皆さまこんにちは~( ´ー`)ノ コンチャ
鏡開きの先日、わたしは毎月参加しているお茶会の方たちと新年会に武蔵小山まで行ってきました
武蔵小山は以前、1か月ほど仕事で通ったことがあってまるっきり知らない土地ではないものの、今回行った新年会の会場となるお店は今迄足を向けたことのない方面。
商店街とは反対側のマンションが立ち並ぶ幹線道路を行き、チョロっと小道を曲がった少々わかり辛いところにあるお店。
禅料理 蔬菜坊(そさいぼう) さん
マンションの間に挟まれたこじんまりとした一軒家でわかるかわからないかの看板を掲げたまさに隠れ家という趣のこのお店、
精進料理を基本とするコースが主体なのですが、完全ベジタリアンの方には出汁からすべてベジ(野菜)で。
それ以外の特にベジでない人にはお肉やお魚類のお料理がコースに入るので、精進料理に限りなく近い禅料理を頂けます。
でも、お料理の基本は身体に良いものということで、お肉でもデトックス作用が強く、身体に良い鴨肉を使用するこだわり。
因みに、わたしたちが焼き鳥屋やお蕎麦屋さんのかも南蛮などで食する鴨は殆どがアヒルとの交配で作られた合鴨。
合鴨は本当の鴨とは全く質が違うそうです。
で、コチラのお店では冬場は真鴨を、それ以外の季節はフランス産のシャラン鴨を使用とのこと。
今回はお肉なしのベジで予約したので、鴨肉はいただけませんでしたが、それでも大満足の内容。
席に着いてまず供されるのが手作りの胡麻豆腐。
とぅるんとぅるんの食感とのど越しで胃腸を刺激してコースを頂く準備をします。
続いて、蕪のすり流しの温かいお椀で身体をほっこり温めたら、焼き物。
この日はお正月明けで新年のおめでたい膳がコンセプトだったそうで、焼き物は1個数千円もする海老芋を使い、中にごぼうとハスをいれて練った鰻のかば焼きを模した精進料理。
下には鰻の皮を模した岩のりが敷かれて甘辛いかば焼きのたれをかけて炭火で焼いてあります。
続いて、このお店自慢の野菜の7種盛り。
五味(甘味、酸味、苦味、辛味、塩味)五色(白、黒、赤、黄、緑)をこの一膳で体現しています。
特筆すべきは、使われている素材の種類の多さと手の込みよう。
例えば、この7種盛りある青菜のお浸し(写真上中)一つとってもナントぉ
10種類の青菜が使われているという手の込みようヽ(*'0'*)ツ ワァオォ!!
その左隣にある金柑の甘露煮も中に刻んだ青梅が入っていて、一口食すれば口の中にたくさんの香り、食感、味が広がって、今迄体験したことのない味わい。
ヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ幸せ~
そしてお刺身の盛り合わせ。
コチラも、ただ切って盛ったわけではありません
コンニャクと菜の花、エリンギは昆布〆してあって、口の中に昆布の香りと旨味が広がります。
アワビは3時間も炊いたそうで、ふっくらと柔らかい食感はいままで食べたことが無い最上の味。
それから新年ということで、天然の真鯛。
そしてご主人手作りの自家製からすみと〆関サバ。
〆関サバには豆腐にからしを入れて練ったのが添えられていて、この豆腐の練り物だけでも日本酒がススムすすむ
そして、ツマもただのツマにあらず
ツマには刻んだわさびが入っていて、口の中に爽やかな辛みが広がります。
これだけでも感動ものなんですが、この日は鍋コースということでこの後はメインの鍋。
2月までの冬場は禅鍋、といことなんですがこの鍋がまたスゴイんですゎ
味付けのお味噌は10種類の味噌をブレンドし、具材は春夏秋冬の旬の野菜やキノコなどが入っています。
各食材は旬の時に仕入れ、長期保存させるために乾燥させたり、油でいためてオイル漬けにしたりしてこの禅鍋ように仕込んでおくのだそう。
そして、中に入っている飛龍頭(がんも)一つとっても、つくね芋、きくらげ、ゆり根、ごぼう、しいたけ、人参、麻の実、ショウガを裏ごしした豆腐にまぜて作る。。
という手の込みよう。
なので、仕込みに二日を要するとか。。
そんな有難~い禅鍋の具材がコレ
ベジでなければここに鴨が入るそうです。
そして出来上がったアツアツのお鍋
〆はベジだったので十穀米ごはん。
鴨肉入りの場合の〆はお蕎麦だそう。
鴨南蛮ですね
そして最後はデザート。。
このデザートがまたスゴイんです
イチゴ、キュウイ、とろっとろの柿の上にかかっているのがスイカのあま~い部分を何時間も煮て煮詰めたスイカ糖。
とてもいい香りで口の中が天使の阿波踊状態やぁ~(彦摩呂風に)
というまさに口福のお祭り騒ぎ
これだけ手の込んだお料理をご主人と女将さんのお二人で用意するのですから、完全予約制。
コースは鍋が付いた今回のコースで8,000円。
お値段だけ聞くと、かなりお高めですが、これだけ手の込んだお料理を頂けることを考えれば決してお高くはないかと思います。
もぅ、本当に心も満足なんですがそれ以上に身体の細胞1つ1つがスッゴイ歓んでいるのが感じられます
身体は自分が食べたものでできている。
食事とはイノチを頂いて自らのイノチを創り出すもの。。
ということをつくづくと思わずにはいられない。
そんな貴重な体験をさせていただきました