悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

空っ風は冷たい

2016-12-16 17:31:41 | ウォーキング

間もなく「地球一周四万km」が5,000kmに到達する。
昨年の12月5日からカウント開始したので、丸一年になる。
この調子でいけば、あと7年で達成できる。脚力の衰えを考えると自信はない。
できるところまではやるつもりでいる。
明日は、常陸太田ウオーキングクラブ主催例会に参加する。
那珂市は1度歩いているようだが、あまり記憶にない。集合の常陸鴻巣駅も初めて。
寒くなると、1人で黙々と歩くのは少々辛いが、明日は団体歩行なのでありがたい。
天候は穏やかで、次第に暖かくなりそうな予報なので良かった。
昨日の遊水地は、風の中ほとんど人のいない場所だったので、妙に疲れた。
今日のコースは、数十回歩いているので、昨日とほぼ同じ距離だが苦もなく歩ける。
街中なのも良いのかもしれない。

ラーメン屋の新聞はわが家と同じ朝日新聞。家では読まなかったところを読んだ。
医学上の倫理を扱ったインタビュー記事。

「人体実験」という、医学上必要なものだが、近い過去にも、ひどい事例があった。
戦前だけではなく、戦争という特殊な環境でなくても、医学という、特殊な業界では、
本人の同意を得ない、ひどい人体実験が、行なわれてしまう危険が隣り合わせである。

ナチスが、人種差別に基づいて、下位においた集団を取り扱うさまは、おぞましいが、
ナチスや日本の731部隊だけが異常ではない。

アメリカでは、戦前から戦後にかけて、梅毒に罹患した黒人を放っておいた場合、
どうなるかという実験をしていた。このアメリカが、ナチスの人体実験を裁いていた。
そのアメリカ人でも、自分たちが下位と位置づけた集団には、非道なことができる。

医学の臨床研究では、医師という上位グループが、患者という下位グループに対し、
本人の同意を得なかったり、データを改ざんしたりした。
群馬大病院では、難易度の高い手術が、野放図に行なわれ、死亡事例が相次ぎ、
「おかしい」という声が、なかなかでないまま、多くの手術が野放しで行なわれてしまった。
ここでも、医者は上位者で、患者(偉い人でない限り)は、下位者であることが明白である。
何をもって偉い人というか、わかりきったことだ。偉い人が、このような目に遭えば、
黙っていないし、放っておかれないということで、その違いは表せるとでも言えばよいか。

省みて、自分たちも、自分の差別心を放っておいたら、何をするかわからないという、
人間の恐ろしさを他人ごととせず、心の片隅に考えられる余裕を持っていたいと思う。