朝日新聞夕刊毎週木曜日掲載の、三谷幸喜の「ありふれた日々」。
こないだ8日(木)はその前の週に引き続き、老猫おとっつぁんの話。
先行き短い(
けどどれだけ短いのかは神のみぞ知る)この老猫と一緒に寝ることについて、だったんですが。
それが稲子が弱ってから亡くなるまでの、うちの状況とほんとそっくりそのままおんなじで…。
笑った。
身につまされすぎて
笑った。
うちも、弱った稲子の昇り降り用に、ベッド脇に本で段々を。
うちも4回くらい、「わたし、いま、猫の死体とひとつ布団で寝てるのかも…」と思ったことが。
あと、三谷幸喜はまだ経験してないみたいですが、「あっ、いま死んだっ」と思ったことも。
寝てるときでした。
稲子、そのときはわたしの背中にへっぱりついて寝てたんです。
それが突然、ビクッ、ビクビクビクっ、と痙攣して、そのあと、動かなくなったんです。
うっわー、死んだー。
いま死んだー。
いまのん、最後の断末魔やーーー。
約1分くらい、確認するの怖さに、そのままじっとしてたんです。
してたんですが、
朝まで猫の死体と一緒に寝るのはもっとイヤかもーと、覚悟を決めて起きて、電気つけて、見てみれば。
稲子は生きてました。
まだ生きてました。
稲子の腰のあたりのシーツに丸く濡れた跡。
って、
寝小便かよっ。
断末魔かと思った痙攣は、寝小便垂れた瞬間のブルブルッだったんかよっ。
うちのベッドパッドは「
夢見るベッドパッド」だったので、
水分はほぼストレートに、その下の厚さ20センチくらいのシモンズのマットレス部分に落下。
(
眠りは大事だ。寝具だけは贅沢しているわたしです)
で、シーツだけ取り替えてそのまま寝なおしたわー。
ベッドパッドはあらためて翌日洗ったけど、いまだにこの最初で最後の稲子の寝小便の跡が、くっきりぱっきり残っているわー。
在りし日の、渋めにメンチ切る稲子。