日曜の今日は江ノ島に行こうかなあと思っていたが、家人と行く約束をしていた葉山の県立近代
美術館のレーピン展が今日までという状態だと分かり、急遽予定変更で葉山にいくことにした。
丁度、MT氏も昨日の中華街での飲食が響いているらしく、今日は江ノ島はお休みするとの
携帯メールが入ってきた。
家人とは、いい季節になったので今日は自転車で行く事にした。逗子マリーナを抜けて、逗子の
田越川の支流「久木川」で暫しカルガモ?のつがいを観察。そして2年前まで住んでいたマンション
の近くのレストランとシネマ・アミーゴを過ぎて、葉山マリーナへ。
そういえば、このくらいまでは自転車も乗る事を許可されていなかったころ、歩いてきたことも
あったな。
この辺りでは、日影茶屋が有名ですね。実をいうと、まだ一度も入ったことがないのですが。
数年前に、家人と二人で入って、その接客と料理の味に魅せられたイタリアンの「Ottimo」が
なんか閉店しているようなのを発見。これは、何故なのか!と調べてみることに。
ネットで調べたら、間違いなく今年1月に閉店しているようです。う~ん何故だろう。信じられない。
あんなにホスピタリティに溢れ、美味しい料理を出す店だったのに…。
鎌倉の常盤の方のイタリアンレストランにシェフは移ったらしいので、今度お邪魔してみよう。
そして、ついに葉山の神奈川県立近代美術館に到着。名画を鑑賞するには非常にいいロケーションの
葉山という立地に、実に近代的で立派な美術館が出来ていたものです。私は初訪問ですが。
展示室では撮影禁止なので、見終わって帰る時に購入した絵ハガキ、ちらしです。
レーピンは、ロシアの画家らしく、実に正確なデッサンと繊細な筆遣いでありながら、印象派にも
影響を受けた独特の写実主義の画家ですね。私は「スルタンに手紙を書くコサック兵」を高校時代に
図書室の画集で見て以来の再会でした。当時大好きだった19世紀後半~20世紀初頭の露画家です。
テレビ・映画・写真がなかった時代の、報道カメラマンという位置づけもあった画家という仕事を
実に的確にやり遂げている仕事の数々に感銘を受けました。
そんな中で、上の一番左の椅子で居眠りをしている若い女性の絵が、今回の私の収穫。これは画家の
妻の絵で、モデルを務めているうちに寝てしまった姿を写し取ったものだといいます。それはこの絵を
レントゲンで確認すると、この下には目を開いた同じモデルの絵があるから分かるのだと。
素晴らしい、リアリズム、報道力、表現力。そのうえ、この妻への画家の愛にあふれたタッチに
胸を撃たれます。それもそのはず、この二人は大恋愛のすえ結婚したのだそうです。
いや~,いい絵を見て心が豊かになりました。嫌な事はすっかり忘れてしまった。人生に芸術は
必要なスパイスであり、心の栄養源ですねえ。
近代美術館で昼食をと、考えていましたが、並んでいるのが見えたので、葉山のどこかでと
自転車を走らせます。そういえば、数年前に家人と二人で寄った蕎麦屋かと思う作りの中華屋さん
に行こうということに。
私は「エビと青豆の煮物」、家人は「レバニラ」そして、二人で「ピータン」!
ここまでは、良かったのですが、仕上げの「エビ焼きそば」は???。嗚呼残念だなあ、気に入って
いた店だったのに…。まあ、いい絵を見たので、今日は全てに感謝です。