勝手に足がつっぱる「痙縮」
脳卒中やALS(筋萎縮性側索硬化症)の方など脳の神経に異常を来す病気の中には,重症度にもよりますが,無意識的に足がつっぱってきてしまうことがあります.
もちろん,すべての人でみられる訳ではないですが,本人の意識があろうとなかろうとものすごく強い力で足が伸びたまま力が抜けにくくなります.
これは「痙縮」と呼ばれる現象で,脳から足に至る神経の異常によって起こります.
そのメ . . . 本文を読む
12月21日に回復期リハビリテーション病棟でクリスマス会を開催しました!
病棟看護師さん達とそれぞれ別の出し物をして、看護師さん達はハンドベル、私達リハ科セラピストは2人羽織+福笑いのチーム戦を患者さん達に披露しました。
2人羽織+福笑いはリハ科セラピストが2人で1つのチームを組んで2人羽織をして福笑いをしました。
3つのチームでどこが一番患者さん受けする顔を作れるか!?という企画です。
福笑 . . . 本文を読む
当院では、週に1度、当院に回復期病棟に入院中または回復期病棟に入院したことのある、あるいは外来リハビリテーションに通院中の患者さんに「装具外来」というサービスを提供しています。
その際、業者から義肢装具士を派遣して頂き、義肢・装具の修理・作製を行っています。
義肢・装具を知らない方々もいらっしゃることでしょう。
そこで、まずはこの義肢・装具について少し紹介させていただきます。
そして、当院にご足 . . . 本文を読む
脳卒中や神経難病の方など長期的にみれば、体を動かすことが困難となってくるとベッド上で長期臥床を強いられることがあります(いわゆる寝たきり)。
医療的にみてもここで優先されるのは、褥瘡(床ずれ)の予防になります。
褥瘡は、高機能のマットレス(多くの種類の寝具が褥瘡予防に用いられていますが、本題ではないので割愛します)などで対応しますが、一般には低反発の柔らかい素材を用いることで骨突出部に加わる圧を分 . . . 本文を読む
前の記事のつづき(後半部分)です.→前回の記事(part1)はこちらをクリック
ということで次は,下肢の運動麻痺回復について考えてみます.
上肢では,赤核脊髄路が強まりすぎて定型的な緊張パターンが随意運動を阻害する可能性を説明しました.
それに対して,補足運動野を賦活して直接的にα運動ニューロンへの作用を高める,間接的に赤核脊髄路を制御してγ運動ニューロンへの作用を弱めるという戦略でした.
下 . . . 本文を読む