京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

2024年10月 京都童心の会 通信句会作品

2024-10-30 13:01:35 | 俳句
2024年10月 京都童心の会 通信句会作品

この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。
特選句の選評をいただけるとありがたいです。

1 総裁選出馬つるんとトマト
2 空の青奪う長居颱風
3 颱風停滞傘のない小粋
4 投函する月光の言霊
5 鉄道止まる汗だくの居待月
6 人嫌いの遺伝子かも彼岸花
7 まだ君のメールアドレス消せないよ
8 風鈴は残暑の夜をなだめけり
9 滅び行くものを背負って残暑行く
10 また残暑 裏金議員また不起訴
11 顔出したモグラも夜食欲しそうな
12 花魁に矢車草は二、三人
13 残暑には事件の匂い救急車
14 重陽の朝顔屋根を越えにけり
15 ヒロシマ・ナガサキ報道しない九月来る
16 溶ける虫の夜融ける虫の夜
17 マッチ売っていた時代 バナナは異国だった
18 敗者のお墓残暑ひっそり
19 ふまじめな終活ちょいと夜食
20 面影消えない人送る今年の送り火
21 もう終わろう暑い暑い夏身が焼けた
22 知らぬ間に夏水仙の五つ咲き
23 コスモスを待たれる先の涼風いとし
24 八十八才人並みに骨粗しょう症
25 肋骨を折ってお風呂はシャワーのみ
26 のど元を過ぎて秋月に願いおり
27 昭和の頃の折鶴並べている残暑
28 悪女のチェックリストにのり夜食
29 桜の根っ子もくたびれ長びく残暑
30 答あわせする孫へ温める夜食
31 23日目に降る雨音を聴く夜食
32 蝉しぐれの音頭続く施餓鬼寺
33 日焼けた案山子突っ立ち矢車草
34 古びたおわんで出てくる今日の夜食
35 秋暑し 作務衣の僧と黙礼す
36 受験の子夜食にこだわり後百日
37 秋桜荒みし窓も終の家
38 延々の残暑に訪ねし杖の音
39 コスモスやストレス抱いて長き道
40 温める夜食に染み込む母の愛
41 延々の残暑に返す茜色
42 硯石朱墨の色は秋遠し
43 パレットの絵の具の色は赤を消し
44 残暑の池 水鳥いないみんな病欠
45 清掃の仕事半分水遊びと思い暑さしのぐ
46 10年前の新聞「きっと良い方に変わるよ」と暗示
47 猛暑にジ・エンド「つく・つく」ともう一声
48 同時刻同じオッサンにどやされるドドドの結末
49 終わらない夏 これから私彼岸スギ
50 じいさんに友から電話何の知らせ?
51 赤とんぼ群れし飛びしや秋思い
52 初秋刀魚家族団らん笑顔出て
53 三千院秋の景色を孫と見る
54 耳澄ましすずむしの声心地良し
55 案山子見る迎車窓のほっこりや
56 秋日和孫と出かける動物園
57 萩咲きて故郷の山恋しかり
58 曼珠沙華やっと咲きて思い馳せ
59 秋空の色鉛筆の塗り絵して
60 鰯雲心踊るよ生きてるな
61 ジンジャーの白き香りの葉裏かな
62 赤蜻蛉とんがり棒に一休み
63 お天道様貴方次第よ種を蒔く
64 QRコード申請に戸惑う秋の空
65 眠り猫瞬時にイタチの首根っこ
66 ママ探す潤んだまなこ汗ばむ手
67 鼻つまむ糞にまみれる子牛かな
68 老い二つ猫の温もり半分づつ
69 皮むぎを子と競い合い栗ご飯
70 秋茄子の花濃くなりて雲薄し
71 赤と白競り合う土手の彼岸花
72 新米やわらぬかもみも無駄にすな
※写真は石山の瀬田川。琵琶湖と接するところ。


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