本日7月22日(日)、
「
特命戦隊ゴーバスターズ」は「Mission22 美しきアバター エスケイプ」。
メサイアの新たなるアバター、女性型のエスケイプが登場。
これまでメサイアのために工作を続けてきたエンターに「Qui est-ce?」(
かな?)と問われた彼女は、
左右の手に持った銃、そのグリップにぶらさげた犬か狼の頭部を模ったらしいチャームにくちづけながら。
「こっちがゴグで、こっちがマゴグ」
………え?
聴き間違えたかと思い、ちょっと戻して聴き直す。
エンター 「Qui est-ce?」
エスケイプ 「あんた、強いのね。じゃ、あんたはいいものだわ」
エンター 「誰か、と訊いたんですが」
エスケイプ 「こっちがゴグで、こっちがマゴグ」
ギャーーーーーーッッッ!
聞き間違いじゃないっ!
ほんとのほんとに
「ゴグ」と「マゴグ」つってるーーーっっっ!!!
ゴグとマゴグといえば、
モンゴメリの「赤毛のアン」シリーズは第三作『アンの婚約』、
グリーンケイブルスを離れてレドモンド大学に通うことになったアン、
一年目は下宿していたが、
一年目の終わり頃、大学の近くにあるこじんまりとした屋敷「パティの家」、
なんてステキな家だろうと恋焦がれていた屋敷に「家具付貸家 ご用の方は中へ」の札がかかっているのをみつけ、
自分たちの予算では借りるのは無理だろうと思いつつ、
プリシラとともに突撃する。
「パティの家」の住人はふたりの老婦人。
ふたりはヨーロッパに旅行することになり、旅行の間、
屋敷を貸しに出すことにしたのだ。
玄関を入ると大きな居間。
暖炉には火が入り、暖炉の両脇には、二匹の大きな白い陶製の犬。
「あれは、ゴグとマゴグという名前なんですよ。ゴグが右、マゴグが左です」
(
『アンの婚約』 モンゴメリ 訳:中村佐喜子 角川書店 95頁より無断転載)
ねー。
ねー。
モンゴメリアン(
いまわたしが作った造語)には御馴染みの名前、
その二匹の名前に「ゴーバスターズ」でいきなり遭遇するなんて、
そらびっくりしてもしょうがないでしょーーー。
しかも向きもおんなじ。
右手の銃のが「ゴグ」。
左手の銃のが「マゴグ」。
アンとプリシラは「パティの家」を貸してもらえることになり、
そこにステラとフィル、ジェムシィナ伯母さんと伯母さんの猫たち、
アンが拾ってしまった猫ラスティも加えて、
卒業までの三年間をその屋敷で楽しく暮らす。
次に「ゴグ」と「マゴグ」が登場するのは、
アンとギルバートの新婚生活を描いた『アンの夢の家』。
「おとといミス・パティからわたしに来てほしいと手紙があったのよ。そうしたらミス・パティはあんたのところへ贈物を持って行ってほしいと言うの。『パティの家』からなにを一ばん貰いたいと思う、アン?」
「まさかミス・パティはあの陶製の犬を下さるというんじゃないでしょうね?」
「まさにその通り。わたしのトランクに入っているわ」
(
『アンの夢の家』 モンゴメリ 訳:村岡花子 新潮文庫 32頁から無断転載)
そしてゴグとマゴグは、アンの新居の暖炉前に鎮座することになったのであった。
「パティの家」のゴグとマゴグの名づけ元はたぶん、
イギリスの伝説に登場する巨人の兄弟。
が、エスケイプの銃のゴグとマゴグは犬か狼の頭部を模したものである。
そして、犬のゴグとマゴグでわたしが知っているのは、「パティの家」のゴグとマゴグだけである。
ということは、エスケイプのゴグとマゴグの出典は、やっぱりアンのシリーズ?
だったら、小林靖子もモンゴメリアン?
もしそうなら、
すっげえ嬉しい。
そしてエスケイプのゴグとマゴグ、
銃から外されるときっと、
「デビルマン」の妖元帥レイコックが身につけていた装身具たちのように、
戦闘形態に変化すると思うんです。
それもすっげえ、
楽しみーーー。