ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

今年の夏も笑顔がいっぱい! vol.108

2011年08月20日 | 日記・エッセイ・コラム

どんよりと曇った日が数日続き、特に今日あたりは気温も低く、とても過ごしやすく感じています。

でもでも、子供達にとっての夏休みは、強い日差しがお似合いなのにな~ナンテ思っているヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?

と言っても、その貴重な夏休みも、あと十日余りで終わりを告げようとしています。

だからこそのこのタイミングで、弊社では恒例の「夏休み親子工作教室」を本日行いました。

そして、ケガ一つもなく無事に終了し、やっと今一息ついているところです。

2000年から始め、毎年欠かさず続けて今回で12回目。

今年も20名の親子が参加してくれました。

今年の作品は「イス」!

ここ数年で一番評判の良かった題材でしたので、再度作らせて頂きました。

完成すればもちろん座れるし、小物を飾っておくのにもちょうど良いお手頃サイズなので、雑貨と一緒に買っていった人も有ったくらいです。

木の種類としては、ノコで切ったり釘を打ち付けたりがしやすい、柔らかい桐の木を使っています。

木造住宅を手がけている弊社としては、やはり木に親しんでもらい、プラスチックや鉄などとは違うこの感触を、肌で感じて頂きたいと考えるからです。

もちろんそれだけでは無く、完成した製品を買ってくるより、少々ゆがみがあり、完ぺきな美しさは無くとも、味のある「手作り作品」の良さを知って欲しい!

さらに

協力し合い、助け合いながら一つの作品を作り上げることで生まれる、家族の絆!

普段手にすることのない、ノコやカナヅチなどの手道具を駆使して作り上げる喜び!

そんなことを感じて欲しいと考えながら、いつも指導させて頂いてます。

実際、完成したあとで、満足そうにそのイスに座る我が子、我が孫を見て、それ以上に嬉しそうに眼を細める保護者の皆さんの笑顔も、とてもステキなのですよ。

今年も、そんな笑顔をたくさん見ることが出来、い~っぱい元気をもらった今日のヒゲ専務と、弊社スタッフ達なのでした。

みんなありがと~ね。

でも先日、飛び込みで教室参加予約を入れたある家族が、うちの子には難しそうなのでキャンセルしますと行ってこられました。

母親と一緒に来た女の子は、サンプルのイスを見て、とてもやりたそうに見えたのに、親の方、特にお父さんが渋ってしまった様子でした。

子育てって、実はとても面倒で手間が掛かり、親が自分の時間を犠牲にしない限りは成り立たない物なんですよね。

デモ実は、育てられているのは親の方だったりするのを、子供が一人歩きし始めて初めて感じたり・・・。

ってことで、前回のお約束「耐震化技術編」は次回に回させて頂きます。

ホントかな~?   ではまたっ!!


自然なるが故の気まぐれ vol.98

2011年06月02日 | 日記・エッセイ・コラム

前回のブログに、「ここ斐川町はまだ宣言していないとはいえ・・・」とせっかく書いたのに、その数時間後あっけなく梅雨入り宣言が出されました。

気象庁も根性ないね~ナンテ思っているヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?

梅雨に入ったとたん、結構強い雨の音で目覚めることが何日か有りましたね。

昨年も人的な被害を出した、例の「ゲリラ豪雨」なのかどうかは解りませんが、集中的に大粒の雨が降り続くと、職業病的な「雨漏り」の恐怖を感じるのです。

この山陰地方に居住していると、雨には特に敏感になってしまいます。

外壁や屋根の工事には人一倍神経を使って工事を進めているつもりですが、それでも雨漏りがゼロにはならないと思っているからです。

こんな事を書くと、「自分が設計した家なのに、ヒゲ江専務ってそんなに自信ないのかな~」って思われ、信用問題に発展する危険性をはらんでいるのですが、あえて言います。

どの家でも、雨漏りの可能性はあります!と宣言し、以下にその理由を少し述べておきます。

それは、家は全く同じ条件下で造れるわけではない、と断言できるからです。

たとえ同じ設計図面を用い、同じ職人が作り、同じ現場監督が管理をしていたとしても、自然条件まで同じ筈がないからです。

それに

私達が造る家は注文住宅が基本のため、設計図が二つと同じ事はない。

更に、職人も監督員も人間であるが故、日々の体調も違えば、モチベーションだって違う。

そこに、工事現場の自然条件が加わるのです。

四季折々の気温、湿度、風向きと風の強さ、晴れに曇りに雨の日と、自然なるが故の気まぐれ。

だからと言って、雨漏りが起こるのは当たり前・・・と言いたい訳ではないのです。

そうではなく、危険性を常に念頭に置いて、危機意識を持ち工事を進めていかなければならないと言いたいのです。

現在進行形の大社町においての雨漏り防止の工事も、先日の雨と風で再び雨漏りが発生してしまいました。

新築した翌年から9年間雨漏りに悩まされ、工事をした工務店は言い訳ばかりで近づかなくなり、弊社に依頼があったのです。

何度かの調査で、いくつかの原因を見つけ対処しました。

でもそれは、数ある中の「いくつか」であり、全部ではなかったのです。

今回の場所は、最終的に板金工事の小さなミスが原因である事が判明しましたが、発見できなかったのは事実です。

お客様には詳細な説明をし、納得して頂いたのですが、残念ながら長期にわたる工事となってしまいそうです。

このように、雨漏りは「ほんのちょっとしたミス」で起きることを忘れないで欲しいのです。

弊社の板金工事を請け負っている職人と、若干関係のある瓦工事の業者には写真を見せ「ちょっとのミス」が引き起こす危険性を教えておきました。

私達が建てたり、リフォームしたお家が、苦情で近づけなくなるのは困りますからね。

以上、長々と言い訳めいたことを書きつづりましたが、40年間の建築屋生活でも、まだまだ解らないことが有るんだよね~と、現場で作業中の3年先輩であるペンキ屋さんと話していました。

もう40年やれば、理解できるのかしら?ナンテ考えてみても始まりませんよね。

だから人間死ぬまで勉強!

ってことで、いきなりですが島根県建築士会の木造塾に参加のFAXを、今朝送りました。

今月から11月までは月一で姿を消す事があるので、みんな後は頼んだよ~!と、どさくさ紛れの業務連絡。

でもっ「いいよ、いいよ、居ない方がいいよ!」なんて言わないでね~っ!

では又っ!!


心の葛藤が・・ vol.97

2011年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

な~んとなく梅雨っぽくなってきましたね。

九州南部が梅雨入りしたみたいですが、ここ斐川町はまだ宣言していないとはいえ、梅雨のにおいぷんぷんですけどね。

雨の多いこの山陰地方は、これからしばらくは身体にカビが生えそうな天気が続くんですよ。

あっ、ヒゲ専務の鼻の下にもカビが・・・すいませんヒゲなんですけど!(怒)

ナドナド。。。

本格的な梅雨を前にして、私なりに雨対策を考えてみましたので、もし良ければ参考にしてくださいね。

まず簡単なところでは、樋(とい)の掃除ですよね。

築地松に囲まれた出雲地方のお家では、特に松の葉が樋の中に詰まります。

あの細い針のような葉っぱが絡み合い、雨にも流されず、風にも飛ばされず、しっかりと樋を詰まらせます。

もう一つ樋の中に詰まる葉っぱと言えば、笹の葉、要するに竹の葉っぱです。

先日も竹藪を背負う格好になってしまっているお家で、掃除を少ししてあげましたよ。

特に、一人暮らしの女性であれば、屋根の先端とはいえ高さはそこそこありますからね。

命がけでの雨対策は、強要出来ませんもの。

でも、せっかく軒樋が掃除され流れるようになっても、問題は地面に落ちてから。

軒先を横に走る軒樋(のきどい)を流れる雨水が、上合(じょうご)に集められ、竪樋(たてどい)を伝って地面に落ちてきます。

それを受けるのが、雨水管です。

雨水は、地中にはわせてある雨水管を通って、やがて川に流されていくのですが、もちろんその雨水管が詰まることもあります。

そのため、雨水管の要所要所にはタメマスが設けてあります。

そのマスには、地面に落ちた雨水も入り込むため、泥でマスが詰まってしまうこともあるのです。

地面と平らに設置されたコンクリートの四角い蓋に、取っ手の穴がちょこんと着いているのを見かけたことがあると思います。

最近は、プラスチックの丸いタメマスも有りますが、どちらにしても砂溜まりを兼ねていますので、たまにはそこを開けて、中の泥を掻き出してあげてください。

マスからマスの間の雨水管が詰まったときの掃除口の役目も担っていますので、がんばって点検をしてみてくださいね。

ただ、古いお家では、雨水管自体が設置されて無く、雨水が地表に垂れ流し状態のお家を見かけることがありますが、湿気が残りやすく、建物のためには決してよくありません。

後からでも設置は可能ですから、極力配管に入れて流してやってくださいね。

でも、軒樋や竪樋を工事するのは板金屋さんで、雨水配管を設置するのは水道屋さんです。

お間違えの無いように!

ところで弊社の若手、純平さんが書いた「スタッフブログ」見ましたか?

題名は「震災ボランティア隊 第一クール」となっていて、3回に分けて掲載されています。

宮城県石巻市の小さな漁村に、島根県のボランティア隊の一員として出かけた時の報告をしてくれました。

心の中の葛藤まで、惜しげもなく暴露してくれています。

もしボランティア隊に応募しようとしている人がいればかなり参考になると思います。

是非読んでみてくださいね。

私の友人で、斐川町の社会福祉協議会の職員であるS氏が、純平さんの話を聞きたがっていたそうです。

私の妻は、西工務店の「スタッフブログ」を読んでもらうよう話して置いたからと言っていました。

ついでに、「ヒゲ専務のブログ」も読んでおいてねと言ってくれれば良かったのにと心の隅で思いながら、ぐっと我慢のヒゲ専務でした。

でもっ、こっちがメインであっちがサブで・・・

いやいや、あっちがメインでこっちがサブで・・・

心の葛藤が・・。

では又っ!!


見えない恐怖? vol.96

2011年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝の出社後に事務所窓のブラインドを開けると、外にはのどかな田園風景が広がっていました。

水田には見事に稲の苗が植えられ、田植えの終了を物語っていました。

風の穏やかな水面には出雲地方独特の屋敷松、築地松に囲まれた家々が写り込んでいます。

その上をツバメが気持ちよさそうに行き交う風景は、子供の頃から慣れ親しんできた春の風物詩。

絵筆に覚えがあれば、そのまま画用紙に閉じこめたいと思わせるその光景に、いつも心を癒されていました。

しかし、あの大震災以降様々な事が、少しずつ心に引っかかるようになってきた様に感じています。

穏やかな田園風景を見ていると、悪魔の化身である大津波に飲み込まれる、あの映像の瞬間を思い出す。

渋滞している車を見ると、ぷかぷかと浮かびながら転がり、流されていく惨状を思い出してしまう。

電化による便利さを感じたときに、目に見えない放射能と言うものに対する恐怖を感じてみたりもする。

価値観の変化と言ってもいいのかも知れないが憧れの対象も、以前と以降で明らかに違いを見せているのです。

何かの犠牲の上で成り立つ社会は、決して正規なかたちではないと誰かが叫んでいました。

今の生活を、徐々にではあるが転換させていかなければならないのは当然ではあるものの、その方向性を見誤ることだけは許されないと感じています。

そのために必要な事ってなんだろうと、最近考えてしまいます。

たぶんそれはいろいろな場面で、又いろいろな場所で、様々なことを学び知識を吸収し、自分なりに考えていく事なのかなと思っています。

知らないから仕方がない・・・では済まされない時代なのかなと。

って言うことで、来月5日(日)に「ヒゲ専務のリフォームセミナー」を開催します。

前置き長くて、その割に意味がつながってなかったりして。。。汗!

4月のリフォーム祭りにも、おいで頂いた一部の方には案内を差しあげていました。

その為、今更引き下がれなくなってしまい、見えない恐怖?に背中を押され、予定通りセミナーやります。

詳細は後日詳しくお伝えしますので、お楽しみに。

パナソニック電工の女性講師とともにお送り致しますので、せっかくの日曜日の午前中、約1時間30分という時間を犠牲に出来る方、是非ご応募下さい。

ただし、限定先着15名様です。

40年間という歳月に渡り、この世界に生きてきた私の経験の一部をお伝えしようかなと思っています。

長くこの世界にいるといろんな事を経験するし、良きにつけ悪しきにつけ、様々な事が否応なく見えてしまいます。

ブログでかけない秘話も登場するかも知れませんので、ご期待下さい!

それでは当日、皆様とお会いできることを楽しみにしています。

では又っ!!


志望動機の欄には・・・ vol.95

2011年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日より急に蒸し暑くなり、春から初夏へとひとっ飛び~っていう感じのここ斐川町。

それに加え、朝から強風強雨が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか?

そういえば昨夜の退社時に、ずいぶんと蛙の声が騒がしく、雨の近さを教えてくれていましたね。

気がつけば弊社の廻りの田んぼは、田起こしを終えて水が張られ、一面湖の様にも見えます。

そこには、季節をしっかりと感じ取り、冬の眠りから覚めた蛙たちが、大合唱をしていたのです。

さすがに今日の強風の中では、彼らもなりを潜めているようですけどね。

そんな強風強雨の中、現在弊社にて改修中である町内の小学校プール横に建つ、30坪ほどの更衣室の上棟日。

よりによってこんな日に・・・と嘆きながら、職人達は出かけていきました。

平屋建てなので危険性は若干少ないとはいえ、強風にあおられて怪我などのないよう、事務所の窓から現場方向を眺め、祈っていましたよ。

でも、この大荒れの天気は全国的みたいで、当然ながら東北地方にも影響をおよぼしているようですね。

少しでも早く復興を進めたいところなので、ちょっとの邪魔もしてほしくないのが本音なんですけどね。

今朝の地元新聞「山陰中央新報」の記事には、島根県社会福祉協議会の募集で集まった東北への災害ボランティアの記事が載っていましたね。

昨日、21名の第一陣が石巻市に出発した記事なのですが、弊社の設計担当・純平さんが写真の中央付近にしっかりと写っていましたよ。

震災後、社長に直談判し、すぐにボランティアセンターに登録していたようです。

皆さんご存じと思いますが、連休の間被災地にはボランティアが大挙押し寄せ、現地では対応しきれなくて、困惑していたようですね。

一転、連休が終わると、蜘蛛の子を散らすがごとくにみんな帰ってしまい、人手不足が顕著に表れ始め、悲鳴に近い声が聞こえていると、今朝のその新聞にも書いてありましたよ。

それを見越して、こんな時だからこそ必要という判断で、連休前から招集がかかっていたみたいです。

今朝掃除をしていると、設計室の机の隅にFAXで送ったボランティア登録の控えが転がっているのを見つけました。

志望動機の欄には、こう書かれていました。

①親戚も被災し、災害をより身近に感じ、少しでも役に立ちたいと思った。

②被災地での経験を積むことで、住んでいる町が被災した時への心構えを、少しでも得られたらと思う。

③建築に携わる者として、建物の被災状況を見て、何か学べることがあるかも知れない。

立派な設計士になってくれる事でしょう。