京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

学校に来た狐

2020-11-30 07:53:48 | 俳句
学校に来た狐
           金澤ひろあき
 里の近くに狐が住んでいるという昔ばなしがありますが、現代でもそんなことがあるのです。
 私の勤めている学校に狐が来ました。11月末の昼過ぎ、庭の紅葉の下に大きな茶色いものが見えました。
 生物の先生が「狐だ」と言います。紅葉の所で、しばらく遊んでいました。
 写真を撮ろうとしたのですが、近づけないので、うまく撮れません。皆が騒いでいるうちに、去って行きました。
 うまく撮れた人の写真を見せてもらうと、けっこう長い尻尾ですね。
 コンという鳴き声は聞けませんでした。
  狐くん今度来る時「来ん」と鳴け ひろあき

フリー句「小春日や」の巻

2020-11-28 13:33:57 | 俳句
フリー句「小春日や」の巻
小春日や話し相手に会えそうな   ひろあき
最高神も一人は嫌天岩戸開き    巡紅
巣籠もりに体は慣れてきたけれど  ひろあき
四肢拘束足掻くヒーローにはなれぬ 巡紅
即詰めを見落としていた名人戦   ひろあき
弘法市二組で貼っていく駐禁ステッカー 巡紅
三密回避大声なしの阿波踊り    ひろあき
死ぬ前にコロナ菌を認めても天国に行けないよ 巡紅
あるようでない方針がよく変わる  ひろあき
事あるごとに○○届けに飽きて提出 巡紅
パソコンのワードをちょっといじるだけ ひろあき
朝早くから長蛇行列生む二軒のラーメン店 巡紅
me tooを押して綿虫ついてくる   ひろあき
冬の公園押し競饅頭する子いない  巡紅
飲みかけの缶コーヒーが置き去りに ひろあき
墓に供られた缶や瓶の中身を土に届ける雨 巡紅
彼岸花寂しければ背を伸ばす    ひろあき
白い息朝日に背伸びする太陽柱   巡紅
朝焼け染める大漁の旗       ひろあき
大声で喜ぶ漁民と無言で弔う魚の群れ 巡紅
三島由紀夫が問う輪廻の輪     ひろあき
解ければ次の謎その謎無くなれば生も無し 巡紅
※50年前の11月。三島由紀夫が自決。まだ11歳だった私は三島由紀夫作品を読んでいませんでした。初めて読んだのは「金閣寺」。抉るような、そして内面を緻密に埋めつくす文体に目を奪われました。

綿虫

2020-11-27 08:00:25 | 俳句
綿虫
  金澤ひろあき
me tooを押して綿虫ついていく
綿虫の阿呆になれぬやつ一つ
綿虫の中に無頼派ありという
綿虫のBGMは古いジャズ
綿虫に押しの強さと言ってもねえ
綿虫の阿呆になって騒ぎたし
オレだって綿虫ぐらいに役に立つ
町内会ゴミ出す綿虫総動員
長屋には与太郎綿虫そして猫
綿虫がまさか猫なで声とはね

木版画に会う

2020-11-26 08:01:50 | 俳句
木版画に会う
           金澤ひろあき
 鴨川沿いに下って丸太町まで来ると、頼山陽の山紫水明処があります。 
 そこで河原から上がって、丸太町通の画廊へ。
 山田喜代春氏の木版画展をやっています。版画とそこに入っているメッセージが温かくて好きです。良い出会いです。
  冬ぬくし労る声のある版画 ひろあき

下鴨にて

2020-11-25 08:02:41 | 俳句
下鴨にて
          金澤ひろあき
 勤労感謝の日は、岩城久治先生の下鴨吟行会に参加しています。
 10時に出町柳集合です。例年、紅葉の客でごった返すのですが、コロナ禍の今年は人が少ないのに驚きました。それでも下鴨神社は人が多そうなので避け、橋を渡って西岸から鴨川沿いに吟行です。
 冬の虹が鮮やかで、しばらく見ていました。
 河原の所でテレビの収録をしています。女性アナウンサーに、着物姿の男性がお話をしています。京都紹介の番組のようです。
  冬ぬくし講師の長いお説法 ひろあき
  冬の虹足長美人下鴨に