「N701i」がランクイン、その理由は
「N702iD」が今回も強かった。ここ最近は売れ筋の大きな変動がない状況とはいえ、最新モデルの902iSシリーズや702ixシリーズ(発売されているのはSH702iSのみだが)を押さえてここ最近、連続でトップを獲得している。今回、N702iDは連続首位記録を「5」に伸ばした。
2位には前回4位だった「SH902iS」が入り、再び順位を上げてきている。902iSシリーズは8月に入り若干価格が下がったようで(新規契約:3万円前後。8月11日現在)、前回から人気再燃の兆しが見えている。今回はSH902iSのほか「D902iS」が8位に、「P902iS」が9位に入った。P902iSは通常モデルのほかにBluetoothレシーバー+ネックストラップイヤフォンが付属する「P902iS ME」(Music Edition)も存在し、着うたフルにも対応する。大手量販店の携帯コーナー説明員によると、au端末の売り場経由で移動してきた、音楽機能を望むドコモユーザーからの引き合いが多いという。
今回大きく順位を上げたのは、ランク圏外(16位)から10位に入った「N701i」だ。
N701iは、2005年9月に発売された“おしゃれな雑貨”をイメージしたデザインが特徴の端末。カラフルな8色の着せ替えパネル「スタイルプラス」と4色のボディカラーを用意し、待受画像やメニューアイコン・各種機能の画面をディズニーキャラクター柄に一括で変化させる「Disneyモード」を搭載する。発売から約1年が経つ端末だけに販売価格も1円となっている店舗がほとんどであり、いわゆる“子ども用端末”では物足りない小学生高学年や中学生以上用として望まれたのではと推測される。「子ども用じゃヤなの!」とお父さんにせがむ姿が目に浮かぶ。
ウォークマンケータイ、売れ行き鈍化
「W41CA」の独走はいつまで続くのか。auの販売ランキングは今回も本機がトップだった。
ただし2位以下には若干の順位変動が見られ、前回4位から「W43T」が2位へ上がり、前回2位の「ウォークマンケータイ W42S」(写真)が4位に落ちた。
W43Tは端末を閉じたまま操作できる音楽機能専用キーを背面に配置し、3Dナビにも対応する音楽ケータイだ。薄型でくせのないデザインを採用し、2006年4月に発売された1世代前の端末だけに価格の安さ(1円で販売する店舗も多かった)なども相まって、今回も販売数を伸ばした。一方のウォークマンケータイ W42Sは「W44T」にも抜かれ、売れ行きが鈍ってきている。
そのような中で、ランキング上位ではないものの登場週から常にトップ10圏内に入り、安定した売れ行きを見せている2006年夏モデルが、京セラ製の2機種「W42K」「A5521K」である。W42Kは、スクエアでほどよく小型のボディに、アナログテレビ機能や音楽機能を備え、音楽/テレビ操作が行えるマイク付きリモコンが付属する端末。A5521Kは夏モデル唯一の1X端末で、厚さ18.4ミリの薄型デザインと「でか文字」など使いやすさ・見やすさを特徴とする端末だ。
1~2世代前の「1円」端末、割安感から販売数を伸ばす
「705SH SLIMIA」、「905SH」、「904SH」の3機種は今回も1、2、3位を独占し、大きな変動は見られなかった。
続いて4位には光学2倍ズームレンズ+有効320万画素カメラ搭載の「V604SH」、5位に音楽ケータイ「803T」が入った。これらはそれぞれ6位、7位から順位を上げており、搭載機能に対する割安感から販売数の増加に繋がったと思われる。
ところでボーダフォンの3G夏モデル最後の端末「804NK」が12日にようやく発売されるようだ。同端末はノキアのマルチメディア端末「N71」をベースに、ボーダフォン向けにカスタマイズされたモデル。200万画素CMOSカメラやBluetoothを標準で装備する。
ボーダフォンのランキングは最近大きな変動がない状態だが、このノキア製端末がどこまで食い込めるか、次回以降のランキング結果に期待したい。
子ども向けじゃヤなの!──夏休みと「1円端末」の関係
DoCoMoは902iSシリーズの値下げにより順位が上がっているが、突然N701iが順位を上げた理由はハッキリしない。もともと新規1円という値段だっただけに、子供が夏休みに入ったことが直接の原因と断定する根拠がどこにもない。そういう要因よりも一時的に在庫不足だったのが解消されて、在庫が流通したなどの理由の方が現実的な気もする。
夏休み期間中にN701iがさらに順位をあげ続ければ、子供に人気が出たという証明にはなるかもしれないが、まだ夏休みに突入したばかりの段階でそう断定するのは早計だろう。
auのランキングは相変わらずW41CAが首位を守り、いよいよ在庫処分に入ったW43Tが2位まで上がってきた。W43Tの在庫がなくなればW44Tと入れ替わると予想される。気になるのはW42Sがジリジリと順位を下げている点だ。音楽ケータイとしては評価されても、カメラのAFがなくなるなど、カメラ面の機能と性能がW31Sよりも大幅にダウンしている点が敬遠されているのではないだろうか?
ボーダフォンは夏モデルがDoCoMoやauほどラインナップが充実していないため、すでに新鮮さがなくなっていて夏バテ気味だ。このところのベスト10の顔ぶれには変化がない。そんな中、3G端末の夏モデルのラストを飾る804NKが発売され、カンフル剤として期待されていた。
しかし、QVGA液晶以外にはさほど目新しさが感じられず、折りたたみなのにボタンは小さくて押しにくく、もっと小さいながらも立体的なボタンの702NKよりも押しにくく感じた。これでは初代702NKほどのインパクトもないし、人気も出そうもなく、ランキングに大きな影響は出ないと予想される。
ソフトバンクの目指す魅力的なラインナップはいつになったら実現するのだろうか?このままではユーザーのボーダフォン離れをMNP開始の秋までに食い止める事はかなり難しそうだ。
「N702iD」が今回も強かった。ここ最近は売れ筋の大きな変動がない状況とはいえ、最新モデルの902iSシリーズや702ixシリーズ(発売されているのはSH702iSのみだが)を押さえてここ最近、連続でトップを獲得している。今回、N702iDは連続首位記録を「5」に伸ばした。
2位には前回4位だった「SH902iS」が入り、再び順位を上げてきている。902iSシリーズは8月に入り若干価格が下がったようで(新規契約:3万円前後。8月11日現在)、前回から人気再燃の兆しが見えている。今回はSH902iSのほか「D902iS」が8位に、「P902iS」が9位に入った。P902iSは通常モデルのほかにBluetoothレシーバー+ネックストラップイヤフォンが付属する「P902iS ME」(Music Edition)も存在し、着うたフルにも対応する。大手量販店の携帯コーナー説明員によると、au端末の売り場経由で移動してきた、音楽機能を望むドコモユーザーからの引き合いが多いという。
今回大きく順位を上げたのは、ランク圏外(16位)から10位に入った「N701i」だ。
N701iは、2005年9月に発売された“おしゃれな雑貨”をイメージしたデザインが特徴の端末。カラフルな8色の着せ替えパネル「スタイルプラス」と4色のボディカラーを用意し、待受画像やメニューアイコン・各種機能の画面をディズニーキャラクター柄に一括で変化させる「Disneyモード」を搭載する。発売から約1年が経つ端末だけに販売価格も1円となっている店舗がほとんどであり、いわゆる“子ども用端末”では物足りない小学生高学年や中学生以上用として望まれたのではと推測される。「子ども用じゃヤなの!」とお父さんにせがむ姿が目に浮かぶ。
ウォークマンケータイ、売れ行き鈍化
「W41CA」の独走はいつまで続くのか。auの販売ランキングは今回も本機がトップだった。
ただし2位以下には若干の順位変動が見られ、前回4位から「W43T」が2位へ上がり、前回2位の「ウォークマンケータイ W42S」(写真)が4位に落ちた。
W43Tは端末を閉じたまま操作できる音楽機能専用キーを背面に配置し、3Dナビにも対応する音楽ケータイだ。薄型でくせのないデザインを採用し、2006年4月に発売された1世代前の端末だけに価格の安さ(1円で販売する店舗も多かった)なども相まって、今回も販売数を伸ばした。一方のウォークマンケータイ W42Sは「W44T」にも抜かれ、売れ行きが鈍ってきている。
そのような中で、ランキング上位ではないものの登場週から常にトップ10圏内に入り、安定した売れ行きを見せている2006年夏モデルが、京セラ製の2機種「W42K」「A5521K」である。W42Kは、スクエアでほどよく小型のボディに、アナログテレビ機能や音楽機能を備え、音楽/テレビ操作が行えるマイク付きリモコンが付属する端末。A5521Kは夏モデル唯一の1X端末で、厚さ18.4ミリの薄型デザインと「でか文字」など使いやすさ・見やすさを特徴とする端末だ。
1~2世代前の「1円」端末、割安感から販売数を伸ばす
「705SH SLIMIA」、「905SH」、「904SH」の3機種は今回も1、2、3位を独占し、大きな変動は見られなかった。
続いて4位には光学2倍ズームレンズ+有効320万画素カメラ搭載の「V604SH」、5位に音楽ケータイ「803T」が入った。これらはそれぞれ6位、7位から順位を上げており、搭載機能に対する割安感から販売数の増加に繋がったと思われる。
ところでボーダフォンの3G夏モデル最後の端末「804NK」が12日にようやく発売されるようだ。同端末はノキアのマルチメディア端末「N71」をベースに、ボーダフォン向けにカスタマイズされたモデル。200万画素CMOSカメラやBluetoothを標準で装備する。
ボーダフォンのランキングは最近大きな変動がない状態だが、このノキア製端末がどこまで食い込めるか、次回以降のランキング結果に期待したい。
子ども向けじゃヤなの!──夏休みと「1円端末」の関係
DoCoMoは902iSシリーズの値下げにより順位が上がっているが、突然N701iが順位を上げた理由はハッキリしない。もともと新規1円という値段だっただけに、子供が夏休みに入ったことが直接の原因と断定する根拠がどこにもない。そういう要因よりも一時的に在庫不足だったのが解消されて、在庫が流通したなどの理由の方が現実的な気もする。
夏休み期間中にN701iがさらに順位をあげ続ければ、子供に人気が出たという証明にはなるかもしれないが、まだ夏休みに突入したばかりの段階でそう断定するのは早計だろう。
auのランキングは相変わらずW41CAが首位を守り、いよいよ在庫処分に入ったW43Tが2位まで上がってきた。W43Tの在庫がなくなればW44Tと入れ替わると予想される。気になるのはW42Sがジリジリと順位を下げている点だ。音楽ケータイとしては評価されても、カメラのAFがなくなるなど、カメラ面の機能と性能がW31Sよりも大幅にダウンしている点が敬遠されているのではないだろうか?
ボーダフォンは夏モデルがDoCoMoやauほどラインナップが充実していないため、すでに新鮮さがなくなっていて夏バテ気味だ。このところのベスト10の顔ぶれには変化がない。そんな中、3G端末の夏モデルのラストを飾る804NKが発売され、カンフル剤として期待されていた。
しかし、QVGA液晶以外にはさほど目新しさが感じられず、折りたたみなのにボタンは小さくて押しにくく、もっと小さいながらも立体的なボタンの702NKよりも押しにくく感じた。これでは初代702NKほどのインパクトもないし、人気も出そうもなく、ランキングに大きな影響は出ないと予想される。
ソフトバンクの目指す魅力的なラインナップはいつになったら実現するのだろうか?このままではユーザーのボーダフォン離れをMNP開始の秋までに食い止める事はかなり難しそうだ。
NTTドコモ | au | ボーダフォン | ||||
1 | → | N702iD | → | W41CA | → | 705SH SLIMIA |
2 | ↑ | SH902iS | ↑ | W43T | → | 905SH |
3 | → | SH902i | → | W44T | → | 904SH |
4 | ↓ | P902i | ↓ | W42S | ↑ | V604SH |
5 | → | N902i | → | W33SA II | ↑ | 803T |
6 | → | FOMAらくらくホンII | ↑ | W42K | ↓ | V502T |
7 | → | D902i | ↓ | A5521K | ↓ | 705T |
8 | ↑ | D902iS | ↓ | A5517T | ↑ | 904T |
9 | ↑ | P902iS | → | W41S | → | 804SS |
10 | ↑ | N701i | → | A5518SA | ↑ | 804SH |