京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「蓮の葉も」の巻

2021-10-30 12:10:53 | 俳句
フリー句「蓮の葉も」の巻
蓮の葉も芭蕉も破る風の音     ひろあき
襖絵や頭抱える親の口       巡紅
一休さん代わりに描いてあげようか ひろあき
無漏路へと華叟笑って馬鹿者と   巡紅
※無漏路=悟り(仏)の実
朝一番漬物桶に塩をふる      ひろあき
自家製のミード一杯寝る前に    巡紅
引退し減量しなくてよいボクサー  ひろあき
雨の葉々灯火弾き花となる     巡紅
てるてる坊主体育祭は延期かな   ひろあき
浮上する潜水艦の白浪や      巡紅
星座見て自分の位置を確かめる   ひろあき
釣れずとも珈琲淹れる白い息    巡紅
俺によく似た鷗漂う        ひろあき
地図要らず風が背を押す風来坊   巡紅
遠くへ行きたい希望と郷愁入り交じり ひろあき
“Maipenrai”水を溢した給仕笑む 巡紅
※マイペンライ=気にしたら負け(意訳)。タイ語、自分に不利益な事に対して発せられる。
象に乗りジャンル通り抜ける旅   ひろあき
白い象お腹に入る仏陀誕      巡紅
幼稚園飛び入りバザーの紙芝居   ひろあき
※お寺さんの幼稚園です。
園児らの案山子ニコニコ元気です  巡紅
昨年に流行した服再利用      ひろあき
残り物今はそのまま朝の卓     巡紅


懐かしの席題「鳥」

2021-10-29 07:53:55 | 俳句
懐かしの席題「鳥」
○金澤ひろあき
椋鳥の数の力で押しわたる
ひよどりの食い散らかしてふんふんふん
擬人化をするには白鳥遠すぎる
変身をした白鳥は三番目
グローバル都市雀までもが絶滅危惧種
異常気象渡って行かない鴨もいる

○三村須美子
軒下の古巣今年もつばめ来る
藪椿目白の頭筒の中
鶏のつつき合うくせするどい目
うぐいすの小さき口から高き声
からす来て小鳥みな逃げ玉座なり
面になり線になりて舞うとんび
綾と子の呼びあっているすずめかな
ひよどりのくいちらかされた柿さがる


懐かしの席題「軟骨」

2021-10-28 07:50:44 | 俳句
懐かしの席題「軟骨」
○二神大輔
席題に苦しむ月 軟骨まで
軟骨様ゼリーで包む関節痛
深海鮫軟骨くれる王様さ

○金澤ひろあき
軟骨の足し算そろそろ考えねば
軟骨が減ってるそうだ寒いなあ
デートにはビールと鶏の軟骨と
軟骨も折っちゃ駄目だと医者が言い
軟骨も骸骨もかわいい身内さ
軟骨ぐらいの存在感はほしいけど

○青島巡紅
何回コツコツ叩くのかー軟骨
サメの軟骨使うなら人の軟骨使えぬか
軟骨なければただのブリキ人形
焼いても炒めても軟骨の持ち味消えず

懐かしの席題「水」

2021-10-27 07:56:48 | 俳句
懐かしの席題「水」
○三村須美子
しだれ桜ライトアップの水鏡
水面にパクパクとひげの鯉
水温む風に押されて蝶の舞う
花いかだ岸のよどみの水光る
亀の春水から赤い首立てる
水上橋きしませながら通りすぐ
水鳥の流れのままに浮寝かな
水に剣先立てて菖蒲かな

○金澤ひろあき
 タイの夏
村の午後水浴びるとき生きかえる
夕焼けの真下に水の都かな
水(メナム)の上夕陽の落ちる仏の国
ねはん顔水あたりした同行者


十月の琵琶湖

2021-10-26 08:01:12 | 俳句
十月の琵琶湖
          金澤ひろあき
 十月になって、コロナ感染者数がぐっと減りました。そんなこともあり、秋晴れの日、久しぶりに琵琶湖に。膳所に行ったので、見てきました。
とんびがのんびり鳴いています。釣り人もちらほら。ジョギングする男女も。遠くには比良山。こういう平和な日常が続いてほしいです。大切なものだったんですね。
  とんびぴよろ琵琶湖秋天水平線    ひろあき