「人は見た目が9割」

2006年08月20日 08時55分07秒 | 巻十六 読書感想
人は見た目が9割
竹内一郎


新潮社

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最近、なぜか取り憑かれたように読書をしている。

近頃話題作が多い(とされる)新書業界において、
この本も「売れた」もののひとつなんだろう。
この本の勝因(勝ってるならの話だが)はただ一つ。
タイトル、だ。

人間はルックスじゃない、性格だ内面だ、と言うテーゼが
特に恋愛の分野では強調されることがある。
これは、いわば「非イケメンw」の最後の拠り所であり、
一面では真理であるが一面ではただの建前に過ぎないのだ。
「人は見た目が9割」、というこのタイトルは、
そうした世に蔓延るキレイごとを見事に粉砕してくれる
そんな爽快感さえある。
だから、書肆を彷徨う人間を惹きつける。

だが。
実のところ、この本はそうした類の話とは無関係な、
「言葉」以外の情報伝達のオハナシなのだ。
まぁ確かに帯にはそう書いてる。

しかし、アマゾンのレビュー見ると、
そこらへんの読者の期待が軽く裏切られてる様子がわかる。
やはり、本は見た目(タイトル)が95%。

---------- キリトリ -----------

で、内容。
大学の心理学とか社会学の授業を思い出した、というか。
マンガにおける技法に関しては、
子供の頃半分マンガ家目指して勉強?してた時期があるので、
うんうんそうだよな、というか。

色の話。
シャアがなぜ赤で、
ガンダムがなぜ白なのか、
そんなことは一切この本に書いてないが、
でも再確認できる。
なぜ自分は赤という色を好むのか、についても。
赤の属性に欠けているからに他ならないんだね。

---------- キリトリ -----------

物凄く納得したのは、姜尚中氏について。
「朝まで生テレビ」において
なぜ彼が騒々しい周囲を完全に黙らせることができるのか。
その理由もさることながら、
実は彼の発言自体は、聞かれたことに答えてなかったり、
ピントが微妙にずれていたり、
言ってること自体は賛同できるが今ここで言うのは?
という日頃からの自分の思いを、再確認できました。
これはあんまり本の主題とカンケー無い。

---------- キリトリ -----------

小学校の頃は読書感想文なんてウゼー宿題の筆頭格だったが、
今だったら何十枚でも書ける気がする。
しかも教師が評価に困るような奴。

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