ボーダフォン2006年上半期販売ランキングの王者は、2006年夏モデルが発売された5月第1週までのほとんどの週で首位を獲得した「803T」(写真)だった。
803Tは2005年10月末に発売された、“閉じると音楽プレーヤー、開くと3G携帯”をコンセプトとする端末。本体表面に楽曲操作キーを備え、着うたフルに対応、転送用のUSBケーブルやリッピングソフト、リモコン付きイヤフォンなどを標準で同梱するなど“音楽再生”機能の充実さに特徴を持ったことで、上半期は非常に多くの支持を得た。上半期全ての週でトップ4圏内を維持し、うち12回首位を獲得している。
現行のボーダフォン端末はおおむね、型番の頭に「V」があるものはPDC端末(例:V502T)、ないものは3G端末(例:905SH。ただし正確にはVodafone 905SHと“Vodafone”を頭に表記する)と見分けられる。上半期ランキングでは、トップ10圏内に803T、903SH、804SH、703SHf、703SH、905SH、903Tが入り、3G率は7割となった。なおボーダフォンの3G契約数は2006年7月末時点で400万(26%)に達した。2005年11月21日に200万を突破したと発表していたので、3G契約率は約半年で2倍になったことになる。
さて上半期に登場した端末には、携帯として現在最も解像度が高いVGA(480×640ピクセル)液晶を搭載する「904SH」やポップなカラーを特徴とする音楽ケータイ「804N」を4月に、そしてワンセグチューナーとサイクロイド型と呼ぶ独自の液晶回転機構を備える“AQUOSケータイ”こと「905SH」、小型/カラフルな音楽ケータイ「705T」(ガチャピンケータイも含む)、薄型/軽量の「705SH SLIMIA」などがあり、ハイエンド・ワンセグ・音楽・薄型・軽量といった昨今のニーズに沿った端末を意欲的に投入した。ワールドカップ需要を見込み、前倒しで投入した5月第4週登場の905SHは、集計期間が少ないながらも上半期の8位にランクインし、8月現在も人気端末の1つとなっている。
3月17日、ソフトバンクは日本法人のボーダフォンを1兆7500億円で買収し、10月1日より社名を「ソフトバンクモバイル」に変更する。それに伴いブランド名もソフトバンクへ、そしてポータルサイトは「Yahoo!ケータイ」に変わる。
下半期は、別のキャリアに契約を切り替えても電話番号をそのまま継続して利用できる番号ポータビリティ制度が10月24日に始まる。この番号ポータビリティの開始時期とほぼ同じく社名やサービス名称を変更する同社だが、既存メールアドレス(vodafone.ne.jp)の継続利用も可能とし、「LOVE定額」「家族通話定額」などの定額サービスや、「ハッピーボーナス」などの基本料金割引など好評を得ているサービスは今後も継続するとしている。上半期はドコモやauの月次純増数と比較すると伸び悩んだ同社だが、下半期、どのように巻き返すかも注目ポイントだ。
2006年上半期、最も売れたケータイは? ボーダフォン編
ボーダフォンの今年の上期は東芝が1-2フィニッシュを続けていた803TとV502Tがベスト2を占めた。
さらにPDCのV604SHが3位に食い込み、相変わらずPDC人気の根強さを感じる。
しかし、ボーダフォンはPDCの新機種ラインナップを絞り、無理やり3Gに誘導しようとしている。それに嫌気のさしたユーザーが他社に乗り換えているのも事実で、相変わらず解約数は減らず、そのために純増数は伸び悩んでいる。
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803Tは2005年10月末に発売された、“閉じると音楽プレーヤー、開くと3G携帯”をコンセプトとする端末。本体表面に楽曲操作キーを備え、着うたフルに対応、転送用のUSBケーブルやリッピングソフト、リモコン付きイヤフォンなどを標準で同梱するなど“音楽再生”機能の充実さに特徴を持ったことで、上半期は非常に多くの支持を得た。上半期全ての週でトップ4圏内を維持し、うち12回首位を獲得している。
現行のボーダフォン端末はおおむね、型番の頭に「V」があるものはPDC端末(例:V502T)、ないものは3G端末(例:905SH。ただし正確にはVodafone 905SHと“Vodafone”を頭に表記する)と見分けられる。上半期ランキングでは、トップ10圏内に803T、903SH、804SH、703SHf、703SH、905SH、903Tが入り、3G率は7割となった。なおボーダフォンの3G契約数は2006年7月末時点で400万(26%)に達した。2005年11月21日に200万を突破したと発表していたので、3G契約率は約半年で2倍になったことになる。
さて上半期に登場した端末には、携帯として現在最も解像度が高いVGA(480×640ピクセル)液晶を搭載する「904SH」やポップなカラーを特徴とする音楽ケータイ「804N」を4月に、そしてワンセグチューナーとサイクロイド型と呼ぶ独自の液晶回転機構を備える“AQUOSケータイ”こと「905SH」、小型/カラフルな音楽ケータイ「705T」(ガチャピンケータイも含む)、薄型/軽量の「705SH SLIMIA」などがあり、ハイエンド・ワンセグ・音楽・薄型・軽量といった昨今のニーズに沿った端末を意欲的に投入した。ワールドカップ需要を見込み、前倒しで投入した5月第4週登場の905SHは、集計期間が少ないながらも上半期の8位にランクインし、8月現在も人気端末の1つとなっている。
3月17日、ソフトバンクは日本法人のボーダフォンを1兆7500億円で買収し、10月1日より社名を「ソフトバンクモバイル」に変更する。それに伴いブランド名もソフトバンクへ、そしてポータルサイトは「Yahoo!ケータイ」に変わる。
下半期は、別のキャリアに契約を切り替えても電話番号をそのまま継続して利用できる番号ポータビリティ制度が10月24日に始まる。この番号ポータビリティの開始時期とほぼ同じく社名やサービス名称を変更する同社だが、既存メールアドレス(vodafone.ne.jp)の継続利用も可能とし、「LOVE定額」「家族通話定額」などの定額サービスや、「ハッピーボーナス」などの基本料金割引など好評を得ているサービスは今後も継続するとしている。上半期はドコモやauの月次純増数と比較すると伸び悩んだ同社だが、下半期、どのように巻き返すかも注目ポイントだ。
2006年上半期、最も売れたケータイは? ボーダフォン編
ボーダフォンの今年の上期は東芝が1-2フィニッシュを続けていた803TとV502Tがベスト2を占めた。
さらにPDCのV604SHが3位に食い込み、相変わらずPDC人気の根強さを感じる。
しかし、ボーダフォンはPDCの新機種ラインナップを絞り、無理やり3Gに誘導しようとしている。それに嫌気のさしたユーザーが他社に乗り換えているのも事実で、相変わらず解約数は減らず、そのために純増数は伸び悩んでいる。
順位 | 製品名 |
---|---|
1 | 803T |
2 | V502T |
3 | V604SH |
4 | 903SH |
5 | 804SH |
6 | 703SHf |
7 | 703SH |
8 | 905SH |
9 | V403SH |
10 | 903T |