みなさん、こんにちは。今回は、パーキンソン病患者さんの生活動作のちょっとした工夫についてお話しします。
パーキンソン病の代表的な運動症状に、安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害があります。
パーキンソン病患者さんは、これら運動症状によって寝返りや起き上がり、歩行、身辺動作など、日常生活動作において、やりづらさ感じます。実は、困りごとが出現する要素は、運動症状だけではあり . . . 本文を読む
今回は、透明文字盤の紹介と、作り方についてお話ししたいと思います。
まず、透明文字盤とは?コミュニケーション技法の1つで、目の動きを見ながら文字を読み取るコミュニケーションボードのことを言います。安価で手軽で、自分が合うようにカスタマイズやアレンジができるのが特徴です。しかし、読み取ってくれる相手が必要であったり、読み取った文字を覚えていないといけなかったり、集中力が必要です。そのため透明文字盤 . . . 本文を読む
スイッチ一つで家電を動かす~環境制御装置の紹介~
以前こちらのブログで、スイッチ一つでパソコンを使えるようになる機械(ワンキーマウス)を紹介しました(2019/09/18の記事)。本日は、当院でワンキーマウスと同じくらい活躍しているもう一つの機械「環境制御装置(Environmental Control System:以下ECS)」をご紹介していこうと思います。
ECSは電化製品を操作す . . . 本文を読む
当院は本邦で設立された筋ジストロフィー臨床試験ネットワーク(通称MDCTN:Muscular Dystrophy Clinical Trial Network)という組織に加盟しております。
MDCTNとは筋ジストロフィーに関連する臨床研究・開発の促進を目的として設立された組織で、現在は40施設が加盟して運営されています。
これは1999年に米国中心の臨床研究ネットワークCINRG(Coop . . . 本文を読む
これは日本ALS協会会長O様が書かれた、当事者からみたコミュニケーション支援についての手記。O様のご了承を得て、ここでご紹介させて頂きます。
ある日ヘルパーAさんとBさんと私が話していました。
Aさん「こないだ、患者さんにはYESで答えられるように質問してくださいと言う話を聞いたのだけど、それってどうなのだろう。実際そんなことを考えて患者さんと話すのかな。」
Bさん「どうだろう。しないかも。私 . . . 本文を読む
最近メディアでも耳にするようになってきた『テレワーク』。電話のお仕事?と思うかもしれません。
テレワークとは「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語で、情報通信技術(ICT :Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。自宅にいて、会社とはパソコンとインターネット、電話、FAXで連 . . . 本文を読む
2017年9月19日にさいたま市保健所において当院理学療法士による難病患者医療講演会を行ってきました。
内容は自宅でできるリハビリテーションを中心に、実技を中心として構成していますが、症状やリハビリテーションの必要性を理解してもらうためにも時間を割きました。
自宅でできるリハビリテーションにおいて大事なことは、安全に行うこと、継続すること、意欲的に行うことですが、なかなか時間がとれずに、あるいは . . . 本文を読む
作日は今年初めてそうめんを食べました。
暑さと湿度の高さに疲労もたまる今日この頃ですが、旺盛に咲く向日葵を見たり、仕事終わりにひぐらしの声を聴くと夏だなぁと少しわくわくしたりもします。
今日は神経難病ワーキンググループ(以下、神経難病WG)についてご報告します。
筋ジストロフィーや重度心身障がい児・者のワーキンググループと共に発足され、活動を始めてから早一年以上が経ちました。
開始当初、自己研 . . . 本文を読む
今年1月に当ブログでご案内しました難病生活支援研修会(前回記事はこちら)の第2回目が、
5月27日に埼玉県障害者交流センターで開催されます。参加費は無料です。
プログラム内容は、
・介助者の方のための腰痛予防体操
・難病コミュニケーション支援(支援機器体験コーナーあり)
・保健師と難病支援
・当事者ご家族の語り
・交流会
を予定しております。(詳しくは掲載したパンフレット参照を)
今回は日本AL . . . 本文を読む
以前にこちらのブログでもご紹介させて頂きました『埼玉神経難病生活支援の会』研修会が1月28日に開催されました。
会を発足して初めての研修会でしたが、定員を超えるたくさんの方々にご参加頂きました。
「ALS当事者の語り」では家族性ALSであるKさんが、ALSである母を小学生の頃から介護してきたこと、そして自身も発症し介護される立場になって思うことを語りました。
子どもの頃は病の母の介護は自然なこと . . . 本文を読む