最近登場した植物だ。
■オカトラノオ
丘陵地に生え,花序のようすを虎の尾に見立て,岡虎尾の名前がついた。
長崎県ではインノ(犬の)シッポバナ,福島県ではネコノシッポの地方名が
あり,いずれも動物の尾に例えられている。(自然教育園 見ごろ情報より)
■ヌマトラノオは湿地性で,オカトラノオの花穂は細長く,真っ直ぐ。
オカトラノオは,花穂は太めで曲がる。(「野草の名前〔夏〕」より)
■イヌヌマトラノオ(犬沼虎尾)
オカトラノオとヌマトラノオの交雑種。花序や葉の形などで,それぞれの
中間的な形質をもっている。(自然教育園 見ごろ情報より)
花や花穂の態様はオカトラノオに似ていて、葉の態様はヌマトラノオに
似ています。 ヌマトラノオに似ていて、違うので「似て非なるもの」の
「非(イナ)」から転訛した「イヌ」が冠されたようです。
(「多摩丘陵の植物と里山の研究室」より)
●ヌマトラノオを見たことがないので花穂や葉の様子を比べることができないが,
ヌマはまっすぐ(図鑑を見て),オカは曲がる,イヌヌマは曲がることは分かった。
花弁がとがっているとオカ,丸いのがイヌヌマ。じゃヌマは?
■ハナイカダ(花筏・ヨメノナミダ)
別名「嫁の涙」と言われています。姑にいじめられた嫁が辛くて涙を流し
ました。涙は偶然花筏の葉っぱに落ちて若草色の小さな花になった
という昔話が由来となっています。
(https://mayonez.jp/topic/1030484 より)
●ハンゲショウ
花が咲いた。以前,「花が目立たないので葉を白くして昆虫を誘う戦略だ」
という解説を紹介した。確かに目立たない。てっきり飛ぶ昆虫を誘う仕組み
だと思い込んでいたが,バッタが寄っていた。あっ,バッタも飛ぶか…。
■トモエソウ(巴草)
日当たりのよいやや湿った草地に生える植物。名前は花弁が巴状に
つくことによる。花は1日でしぼむ。(自然教育園 見ごろ情報より)
●で,トモエソウに似た家紋が半時計回りの三つ巴。(ウィキペディアより)
■ノカンゾウ(野萓草)
「萓草(かんぞう)」の名はありますが、ユリ科の草本です。漢方薬として
有名な「カンゾウ」は「甘草」で、マメ科の草本で全く別種です。
「カンゾウ」の名は、漢名の「萱草」を日本語読みしたものです。「野」は
野原に生育するといった意味です。
「萱(かや)」は、屋根を葺(ふ)くのに使われる「カヤ」などの総称で、細長い
葉をもつ植物にも使われる名前です。
属名や和名のワスレグサは、花の蕾(つぼみ)を調理して食べると、心配
事をすべて忘れる程美味しいことからきているという説と、その美しい花を
見ると憂さを忘れることからきているという説があります。
花の蕾を熱湯で湯がいて天日干ししたものが生薬「金針菜(きんしんさい)」で
利尿などに効能があるとされます。
花や若葉は食用にできます。特に、春に、葉を根元から採取して基部の長さ
2~3cmほどの白い部分を、生のまま酢味噌をつけて食べるととても美味しい
ものです。 (「多摩丘陵の植物と里山の研究室」より)
■ヤブミョウガ
葉が食用のミョウガ(茗荷)とよく似ていることから命名。ヤブは,ヤブ地
など薄暗い所を好んで生えることによる。
(「名前といわれ 野の草花図鑑2」より)
●ミョウガの葉がこれ。(四季折々 https://suzu1944.exblog.jp/ より)
●コウゾとミツマタの果実。和紙の原料になるのは果実ではないが。
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