2004年4月の佐藤学長の復帰講演会で、なぜ号泣するほど感動したのか、そのバックグランドにある私の過去について書いています。
私は、佐藤学長と出会う前に、心の病になり、何度も繰り返しました。
私が、心の病に、どのように対峙して、回復への道をたどったのか、少しでもご参考になれば嬉しいです。
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前回に続きます。
医者から出された「ノイローゼ(神経症)。」という診断。
私は、訳が分かりませんでした。そんな病気は、甘えだと思っていました。だから信じられませんでした。
そして、医者から「2週間の休養を要する。」という診断書が出ました。
医者からは、精神安定剤を服用するようにという指示が出ましたが、私は拒みました。
なぜか「薬では、自分の心の病は治らない。」という確信だけはあったのです。
しかし、会社に休職願いを出した時に、「せめて医師の処方通りには従ってほしい。」と会社から言われて、
やむを得ず、それに従うことにしました。
私の母の実家がお寺でもあり、そこに身を移して生活してみましたが、全く心の病は回復しませんでした。
ほどなく四国の自宅に戻り、自宅での療養生活に切り替えました。
薬を飲んでも、何か心が変わっているという実感が、全く湧きません。
また体自体は、驚くほど健康です。熱があるわけでもなく体調は普通です。
しかし、会社に行ける気がしない。
私は、どんどん自己嫌悪になってきました。
何か、仕事をサボっているのではないかという罪悪感にも苛まれて、ますます苦しくなってきます。
そんな中、二冊の本が私の立ち治るきっかけをくれました。
一冊は、父から送られたヨガの本でした。
もう一冊は、書店でみつけたうつ病の回復本でした。
どちらも薬を使わず、体からアプローチして生命力を取り戻す方法が書かれていました。
私は、その書籍を読み込み、参考にしながら、ノイローゼと対峙しました。
具体的には、朝、早起きしました。朝5時に起きることにしました。
そして朝起きたら、朝日を浴びながら30分散歩しました。
そして家に帰ってきたら、ヨガの基本ポーズを10種類やりました。
ヨガの基本ポーズをやりながら、合間合間に「シャバアサナ」というリラックスするポーズがあるのですが、
その時に、体がリラックスし、呼吸が深くなり、心がリラックスする感覚を味わうことができました。
そして、気晴らしに、四国の色々なところに旅行に行き、緑にふれたり、温泉に入ったりして、心をひたすら休ませました。
少しずつ外の世界になれてきました。
始めは、旅館に泊まったりしても、そこで働いている方と話すらできなかったのですが、気軽に会話もできるようになってきました。
そして一か月半後、会社に復職しました。
復職日当日は、また恐怖が襲ってきましたが、何とか会社に出社しました。
会社に出社すると、職場の方々が暖かく迎えてくれました。
皆喜んでくれました。
その中には、休職前に色々なことで対立していた人もいましたが、全員が私のことを暖かく迎えてくれたのです。
私は、自分の思い込みで、周りの人たちを、味方と敵に分けていたことに、今は気づけます。
でも、そうではなかった。みんなとても優しい人たちばかりだったのです。
会社の配慮で、仕事のポジションを変えてもらいました。
会社に馴れながら、仕事になれながら、そして精神科に通いながら、それを会社に報告しながら、リハビリしながら働くという環境を、会社で作ってくれました。
私は、とにかく元気になりたい一心で、私の回復のきっかけになった「ヨガ」の教室を、会社近くで探し始めました。
体からのアプローチで心が本当に楽になったのです。
本を見ながらの自己流だったけど、心は楽になった。
だから、ヨガを学ぼう。
そう思ったのです。
そして会社のすぐ近くに小さなヨガ教室を見つけました。
私は、そこに見学に行ったのです。
そして、その場所が、恐らく日本には二つとない、ただ一つの「真理」を体現していたヨガ教室だったのです。
次回に続きます。
ありがとうございました。