様々なガンダムゲームのプレイ結果が創作のガンダム史に反映される二次創作なのです。
この二次創作は、ジオンの架空の対艦戦闘のエース、【ド・ゲドウ】が活躍する二次創作です。
ただし、ド・ゲドウが挙げる戦果は、様々なガンダムゲームを爺(弩外道の中の人)が一発勝負でプレイした結果を反映し、筆者の意図しない方向に話が向かうのも面白いかなと思っております。
初陣からそれに続く戦いに、巨大な戦果をたまたまあげたド・ゲドウは上層部の思惑に捕らわれ、作られた英雄に甘んじたのでした。
今話登場する連邦軍兵器をご紹介しますね。
ビッグトレー級陸上戦艦
文字通り、動く陸上要塞。火力はすさまじく、装甲も厚いが、機動性が大きく損なわれるので、陸上部隊の師団司令部として使用されていることが多いようだ。
61式戦車
完全に時代遅れの旧式兵器で連邦の兵士達からも走る棺桶呼ばわりされている。
マゼラン級宇宙戦艦
連邦郡の主力宇宙戦艦でジオン軍のムサイ級より火力・装甲共に優れていたが、ジオン軍の新型兵器MS(モビルスーツ)に対抗するすべがなく多くの同型艦が撃沈された。
サラミス級宇宙巡洋艦
マゼラン級の補助艦として多数が建造され、戦場に投入されたが、ジオンのMSに手も足も出ず、大敗北を喫した。
陸戦型GM(陸戦型ジム)
連邦軍が最も早く量産化、実戦配備したモビルスーツ。
地上限定だが兵装は100mmマシンガンとビームライフルから選択可能で、白兵戦時には強力なビームサーベルが使用できた。
この機体の実戦配備により、連邦は地球上のジオン軍に対して攻勢に出る事が可能になった。
GM(ジム)
連邦が早期に量産、実用化した地上・宇宙戦闘両用の汎用MS。
兵装はビームスプレーガンのみだが、白兵戦時にはビームサーベルが使用できジオン軍のザクⅡよりはるかに高性能で、後継機種であるドムとも対等に渡り合える性能を有していた。
ボール
連邦のハイアンドローミックス戦略により、大量に量産化実戦配備された宇宙専用モビルアーマー。
作業ポッドに大型キャノン砲を搭載しただけの機体であるが、簡素であるがゆえに低コスト及び高い量産性を有して後の宇宙反攻戦においてGMの機体数不足を大量配備で補った。
性能が低スペックなため集中使用が前提であったが、一年戦争中にはボール単機でザクⅡを撃破した記録も残っており、コストパフォーマンスに優れた機体であった。
ミディア輸送機
連邦軍で最も一般的輸送機で大量に実戦配備された。
大量の補給物資を搭載可能であったが防御力の不足から前線への補給には護衛部隊の存在が不可欠だった。
今話登場するジオン軍兵器のご紹介です。
ザンジバル級汎用巡洋艦
宇宙・地上問わず運用可能なジオン軍の高性能汎用巡洋艦。
地上ではミノスフスキークラフトにより低空飛行が可能である。
同時に3機のMSを運用可能で、メガ粒子砲及び大型ミサイルを装備しており自身の戦闘力も高かった。
大気圏突入が可能な他、マスドライバーとブースターの使用により大気圏脱出も可能でまさに戦場常在な存在だったが、高性能ゆえに量産性が低く大量配備は叶わなかった。
ザクⅡ
ジオンが新規開発した革新的兵器モビルスーツの初期量産主力機。
人型であるため、様々な兵装に容易く換装可能で、また白兵戦時にはヒートホークの斧の刃を超高温にして、一振りで戦艦の装甲さえ切り裂く高い白兵戦能力を持ち、戦場に革命をもたらした。
ズゴック
ジオンが先駆けて開発した水中戦用モビルスーツ。
大量の冷却水によりいち早くビーム兵器を搭載した。
また、手先のクローにより強力な白兵戦能力を持つ。
補助武器として頭上の多数のミサイル発射口から同時にミサイル発射可能。
ドム
地上専用モビルスーツ。
ザクⅡの後継主力機として開発され重装甲ながらホバークラフト機動で高速機動が可能であった。
兵装はジャイアントバズーカで通常弾兵器としては当時最高性能を有しており、白兵戦時に使用するヒートサーベルは陸戦型ジムのビームサーベルには及ばないものの高い戦闘力を有していた。
リックドム
宇宙専用モビルスーツ。
宇宙戦闘におけるザクⅡの後継主力機として開発され重装甲ながら大量の化学燃料を積み込み、腰開放部及び脚開放部で燃焼噴出させる事で良好な機動性を有していた。
兵装はジャイアントバズーカで通常弾兵器としては当時最高性能を有しており、白兵戦時に使用するヒートサーベルはジムのビームサーベルには及ばないものの高い戦闘力を有していた。
ドダイYS
通称ゲタ。
本来は大型爆撃機であるが、ザクⅡ、グフを機体の上に載せて、戦場までのモビルスーツ空中輸送機の役割で使用される事がほとんどだった。
<本編>
北米衛星軌道上の敵艦隊掃滅の任務を終えると、キシリア様から暗号通信が入った。
通信の内容は、連邦軍が遂にモビルスーツ・モビルアーマーを開発、量産化し、実戦配備が始まったのに対抗するため、キシリア特務第1部隊の再編が決定し、本拠地を北米のキャルホルニアベースと定め、地上戦闘用のザンジバル級巡洋艦【アリエテ】が配備され、今まで地上・宇宙戦両用で運営されてきたザンジバル級巡洋艦【キリマンジャロ】は、宇宙戦闘に特化し、且つ新人パイロットと最新型宇宙戦用MSリックドム2機を配備してもらえる事が通達された。
キシリア特務第1部隊は、【アリエテ】艦長を兼任する形でダグラス・アッテンボロー中将を司令官とし、【キリマンジャロ】も傘下に治めるが、艦長は変わらずマット・オースティン大佐が務める事となり、【キリマンジャロ】は、新規配備のリックドム2機の受領と配置が決まった新人パイロットを迎えに一路月のグラナダ要塞を目指した。
グラナダでは、手際良く2機のリックドムが搬入され、新人パイロットをド・ゲドウとオースティン大佐で顔合わせする事になった。
情報によると女性で18歳、パイロット養成学校を主席で卒業した優秀な人材らしい。
彼女は艦橋に入るなりピシッと敬礼を決めて
『この度、本艦に配属となったシャルロッテ・クラート軍曹であります。よろしくお願いします。』と、配属の挨拶を元気良くした。
艦長は返礼を返しながら、
『俺が【キリマンジャロ】の艦長の、マット・オースティン大佐だ、よろしく頼む。』と、簡単に挨拶した。
ド・ゲドウも返礼を返して
『俺が【キリマンジャロ】MS小隊長のド・ゲドウ大佐だ。よろしくな。俺は地上戦闘艦【アリエテ】のMS小隊長も兼任するから留守の時は、君1人で本艦の守りを任される事になるが、基本的に俺が【アリエテ】MS小隊長を務める時は、本艦【キリマンジャロ】はキャルホルニアベースの地下格納庫に収容されているから、緊張する事はないよ。基地の守備隊は師団規模だし、防衛出動を要請される事も無いと思う。彼らにも守備隊としての矜持があるだろうし、シャルロッテ軍曹が肩肘張る事はないよ。』
『ジオンの英雄ド・ゲドウ大佐殿の部下になれて感動です!是非よろしくご指導お願いします。』
『俺はそんなたいそうな代物じゃないが、実戦経験は豊富なので、あとで連携のレクチャーと訓練をシュミレーターでやろう。あと殿呼びしなくていいから(^_^;)』
『それから彼女が本艦のオペレーター、ノエル・アンダーソン伍長だ、敵情報や作戦指揮変更内容は彼女を通じて教えて貰う事になるから挨拶しておいて。』
『ノエル・アンダーソン伍長であります。よろしくお願い致しますシャルロッテ軍曹殿』
『幹部のお二人にはともかく私には普通の口調で話してくれると嬉しいな。よろしくねノエル伍長。』
『はい、ありがとうございます。』
『ノエル伍長、悪いがシャルロッテ軍曹に艦内を案内して、クルーに紹介してくれるか?』
『かしこまりました、喜んで。』
彼女達は、相性が良いらしく、俺たちに敬礼した後、若い女性どうし、かしましく艦橋を出ていった。
『さて、補給物資の積載が終わったら、今度はキャルホルニアベースか、人使いの荒いこって。』
『マット艦長は、まだいいじゃないか、俺なんか着任の挨拶が終わったら速攻、実戦投入だぞ。』
『まあ、優秀な人材を遊ばせておくのは軍の損失だから、諦めろ。』
『ホントにそう思ってるか?』
と2人で冗談口を効きながら、物資搬入作業を見守っていた。
ザンジバル級巡洋艦【キリマンジャロ】はグラナダ要塞を進発して、大気圏突入も含めトラブルもなく順調にキャルフォルニアベースに到着した。
キシリア特務部隊旗艦のザンジバル級巡洋艦【アリエテ】は、【キリマンジャロ】の隣のドッグに係留されていたので、マット艦長とド・ゲドウは、さっそく着任の挨拶に赴いた。
【アリエテ】では当直下士官がダグラス司令の執務室に、すぐ案内してくれた。
2人は司令に直立不動で敬礼した。
『マット・オースティン大佐、着任のご挨拶に参りました。』
『同じく、ド・ゲドウ大佐、着任のご挨拶に参りました。』
『ダグラス・アッテンボロー中将だ、君達の上司になったが、そうしゃっちょこばらずにもっとフレンドリーに接してくれ。』
『それとフルネームに階級で呼ばれるのは好きじゃないんで隊長とでも呼んでくれ。』
『『はっ!』』
『さっそくド・ゲドウ大佐のMS小隊に配属されたパイロットを紹介しよう。』
『ガースキー・ジノビエフ少尉であります。』
『ジェイク・ガンス軍曹であります。』
2人のパイロットは、我々に敬礼して挨拶した。
『さっそく君たちのMS小隊には、リトアニアの敵基地攻撃任務についてもらう。乗機はザクⅡだがドダイ・YSを用意した。敵基地最奥にある敵ビッグトレー級陸上戦艦の近くまで敵基地に空中から侵攻して、同陸上戦艦を撃破する任務だ。ブリーフィングの後、即出撃してくれ!』
この戦闘に使用するゲームは【ガンダム戦記】(PS2)ミッション03です。
小隊の3人には、ドダイ・YSに搭載されたザクⅡそれぞれ3機が配置された。
ドダイ・YSで敵基地最奥へ侵攻、目標のビッグトレー級陸上戦艦の傍で飛び降りて、白兵戦を仕掛けて撃破した。
レザルト
ド・ゲドウの戦果
ビッグトレー級陸上戦艦:1隻撃沈
続いて、ルナ2に補強される敵分遣艦隊3個を大気圏脱出のMS・MA直掩を出せないタイミングで可能な限り殲滅せよとの任務が下され、【キリマンジャロ】はマスドライバーで衛星軌道に打ち上げられ、大気圏脱出敵分遣艦隊を待ち伏せすることにしたが、予定座標にルナ2から派遣されたサラミスと直掩MS・MA部隊が展開していたのでさっそく排除する事を決めた。
この戦闘に使用するゲームは【機動戦士ガンダム連邦vsジオンDX】(PS2)ミッション062です。
ド・ゲドウとシャルロッテは2機のリックドムで出撃し、シャルロッテ軍曹には直掩のMS・MAの撃破を指示した。
レザルト
ド・ゲドウの戦果
サラミス級宇宙巡洋艦:1隻撃沈
GM(MS):1機撃破
ボール(MA):1機撃破
この戦闘に使用するゲームは【機動戦士ガンダム連邦vsジオンDX】(PS2)EXミッション002です。
当該座標の敵部隊を駆逐したので、そのまま大気圏脱出中の直掩部隊無しの敵分遣艦隊を容易く殲滅した。
レザルト
ド・ゲドウの戦果
マゼラン級宇宙戦艦:3隻撃沈
サラミス級宇宙巡洋艦:3隻撃沈
この時点で我々のMS小隊は、補給の為母艦に帰投した。
なお、シャルロッテ軍曹は
MS1機撃破
宇宙巡洋艦1隻撃沈の戦果を挙げていたので、曹長への昇進申請をキシリア様に打診した。
その日のうちに、昇進が認められシャルロッテは曹長となった。
あくる日、分遣艦隊大気圏脱出予定宙域にやはりサラミス1隻を中心としたMS・MA直掩部隊が展開していたため、再び排除のために出撃した。
この戦闘に使用するゲームは【機動戦士ガンダム連邦vsジオンDX】(PS2)ミッション062です。
ド・ゲドウとシャルロッテは2機のリックドムで出撃し、シャルロッテ曹長には直掩のMS・MAの撃破を指示した。
レザルト
ド・ゲドウの戦果
サラミス級宇宙巡洋艦:1隻撃沈
GM(MS):1機撃破
ボール(MA):2機撃破
この戦闘に使用するゲームは【機動戦士ガンダム連邦vsジオンDX】(PS2)EXミッション002です。
当該座標の敵部隊を駆逐したので、そのまま大気圏脱出中の直掩部隊無しの敵2個分遣艦隊と連戦これを容易く殲滅した。
レザルト
ド・ゲドウの戦果
マゼラン級宇宙戦艦:3隻撃沈
サラミス級宇宙巡洋艦:3隻撃沈
続いて、敵大気圏脱出分遣艦隊と連戦!
この戦闘に使用するゲームは【機動戦士ガンダム連邦vsジオンDX】(PS2)EXミッション002です。
レザルト
ド・ゲドウの戦果
マゼラン級宇宙戦艦:3隻撃沈
サラミス級宇宙巡洋艦:3隻撃沈
なお、シャルロッテ曹長は、
サラミス級宇宙巡洋艦:2隻撃沈
GM(MS):1機撃破
と優れた戦果を挙げたので連日の昇進申請を行った所、許可がおりたのでシャルロッテ准尉となった。
こうして【キリマンジャロ】隊は課されたミッションをコンプリートしたのでした。
しかしド・ゲドウの昇進は今回も見送られたのでした。
ド・ゲドウの通算戦果
マゼラン級宇宙戦艦:28隻撃沈
サラミス級宇宙巡洋艦:37隻撃沈
コロンブス級宇宙空母:4隻撃沈
ヒマラヤ級対潜空母:2隻撃沈
ビッグトレー級陸上戦艦:10隻撃破
61式戦車:129両撃破
セイバーフィッシュ:3機撃墜
GM(MS):2機撃破
ボール(MA):3機撃破
凄まじい通算戦果になりましたが、ド・ゲドウが昇進すると将官(准将)になってしまうので、パイロットを兼務するのは少し無理がありますから、一年戦争中はこのまま大佐で位打ちかな?
次回も見てくださいね。
『あなたに素晴らしい出会いがありますように~♪』