【鎖国】
日曜日お昼頃起きてテレビをつけたら、
どこもかしこも津波であった。
日本時間27日午後3時頃チリで大地震が起き、
それを起源とする津波が翌日昼頃日本に届きそうだということ、
かなり高さのある津波になる恐れがありそうなこと等は、
前日のニュースで見ていたが、
まさか、全チャンネル的な大々的な津波祭りになるとは、思いもよらなかった。
この日の午前中録画してたのは、
「バトルスピリッツ少年激覇ダン」
「天装戦隊ゴセイジャー」
「仮面ライダーW」
「ハートキャッチプリキュア」
「バンクーバー フィギュアスケート エキジビション」(NHK衛星第一)
「バンクーバー フィギュアスケート エキジビション」(テレビ大阪)
であった。
「バトルスピリッツ」~「プリキュア」までのニチアサキッズ四番組は通常どおりであったが、
エキジビションはどちらも、右下に津波地図が。
ま、しょーがねーわな。
マグニチュード8.8の大地震だもんな。
下手したら2メートルくらいの大波が来るかも、だもんな。
思いつつ、テレビをつけっぱなしにしたまま、
2月24日~27日のB'zのせいで、ポイントサイトからのメールやら、懸賞応募のためとかでつい登録しちゃったサイトからのメールやら、なんかわからんが届く迷惑メールやらで、えらいことになってたOutlookExpressの受信メールボックスの整理にとりかかったのだが。
テレビは延々、日本の津波予想ばっかり。
地名と予想される波の高さ、そればっかり。
十時間ばかり前に到達してるハワイではどうだったか、
台湾、グアムにサイパン、オーストラリアの右上あたりの島国や、ニュージーランド等、他にも津波が来るはずの場所の到達時間等の情報、
そして肝心要の、津波の大元であるチリの大地震の被害状況。
伝えられることは山ほどあるはずなのに、
そんなんまったくなんもなし。
テレビ局って報道番組とかでふだん、日本人のグローバルじゃなさ加減を、あんなに嘆いてるくせにねえ?
「tsunami hawaii」とか「tsunami guam」とか「earthquake chile」とかでググりまくった結果、
ハワイでの警報解除が日本に津波が到達した時間あたりだったことを知り、
NHK衛星第一で夕方6時過ぎから放映の録画版エキジビションも津波地図付きなのを覚悟した。
ま、しょーがねーわなー。
滅多にないことだもんなー。
(
そして、ググってみつかった英語の頁を一生懸命読んだり、時には翻訳サービスの助けを借りたりしてたら、なんか日本語がいま変だ。「チリの大地震に由来する津波」とかけったいな言葉が、自然に出てきてしまう…)
(
しかし、日本の英語教育、「生きた英語が身につかない」「何年習っても喋れない」とネガティヴな面ばかり強調されるが、
授業をまじめに受けとけば、辞書ソフトとか使いながらでも、だいたいの意味がわかる程度の読解能力はつくのだ。
インターネットが発達した現在、「読む力」ってけっこう役にたつと思うんだが)
【平常心】
津波の日本到達予想時間の1時半頃、
4チャンネル(TBS系列のMBS)、
6チャンネル(テレ朝系列のABC)、
8チャンネル(フジ系列の関テレ)、
10チャンネル(日テレ系列の読売テレビ)、
この民放四局およびNHK総合は、すべて津波特番であったが、
19チャンネル(テレビ東京系列のテレビ大阪)とNHK教育だけは、
右下に津波地図は表示していたものの、通常の番組を放映していた。
テレビ東京とNHK教育、
平常心を失いにくいという点で、この二局はとても近しいと思う。
【NHKスペシャル「メガクエイク」】
1月10日放映の
NHKスペシャルは「MEGAQUAKE 巨大地震 第1回 次の巨大地震をつかめ 人類の果てしなき闘い」であった。
放映の二日後、ハイチでいきなり大地震が起きた。
びっくりした。
そしてこの特集では。
■ ヨーロッパからの移民前からシアトルに暮らす原住民マカ族の伝承。
「大昔、先祖が大飢饉に苦しんでいた時、空から伝説のサンダーバードが飛んできた。
サンダーバードは海からクジラを捕まえて、マカ族の大地に落としてくれた。
しかし、巨大なクジラはなかなか死なず、大きな体をばたつかせて暴れた。
そのたびに大地は激しく揺れ、大波がマカ族の大地を揺らした」
■ この伝承が過去に大地震が起きたことを表していると考えたアメリカの地震学者が、シアトル近郊の地質を調べたところ、
海から運ばれた大量の砂が堆積している場所をみつけた。
堆積時期、およそ300年前。
■ 日本の地震学者がその頃の日本の古文書を探したところ、岩手県の旧家から。
「地震が起きてもいないのに、大潮(津波)が来た。
家が流され、村中が大騒ぎになった」
という記録がみつかった。
記録の日付は元禄12年(西暦1700年)1月27日。
他にも各地の記録を調べたところ。
このデータを元にシュミレートしてみたところ、
シアトルで巨大地震が起きたのはその9時間前、このときずれ動いたプレートの長さは1100kmにおよぶらしいことが判明した。
というエキサイティングなくだりがあった。
太平洋の向こう側で起きた巨大地震が、反対側の日本にこんな津波をもたらすこと、わたしが生きてる間に起きるかなー、見られるかなー、などと思ってたら。
生きてる間どころか、ほんの翌月に………。
ちなみにNHKスペシャル、
3月7日は「第3回 巨大都市(メガシティ)を未知の揺れが襲う 長周期地震動の脅威」
3月14日は「第4回 死の波が都市を襲う ~TSUNAMI 未来の被災者たちへ~(仮)」
を放映予定である。
【数字】
ハイチの地震に比べ、チリ地震は、死者の数が少なかった。
これは1000人に届きそうにない、ハイチよりぜんぜんましだ、と思っていたが、
行方不明のお父さんを思って泣く子供たちの悲痛な泣き顔を見て、
数じゃねえな、数字じゃねえな、と………。
えーん、B'z京セラドームが書きたくてたまらないのに、
先にこっちを書いてしまったら、もうこんな時間………。
明日のお楽しみか……。
ところで「虚構新聞」がさっそく津波ネタを。
「プリキュア録れない」 津波警報1時間遅れる
そうか、それで「プリキュア」は津波地図なしだったのかと、思わず納得しかけたわたし…。
が、この記事のとこにあがってた画像は「おじゃ魔女ドレミ」…。