ピアノのコード

2010年10月08日 13時11分00秒 | Weblog
ジャズ・ピアノを習い始めている。

ジャズ・コードを鳴らすと
一挙にいろいろな音が幾重にも重なって
それが連続して変化していく。

変化に富んでそれは、それはおもしろいのであるが、

重苦しい感情を想起させるジャズ・コードもあって
自分で鳴らしているその音の持つ感情に
打ちのめされてしまう。

その一音を、ガツンと鳴らしたあと
その日いちにち、何もしたくなくなるくらい、
それだけウツ・ウツとなってしまう。

自分の部屋で打ち鳴らすピアノの音に
打ち負かされてしまう。

これがホントに私の出したい音なのか?
もっと他に欲しい音がなかっただろうか?
ホントにこれが私の「分身}?

練習とは言え、勉強とは言え、課題とは言え、

今は踏襲(とうしゅう)するべき時期?

「一度は通っておいたほうがイイヨ」・・・。

音楽における「自己」の形成って、なんだろうね。

一度はそういうことを考えてみたこともあるけれど。

先生は宮里さん。(という男性の方。)

彼から見たら(聴いたら)私の弾くピアノの音は
どれだけ変容しているのだろう。

深く鳴り響くピアノの重厚な音に魅せられ習い始めた。

ピアノの持つ、木の音が好き。

木から発せられるノイズが好き。

夜の持つ、黒いビロードのような、なめらかな音。

そう、ジャズ・ピアノは漆黒のような夜の音楽。