京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

クリスマスの日の電車

2021-12-27 08:28:38 | 俳句
クリスマスの日の電車
          金澤ひろあき
  一
 クリスマスに電車に乗りました。
 JRで、隣に女子大生が二人座っています。来年は社会人だそうです。大きな声で話が盛り上がっています。二人の話題は、そこに居ない友人のこと。
 「あの子優しいし、モテるもんな。今日も彼氏と会うので、これへんそうや。羨ましいわ。」
  ラブラブな人らの噂クリスマス ひろあき
  二
 阪急電車に乗ったら、駅員が四人ほど乗り込んで来ました。何事やろと見ていると、閉まっている左側のドアを工具で開け始めました。
 ドアの所にミニカーが落ちて、挟まっているらしい。戸袋の所に入り込んでいるらしく、電車の座席を上げて、大ごとになって来ました。電車の座席を上げるのを見るのは初めてですよ。
 ようやく救出されたミニカー。たぶんクリスマスのプレゼントだったのでしょう。
 無事落とし主に届いたのかな。
  クリスマス夢半分の落とし物 ひろあき
  三
 冬至を過ぎたばかりで、夕方すぐに暗くなります。
 阪急電車を降りて駅の表通りは、コンビニなどで明るいのですが、そのすぐ裏は真っ暗です。
 突然、猫に鳴かれてびっくり。クリスマスなのに家が留守で、入れない猫が、「寒い」とこぼしているのです。
  クリスマス家に入れよと闇から猫 ひろあき

終い弘法

2021-12-24 07:50:30 | 俳句
終い弘法
                金澤ひろあき
 12月21日、午前中は学校の補習お補助、午後は3年模試監督しながら、教材の文を読んでノートしたりしていました。それらが終わると、少し早めに出て、京都駅前の中央郵便局から、自由律誌「群妙」(山口県防府市)」へ年会費払い込み。
 細かいことを終えた後、天気が良いので、東寺まで歩きます。終い弘法の日で、露店がいっぱい出ています。コロナが下火になっているので、けっこうな人出です。食器のお店で箸を買いましたよ(職場用です)。
大師堂では、弘法大師像が出ていて、明かりに照らされていて拝めます。一年間の感謝を申し上げて、「般若心経」をあげておきました。
 他、薬師如来も開帳されているので、健康のお願い。お願い尽くしですね。もう年齢ですので、お願いも控えめにせねば。
 東寺といえば、シンボルの五重塔。おだやかな空にそびえていて、ホント、良い日だな。そんな気分で一日を終われました。
  来年もよろしく小春の五重塔     ひろあき
※実際は歳末なんですが、雰囲気が小春でしたので、つい・・・。多くの人が来ていましたよ。こんな多くの人を見るのも久しぶりです。

初雪と烏

2021-12-23 08:18:20 | 俳句
初雪と烏
         金澤ひろあき
 昼過ぎから風が吹き荒れ、湖西線の電車のダイヤが乱れた翌朝、京都も雪が積もりました。大津義仲寺に行く道すがら、西京は天気回復していたのですが、山科に入ると激しい雪です。
 大津同じような雪で、比叡山は真っ白。街のところどころに雪が積もっています。
 そしていつもよりたくさんの烏が騒いでいます。烏も初雪に驚いているのかな。雪の白地に烏の黒が映えます。
  初雪や墨浮きあがる明烏    ひろあき

フリー句「皆生きる」

2021-12-22 08:04:40 | 俳句
フリー句「皆生きる」の巻
皆生きる愛紡ぐ星ここにあり   巡紅
ヨガのお祈りオーム・シャンティ ひろあき
※シャンティは「平安」の意味だそうです。
残り葉と枝の駆け引き続いてる  巡紅
賃上げの交渉徹夜した時代    ひろあき
抱き合って明日咲く花に名をつける 巡紅
露地裏の同じ匂いを感じ取り   ひろあき
ミルクティー冷えた舌では火傷する
長男の失敗を見て育つ次男    ひろあき
迂路なしに進めぬ迷路の向日葵畑 巡紅
風水の四神導く地に都      ひろあき
千年も「本日限り」の一和かな  巡紅
*あぶり餅です。
散策して映画のロケに会う早朝  ひろあき
前撮りのカップル放つ白い鳩   巡紅
初花の頃には届く招待状     ひろあき
ウエディングランドの天使さん隠れ煙草 巡紅
愛の矢つがえそろそろ放とう   ひろあき
背中越し魔王と女神の花畑    巡紅
刺すような寒さに救いある日ざし ひろあき
炬燵入る猫と仔猫のRock’n’roll 巡紅
うたた寝の夢クリスマスキャロルの訪問者 ひろあき
日曜日誤爆メールに顎落ちる   巡紅
天神様の怒る雷         ひろあき 


牛の首輪

2021-12-21 07:49:07 | 俳句
牛の首輪
         金澤ひろあき
 12月に長岡天満宮へ行くと、そろそろ次の年の準備をしています。大絵馬も次の年の寅の絵になっています。
 境内の石の牛の像には、赤い首輪がかけてあり、可愛らしい。牛もおめかし?
  年迎う天神の牛赤首輪 ひろあき