祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

NHKスペシャル

2011-12-18 01:14:10 | 社会・経済・政治
NHKスペシャル (2011年12月17日)
2時間半の「日本新生・激論 ”税 ”大増税がやってくる?」が放映していた。竹中平蔵(慶応大学教授・元経済財政政策大臣)・宮本太郎(北海道大学教授)・遙洋子(作家)・古川元久(国家戦略担当、内閣府特命担当大臣)・城本勝(NHK報道局)等が出席しての討論である。
竹中教授にしても、宮本太郎教授・遙洋子さんにしても、意見としてはまともな考え方をしていて納得ができる。議長も、強引に意見を方向付けしているような雰囲気はない。しかし、やはり御用メディアとしての役割はしっかりと果している。大衆心理の誘導で書いたように、今回も大衆を「増税仕方なし」の方向へ自然と持ち込んでいる。(政府のやりたい方向に大衆心理を誘導。)非常に問題である・・・・・・。
要するに話題の出し方が、増税を前提条件として、本質なところでなく末端の右か左かの検討をさせように誘導している。 課題は次のとおりである。  
  1:不満や問題点の放映
  2:社会補償への期待(フランス・ドイツ・スエーデン等の増税と補償の実態)
  3:税金の良い使い方。
また、視聴者から11000件程のメール等の意見があったが、全体を集計して公表するわけでなく、都合の良い数枚のみだけを放映。・・・・
しかも、最後に放映された部分は、3年間で1800万円の助成金を国からもらい、保育に活用している主婦たちの活動を放映・・・・・
全体の数字は明示する訳でなく(不正に使われている金額は不明にする・・)しており、末端の一部のみを表示し、検討内容をその末端の使い方に集中させることにより、本質の問題を見えないように誤魔化している。(このようにすると、もっと良くなる・・・これは、よい税の使い方だ・・・等)

また、地方の自治体のトップに「責任と覚悟」をさせる必要があると、増税後の税金をきちんと管理させる必要性を説く・・・これも増税を前提として話題である。

視聴者からの意見を見ると、「純粋で心優しい国民」が多い。「多くの人たちのため、或いは後世の子供たちのため、自分たちが平等に苦しみを分け合おうという人たち」である。だから、「税の増額」や「補償の切り捨て」もせざるを得ないとの意見にならざるを得ないムードつくりである。
騙されてはいけない!!竹中平蔵教授が、最後に話していたように、官僚がしていたデタラメを削減するだけで、増税は不必要となる可能性が大である。まずそこを、明確にすることが全ての大前提である。
今回の放映の中にも出ていたが、復興増税の実施内容を見ると、その使い道は「5省40事業」に分類されており、相変わらず官僚のために増税し、金をかすめ取られている・・・・ここが本質的な問題点である・・・

いかに、まともな人たちが真剣に国政について考えようとも、それは、官僚によって歪められ正しい実現はあり得ないのである。昔、ある国に、国民のためにいろいろな物資を、各国から送られても、途中で役人にかすめ取られ末端の国民の手には届かなかったというのと同じことである。
国民のために仕事をしていない官僚によって国の成長も止められ、官僚たちの役得のために税金をかすめ取られしている。これらが解決しない内は、どのような方法論を議論しても、何の意味も持たないのである。ましてや、今の、民主党や自民党・公明党の政治家では何もできない・・・・

今、一部の政治家に新しい動きが出始めている。彼らの新しい力が、この日本を変えることになるのではないだろうか。彼らは、本質的な事に躊躇せずに立ち向かっている。本質論が分かる者であるがため、結果は良くなることは目に見えている。今の官僚を国民のために働かせることができないうちは、何の議論をしても「暖簾に腕押し」状態である。そのためには、われわれが正しい目を持って、まともな議員を選挙で推薦するしかない・・・・
これは、かなりおおごとな仕事である。今迄、旧態依然とした仕組みにどっぷりつかっている組織体を壊さねばならない。かなりの力仕事である。まさに、30代半ばから40代前半までの人たちに任すしかないだろう。特に、利権がらみになるため、激しい抵抗が考えられる。族議員は完全に排除せねばならない。役人の組織も敵に回さねばならない。官僚の抵抗は大きなものであろう・・・しかし、これらを突破する大きなエネルギーは、まともな国民一人一人の選挙権である。


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