前回に引き続き感情のお話です。
怒りや恨み、悲しみなどの感情はどんなに時間がたっても忘れないのに、楽しかった事やうれしかった事などの感情はすぐに忘れてしまいます。
それにはちゃんと理由があって、『陰陽論』で説明するとよくわかる。
そんな訳で、今回は『陰陽論』でわかる、ナルホド納得、感情の不思議。
『陰陽論』とは森羅万象、宇宙のあらゆる事象を様々な観点から『陰の氣』と『陽の氣』の二つに分類し説明したもの。
「陰の氣」と「陽の氣」の違いは、エネルギーの運動方向と性質の違いで
『陽の氣』は
左回転で螺旋をかいて上に向かう運動で性質は発散。
『陰の氣』は逆に
右回転の螺旋で下に向かう運動で性質は凝縮。
と、なります。
この、『陰陽論」はものすごーく深いので、今回は感情のみで説明します。
で、感情としては「陽の氣」に分類されるものは、「陽気」というその名のとおり、楽しいこと、うれしいこと、わくわくすること。
逆に「陰の氣」は「陰気」ということで恨みつらみ、悲しみとなります。
さぁ、ここで二つの氣の運動方向と性質の違いを思い出してください。
「陽の氣」は上に向かって「発散」。
そして、「陰の氣」は下に向かって「凝縮」。
だから、楽しいことは気分がワァーともりなってファーと消えてしまう。
一方、恨みや悲しみはクゥーっと凝縮し身体のある場所に溜まる。
その場所はみぞおち。
楽しいときって、両手を挙げて身体も伸びますよね。「ワーイ」って。逆に悲しいときは下を向いてクッと唇をかんで堪える。
感情を身体で表現する様子を想像すると、「陰の氣」と「陽の氣」の性質が良くわかると思います。
「陽の氣」はその性質からほっといても、ファーと拡散してなくなってしまいますが、「陰の氣」はみぞおちに溜まり、ほっておくと次から次へとネガティブな感情のエネルギーが蓄積されます。
なんてこったいorz
ちなみに「怒り」は「極陽の氣」つまり、極端な「陽の氣」になります。
よく怒ると「頭にきた」と言いますよね。
その言葉のとおり、怒りは「陽の氣」なのでカァーッと氣が上に上りますが、ここでクッと怒りを堪え飲み込むと「陰の氣」となり、みぞおちに蓄積されます。
怒りを抑えずにドカーンと発散すれば、怒りのエネルギー自体は発散されてなくなりますが、周りにネガティブなエネルギーをぶつけてしまったという事実は残りますので、「後悔」などのネガティブなエネルギーとなって、結局はみぞおちへと蓄積されることになります。
というわけで、この続きは次回へ