京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句(自由連句)「花水木」の巻

2023-04-28 07:47:31 | 俳句
フリー句(自由連句)「花水木」の巻
花水木お城の上の青い空     金澤ひろあき
徳川の日の出と入りを大広間   青島巡紅
千代の松平らと願い堀沿いに   ひろあき
逃げる子を笑い追う親樹々の間を 巡紅
蝉捕り網を振り回しつつ     ひろあき
若い姿になって幾万のカップルが雲の上ワルツは終わらない 巡紅
虹の橋無垢な時間のあるところ  ひろあき
ひなげしや草群れる中振り返る  巡紅
若い香りをまとう白シャツ    ひろあき
潮風に耐えた赤松良く燃える   巡紅
*塩は火力を強くするので焼き物で使われます。
土の色そのまま残す備前焼    ひろあき
地蔵堂の花活ける人黙々と    巡紅
御開帳賑わう門前お団子屋    ひろあき
地蔵盆町の心は引き継がれ    巡紅
育児いそしむ若者見守る     ひろあき
町内の子供ら集め蜜柑狩り    巡紅
臨海学校思い出ポロポロ     ひろあき
竹の秋月の雫が葉を滑る     巡紅
地下茎でしっかりつなぐ確かさよ ひろあき
軒の下今年も来たる燕かな    巡紅
残り花名残惜しいと話す頃    ひろあき
アマドコロ提灯ずらり春祭    巡紅
※アマドコロ、青島氏撮影



今月の義仲寺の掲示板(4月)

2023-04-26 13:21:59 | 俳句
今月の義仲寺の掲示板(4月)
     金澤ひろあき
 四月なのに、もう藤や牡丹などが咲いていますね。今年は花が早い!それに合わせて、義仲寺の掲示板の芭蕉さんの句も藤のものとなりました。夏が来ますね。
 もう藤か来たての燕驚きぬ   ひろあき


フリー句(自由連句)「灯に浮かぶ」の巻

2023-04-25 07:50:25 | 俳句
フリー句(自由連句)「灯に浮かぶ」の巻
灯に浮かぶ白い花見月澄まし顔  青島巡紅
引退した友尋ねる山里      金澤ひろあき
酒交わすあては思い出月に花   巡紅
黄砂から逃れるように奥の居間  ひろあき
語り種余さず使い春火鉢     巡紅
霜よけて大輪牡丹部屋にあり   ひろあき
妻残す梅酒と飲む笑みの数    巡紅
手作りで好みの味に調えて    ひろあき
剪定の街路樹の笑む小雨かな   巡紅
タクシーで回る修学旅行生    ひろあき
紫陽花や迎える度に違う顔    巡紅
巡礼のお寺ほっこり御朱印帳   ひろあき
車体の拭き跡見つけ黄砂笑む   巡紅
夜勤の日洗濯物は部屋に干す   ひろあき
お日様の匂いするシーツ懐かしい 巡紅
夢の中では小さな王国      ひろあき
公園は僕らの領土だった     巡紅
たんぽぽの綿を探して飛ばしっこ ひろあき
霽月や大人になると忘れてる   巡紅
もう一度見えるかトトロピーターパン ひろあき
母の背に負われて見えた春の海  巡紅
絶え間なき波音子守唄にして   ひろあき