バーンスタイン&シカゴ響でレニングラード

2007年11月15日 23時36分00秒 | 巻八 ショスタコーヴィチが私に語ること
いくらくらしっく音楽に疎い俺でも
これは判ります。


シカゴ交響楽団の金管の音。

硬質で、
脳の中枢に直接ブチ込んで来ます。
…あ、ちょっと表現が下品ですね。
シカゴの音は、
下品スレスレの超エレガントな暴力なのです。
賞賛してるんですよ。もちろん。

---------- キリトリ -----------

「名演」の誉れ高いらしい、
バーンスタインのレニングラードを初めて聴きました。

ショスタコーヴィチ
交響曲第7番作品70『レニングラード』
シカゴ交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)

どんだけのもんだよ、と
期待半分疑心半分で針を落としたのですが
いや、CDですが、
これは凄い。これもすごい。

ネーメ=ヤルヴィの「レニングラード」(お題目の前に怒涛を聴け)
…という記事でヤルヴィの7番に感嘆詞を献呈しましたが、
レニーの7番にはヤルヴィとは全く違った方向で参りました。

第1楽章冒頭から重量級。
外形的なことを言えば、
とにかくテンポが遅い。

まあ、あれですね。
バーンスタイン晩年御得意の節回し。
大好きですよ。くどくてしつこくて。
ルー大柴が500人ぐらい周りを囲んでいる感じでしょうか。
彼も一人だけならうるさいだけですが、
そんだけ居りゃ文句ありません。降参するだけです。

---------- キリトリ -----------

バーンスタイン晩年の音楽は、
バーンスタインの音楽になってしまっている、と言われることが多いです。

すなわち、
完全に自分の土俵で表現しきっている、と。

そういう意味では、
この7番も全くその通りでしょうね。

さらにも、
例のシカゴの強烈ブラス隊です。
ここで「シカゴ」であることにも
重要な意味があると思います。

---------- キリトリ -----------

バルシャイ(ユンゲドイッチェフィル)といい、
ヤルヴィといい、
そしてバーンスタインといい、
「爆演」ネタには事欠きませんね。この曲。

小太鼓ズレまくりらしいケーゲルや、
爆演と言えばこの人スヴェトラーノフ…。
このあたりは恥ずかしながら未聴です。
ケーゲルはタワレコにあったっけ。
スヴェトラは入手困難なんだよなあ。

あなたはこんな曲嫌いですか?(笑)

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