白神山地 森林の楽校２０１４

９月２６日（金）～２８日（日）に
秋田県藤里町で行われた
「白神山地　森林の楽校」の報告です。

１１名（内地元７名）の参加がありました。


参加者の声


白神山地にて森林の楽校に参加しました。

まずは初日の夕方、白神ぶなっこ教室に集合しました。
こちらは廃校を利用した宿泊施設で、
下駄箱や引き戸や「職員室」「図書室」などと書かれた札に
以前の小学校の雰囲気を感じ、懐かしい気持ちになりました。
現食堂である図書室で、地元のお母さんが
秋田の美味しい郷土料理を振舞ってくださいました。


翌日からいよいよ森林体験のスタートです。
まずは花炭作り。
松ぼっくりや銀杏の葉、アジサイ、折り鶴などをアルミホイルで包み、
缶に入れて焼くとそのままの形で炭になりました。
大きな折り鶴は堂々と、小さな鶴も一人前に出来上がり、
一つひとつホイルを開けるたびにワクワクしました。
また窯から炭を出す作業のため、炭窯の中に入る貴重な体験もできました。

そして午後にはスギ林で林業体験。
下草刈り、枝打ちに続き、間伐も一人一本させていただけました。
まさか鋸やチェーンソーまで持たせて頂けるとは思っていなかったので
緊張しましたが、指導者の方々のおかげで安全に作業できました。
ちなみに非力な私は鋸に苦戦しながらも、
チェーンソーの勢いだけは上等だったとご評価を頂きました。


2日目の夜、地元ガイドの方々を交えての懇親会では
面白いお話をたくさん伺いました。
特に熊に遭遇したらどうするかについて、
実体験を交えてお話いただけたことが印象的でした。
熊に睨まれても目を逸らさず友達になること、
実際に出会ってしまったら実践できる自信がありません。

明日の散策では出会いませんように…。


最終日には十二湖で散策をしました。
観光客の多い有名なスポットではありますが、
ツアーバスでは立ち寄ることのできない
奥の散策路まで案内していただけました。
青い池、ブナ林、日本キャニオンと白神山地の多様な表情を楽しみ、
キノコやカエルを見つけるたびにウキウキしながら、
自然の雄大さを満喫しました。


2泊3日という短い日程でしたが、
森林体験や地元の方々との交流など充実した時間を過ごしました。
林業体験からは自然を想い活かす心が大切だという事を学びましたし、
地元の方々が白神山地という遺産を誇りに思っている事も感じられました。

身近な自然への愛着を思い出す良いきっかけを頂けたことに感謝致します。
今後も機会を見つけて森林保全に関わっていければと思っております。