なかなか快晴とまではいかず、それでも気温も徐々に上がり、初夏の臭いがますます強くなってきましたね。
同時にカエルの声もにぎやかさを増して、陽が沈めば、夜な夜な大合唱が続くここ斐川町。
田圃の苗も日に日に伸びて行き、水面が緑に覆われるのも近いんだろうと思っています。
せっかくの水都も幻と化してしまいそうで、なぜか少しさみしさを感じているヒゲ専務ですが、皆さんさみしくないですか?
そういえば、先日月曜日の早朝に降った雨が、草木の新芽を一気に元気付けましたね。
我が家の庭に植えられた野菜や、それ以上に繁殖した雑草の苗たちが、昨日一昨日の気温の上昇で、一気に成長してしまいました。
植物の成長にとって大切な要素が、水と温度であることがとっても良くわかり、またまた賢くなってしまった、ヒゲ専務なのでした!
ナドナド・・・
さてさて、昨年から続いている木製建具編も今回で5回目となりますので、建具のデザインをお話しし、取りあえずこのシリーズを閉めたいと思います。
色以外に建具デザインが決まる要素と言えば、建具の一部をカットして取り付ける窓ということになりますよね。
一枚の建具パネルにどんな形・大きさの窓を設けるかによって、基本的なデザインが決まってきます。
それと同時に、彩光の必要性によって窓の大きさと、そこに入れるパネルやガラスの種類が決められて行きます。
次にデザインのポイントとなるのが、その窓開口の中に組み込まれる格子です。
太さや本数・配置によって、和風にも洋風にも見せることが出来るのです。
細い格子を少し多めに入れると、繊細な和風の感じが出せます。
逆に少し太めの格子を、間隔をあけて荒く入れれば、洋風になると思ってください。
そして、その格子のカドを長手方向に沿って落とす、いわゆる「面取り」によっても、随分雰囲気が変わってきます。
大きな面や、サジ面・ギンナン面などのデザインされた面を取れば洋風であり、糸面と呼ばれる小さな面は、和風デザインの格子にぴったりだと思っています。
もう一つ、建具のデザインを決める要素になるのが、引手(ひきて)や取手(とって)、それにドアハンドルなどの建具金物たちです。
小さいながらも、結構雰囲気づくりには役立つ、ワンポイント小物と言えますので、慎重に選んでくださいね。
特にこれらの金物は、建具の開閉時には必ず触れることになりますので、触った感触も含めて吟味することをお勧めします。
以上、部屋のイメージ作りに大いに役立つ建具は、建築屋のデザイナーさんとじっくり相談しながら決めてくださいね。
最終的には、あなた自身の好みが最も反映される室内部品となるのは、間違いないでしょう。
あっ、そういえば建具の窓に入れるガラスのことを言うの、すっかり忘れていました。
次回には、建具シリーズ番外編として「古ガラスの魅力」お伝えしますね。
お楽しみに!!