祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ 坊ちゃん政治家

2013-12-19 20:19:42 | 社会・経済・政治
facebookを見ている中で、ノーベル賞受賞の益川敏英さんが毎日新聞(2013年6月27日)の夕刊に載せた記事がありました。短い記事ですが大切な事を書いていると思います。
何の苦労もしたことのないぼんぼん(安倍首相)が、自分に能力があると勘違いし、国民に大きな負担をかけようとしています。国民の事や国のことなどほったらかしで、自分の感情の赴くまま好きなようにやろうとしている・・・・・まともに生きている人たちにとって、大変なことが起きようとしているのに、手が打ってないもどかしさがありますね。馬鹿には構っていられないけれど、それでも、バカは国民に甚大な影響を与えることに何とも思っていない・・・・・ そのまま転記します。

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特集ワイド:憲法よ ノーベル賞学者・益川敏英さん
毎日新聞 2013年06月27日 東京夕刊

「あの安倍(晋三首相)さん、坊ちゃん政治家だからね。自分は安全なところにおって、戦争できると考えているんじゃないの。テレビゲームみたいな感じで。96条の改正から手をつけるようなことを言っていたでしょ。本気ですよ。これまでは、いつかは変えてやるぞってことでしたから。いまがチャンスと踏んでいるんだろう。反対する側も本気にならんといけない。

僕は思う。自国の国民まで犠牲にして守らなきゃいけない国益なんてものがどこにあるんですか。愚かな戦争などせずとも、もめごとの解決の道は必ずある。譲歩できない利益なんてない。戦争は外交で防げる。いま必要なのは戦争を防ぐ知恵でしょ。それなのに憲法改正? 改憲論者は、つまるところ、交戦権が欲しいんですよ。憲法9条なんて邪魔だというのは、相手から攻撃されなくても、こっちから先に撃ちたい。つまり戦争がしたい。そうとしか思えない。恐ろしいことじゃないですか」

「僕なんかの戦争体験は大したことないんだ。10歳ほど年上の同じ素粒子論の先生はもっとつらい経験をされた。広島に原爆が落ち、自宅が爆風で壊れる。お母さんが重いはりの下敷きになって動けない。お母さんは自分はいいからさっさと逃げろ、と息子を逃がす。先生はずっと引きずっておられた。そんな悲惨なことが無数にあった。虫も殺せないような人が、戦地で敵を撃つのはさらに苦しいですよ。狙撃兵なら相手の顔まで見える。それが戦争ですよ。平和とはね、人を殺さないでいいことなんです。

60年安保のころ、研究の合間をぬってはデモに明け暮れた。「まず朝、団地に署名集めに回るんだけど、間に合ってますなんて、御用聞きに間違われてね。僕、ヘタくそなんだ」。めげずにベトナム反戦でも声をあげた。それは平和運動にも身を投じた名古屋大学時代の恩師、坂田昌一博士の背中を見てきたからでもあった。湯川秀樹、朝永振一郎両博士と並ぶわが国の素粒子論の第一人者である。「へ理屈の坂田なんてあだ名があったけどね。学問だけではダメだ、学問を支える社会の問題も考えられないやつは一人前ではないという空気がありましたね。先生はひと言もおっしゃらないんだけど」