ドリルのあな

ほんの小さな喜びと
ほんの小さな幸せ感じていれば
やがてそれは希望になる
歩いてゆこう!どこまでも!!

【不定期的連載】思わず泣ける話(11)

2012-02-09 02:14:11 | 連載もの/コラム
それは、深夜の肉体労働が始まる数時間前から、
紆余曲折のドラマが始まる。


プリンター野郎の解散以降、
今年に入ってから仕事が無く、
収入も無くなってしまうので、
やむ無く派遣バイトをするようになった私。
そんな中、送迎付きの夜間作業があったので、
私はその現場に行くことにした。


…が、しかし!!( ̄□ ̄;)


その日に限って、送迎はなかった。
作業日当日になって、発覚した。


私は心の中で涙した…。(TヘT;)
しかし、それは長い闘いの序章でしかなかった…。


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「困った。どうやって帰ろう。」
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場所は福岡IC付近。
行きは公共交通機関でなんとか辿り着ける。
しかし問題は真夜中の帰りだ。
当然バスも電車も、走ってなんかいない。
タクシーも通っている様子もなく、
ましてやタクシー代すら、ない…。


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「こうなったら、車で来た人にお願いしよう。」
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作業の合間、休憩時間や終了間際に、
同じバイトのメンバーに聞き回った。


しかし、車で来た人は、1人もいなかった…。
殆どの人が、バイクだった…。orz


私は心の中で涙した…。(TヘT;)
時間はとろけるほど感じる午前2時25分。
木枯しの代わりに小雨が踊り狂っていたため、
三日月が笑っていようがいまいが、
そんなことはもう、どうでもよかった…。( ̄ヘ ̄;)


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「こうなったらよぉ、博多駅まで歩いたるぅぅぅっ!!」(°□°;)
「歩きゃあ5時までに着くやろ!何で待たなアカンのや!?」(°□°;)
「待っていろ!セリヌンティウス!!」(°□°;)
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真夜中特有の『ナチュラルハイ』と、
肉体的かつ精神的疲れから、
『イカれたロックシンガー』状態となり、
曙や小錦と対戦する若乃花の如く、
私は半ば、プッツン状態で現場を後にした。( ̄ヘ ̄;)≡3


闘いは、始まった…。(・_・;)


iPodでタスィ作品集を聴きながら、
ハイテンションな私は、ひたすら歩いた。
一先ず福岡空港を目指し、ひたすら歩いた。


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「勝負や!絶対勝ったるぅぅぅっ!!」(°□°;)
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私にとってのセリヌンティウスは一体何なのか、
当の私にもさっぱりわからない。
それでも私は横殴りの小雨の中、
ひたすら歩き続けた…。


タスィ作品集の2つ目が終わりに差し掛かる頃、
福岡空港の横を通った。


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「勝てるっ!!」( ̄~ ̄;)
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勝利の瞬間(とき)が、近づいていた。
私は更なるハイテンションで歩き続けた。


プリンター野郎時代の通勤路が見えてきた。
こうなればもう、勢いで何とかなる。


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「博多駅まであと少し!」(°曲°;)
「アイツの為に、必ず優勝してみせる!」w(゜o゜)w~♪
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『チーム・タスィ』は、1つになった。
そこにはもう、迷いなどなかった…。


午前4時。
タスィ作品集の3つ目が丁度終わった頃、
私は博多駅に着いた。


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「勝った!優勝やぁっ!!」(TヘT;)
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そこにあるのは、妙な達成感だった。
24時間営業のやよい軒が、私を出迎えてくれた。
優勝の余韻に浸った私は、心の中で涙した…。(TヘT;)


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○タスィ兄さん(寄り切り)博多駅までの道程●
※タスィ兄さん祈願の21年振りの優勝!
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しかしそこで勝利と引き換えに、
思わぬ代償を払うことになろうとはっ!w(゜o゜)w


やよい軒に入ってテーブルに座った途端、
左足に激痛が走った!
それは長い激闘の跡を、物語っていたのだった…。


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「痛ぇぇぇっ!痛ぇぇぇよぉぉぉっ!!」(T□T;)
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私は心の中で叫びながら始発に乗り、
気力で家まで歩いて帰った。
痛みを伴えど、そこに悔いなどなかった。


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「痛みに耐えてよく頑張った!」(T□T;)
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私は自分で自分を褒めた。
2大会連続で五輪のメダルを獲得した有森裕子や、
力士生命を懸けて強行出場し、
武蔵丸を投げ飛ばした貴乃花の、
妙に入り交じった心境だった。( ̄~ ̄;)


そして、風呂に入った後の、
非常にすがすがしい気分とともに、
朝、寝床に就いたのだった。


めでたし、めでたし。(^O^;)


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