セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

森林セラピー~吉野山の秋~

2013-11-18 13:15:41 | 吉野山
長く猫旅にお付き合いいただいておりますが、ここで一回休憩にしました。

秋のことは秋の間に書かなくちゃ~と思いまして。



先日、友達に誘ってもらって、吉野で開催された森林セラピーのモニターツアーに行ってきました。










近頃日本のあちこちで、森林セラピーができる場所が認定されていっているようで。

奈良県では吉野町で2ヶ所のセラピーロードが認定されました。

今回私が参加したのは、そのうちのひとつ、『吉野・宮滝万葉コース』です。



吉野に行ってみたいなぁ、森林浴してみたいなぁって方は、どうぞ下のホームページをご覧下さいね。

他にもいろんな体験ができますよ!!


『吉野ビジターズビューロー』ホームページ




私は、吉野山を歩いていると、なぜか体が軽くなっていって、とても気分がよくなります。






今回はそれに、他のいろんなセラピーも加わります。

癒されること間違い無し!!

行く前から確信がありました。




思ったよりたくさんだった参加者と一緒に、怪我しないように準備運動から。

おいっちに、さんし。



『あしたのことも、きのうのことも、みいんな忘れてしまいましょう~~』


こんな心を楽にしてくれる言葉をかけてもらって、出発しました。



どうしていつもこんなにいいにおいで気分が良くなるのかなぁ~~。

吉野山を歩いているといつも思う疑問を、ツアーに参加されていた女性に話してみたところ。

その女性は、素敵なことを教えて下さいました。






樹木というのは、昆虫を忌避させたり病原菌を殺菌したりするために、傷をつけられたりすると『フィトンチッド』と呼ばれる物質を放つのだそうです。

その香りが、人間にはいい匂いに感じられて、森林浴の効果をもらたしているのだとか。





なるほど!!

それかもしれません。


吉野山に入るとほんといつもいいにおいがしているんです。

この辺りのスギやヒノキが、たくさんの香りを出してくれているのですね。





ツアーに参加された皆さんは、お年を召した方もいらっしゃるのに、皆さんとっても健脚!!

写真をたくさん撮る人間の性で、パシャパシャ撮ってはぴゅーーーっと走り、また止まってはダッシュ!!

そんなことを繰り返しながら楽しく歩いて行きました。


吉野山でなら、私はいっぱい走れますよ~~~ぴゅ~~~ん。

忍者ハットリくんにでもなった気分です。


にんにんにんにんーーーー!!!








山の中ではたくさんの可愛いお花に出会いました。


コウヤボウキ(高野箒)。




高野山でこの植物の茎を重ねてほうきを作っていたのでこの名前になったそうです。

古くからほうきの材料として使われていたとか。



コセンダングサ(小栴檀草)。




小さくて可愛らしいお花でした。

小さすぎてピントが~。

これが限界でした。。。



次は小さな野菊を二つ。


ユウガギク(結香菊)???





ヨメナ(嫁菜)???




こっちはうっすらとピンクですね。


野菊はたくさん似た種類があって、私には判別できませんでした。

正確な名前は分かりませんが、とにかく小さくて可愛らしいお花たちでした。



野草の花というのは、小さく楚々としているものが多いですね。

そこがなんとも愛らしく、清らかで、心を惹き付ける魅力だと思います。

そんな女性になりたいけれど。

なかなかそううまくはいきませんね



しばらく行くと、こんなゴロンとした木の実を発見しました。




近くにはこんなお花が。




なんだかツバキっぽいなぁ~と思っていると、一緒のグループだった男性が声をかけて下さいました。


「これはお茶ですよ」


お茶!?

ビックリしました。


お茶と言えばこう、ずらりと並んだ低木のこんもりしたイメージで、まさか山にこんな風に生えているとは!!

植物にお詳しい方が一緒で、とても勉強になりました。


いつもは個人での旅ばかりですが、友達や、こうして知らない方々と一緒に旅をするのもいいものですね。

知らなかったことや興味深いお話をたくさん聞くことができましたし、なによりも連れて行ってもらえるというのがイイ。


すごく気楽。


自分で行くと、道を確認したりこっちでいいのかなぁとか不安になったり、時間配分も気にしなければなりません。

最近はそんな旅ばっかりだったので、今回はまるで、親に連れて行ってもらっているような楽しさだったのです。






ずっと向こうに、蔵王堂の大屋根が見えています。




紅葉には少し早かったのですが、その分、夏に充分に生い茂った深い緑の色を堪能させてもらいました。




このV字谷は、桜の季節には桃源郷のように薄ピンクに色づきます。


ちょうどこの場所が写っている春の吉野山の記事はこちらです。




お天気はあいにく曇りだったのですが、曇りには曇りの良さがあるように思います。





山の苔はほんとうに美しいです。

まるでひとつの山のようにも見えます。




あまり日が射さない湿った斜面には、いつもとは違う世界がありました。




山の中というのは、非日常をたくさん体感させてくれますね。





小川のせせらぎが聞こえる広場で、座禅をさせてもらえました。


まずは大きく息を吸って~~~~~。

森のエネルギーをいっぱいいっぱい吸い込んで。


息を吐く時は低いところからゆっくりふぅ~~~~~。

体の中の悪いものを、みいんな出し切ってしまいましょう~~~。



これ、家に帰ってからも、すごく悪いものを吐き出してきたなぁって感じがしたんです。

不思議ですねぇ。

セラピーってすごいです。


その後は瞑想です。

半眼で1メートル先ぐらいの地面を見ます。

静かに呼吸します。


小川のサーーーーーッと流れる音がしています。

木の香り、土の香りが体を包んで。

冷たい風が頬を撫でていきます。



ぼーっと一点を見つめていると、自分が感じている世界がどんどん広がっていって、杉林から森、そして山全体となり、遠くの遠くの風まで感じられるような感覚になりました。

心だけ飛んで、杉林をするする~~っと通り抜けて行くような。

時間がけっこう長かったので、だいぶ飛び回ってきましたよ(笑)。

最後は(足が痛いなぁ)とか、自分の場所に戻ってきました。


瞑想中はどんなことを考えてもいいそうで、信仰をお持ちの方は、神様や仏様の世界を感じられてもいいのではないでしょうか。




じいっと自然のなかで座るって、いいですね。

この日はちょっと冷え込んだのですが、冷たい風がまた、綺麗にいろんなものを洗い流してくれるようで気持ちよかったです。

ひんやりとした風、大好きです。



そして。


待ちに待ったお弁当の時間です~~~!!!






ひとつひとつ、ものすごく味が良くて、一口食べてはう~~~んってもだえてました。

特にこの、採れたてをあま~く煮た栗さん!!!




赤ワインかなぁ、素晴らしく美味しかったです。


これらのおかずに、炊き込みおこわなどのこれまた美味しいおにぎりがいくつかついていました。


ゆっくりと味わった後は、手作りハンモックに寝そべったりしてしばらく自由時間。


樹木の皮って実はこんなに美しいんだ、とか、小川って良いなあって覗き込んだり。

山の中の豊かな自然にゆっくりと触れることができました。










セラピーロード沿いには、花々をはじめ、古い石碑やお社にも出会うことができます。

大昔から、いろんな時代で吉野は人間ドラマの舞台となりました。










飛鳥時代には大海人皇子(後の天武天皇)、役小角。


平安時代末期には源義経一行と静御前、西行さんもこの頃。


南北朝時代の後醍醐天皇と楠木正成。


戦国時代の豊臣秀吉……。


あるときは落ち延びてきた場所となり、都が開かれたり、風情が読まれてみんなでお花見!!


長い歴史の中で、いろんな役割を担ってきた山なのですね。

知っている部分もありましたが、改めてツアーガイドさんにいろいろお話を聞いてとっても興味深かったです。



旅のハイライトはこの景色です。





高滝(たかたき)。

素晴らしい眺めでした。


とってもたくさんマイナスイオン~~~~。

綺麗でした~~~。



旅の最後は山里へ。

山の傍でのささやかで、でも豊かそうな暮らしをかいま見させていただきました。


終点の少し前で見つけた、丸い葉っぱの蔓植物。




ひとつずつの葉っぱがまるまるして可愛くて、つい撮っちゃいました。



そして。


最後にちょっとびっくりなお花を見つけましたよ。

謎のお花。






私は見つけてほんとうにビックリしたのですが、皆さんはどうですか??



名前は未だ分かりません。

アザミの種類だろうとなぁとは思います。

探してもここまで足がひょろ~っと細長くて外へ広がっている種類が見つかりません。





真ん中のツブツブしている部分はまだ花が開いていないところのようです。


開ききるとこんな感じだと思います。





『トネアザミ』という種類が一番似てるなあって思うのですが、それでもここまで美しい形のものは見つかりませんでした。

マタギルックのミツバチさんも可愛いですね!




いろんなお花に出会い、杉林の美しさにため息して、たくさんてくてく歩き。

最後に謎を残しつつゴールにたどり着きました。



その時はものすごく歩いた気がしていましたが、終わってみれば全然平気で。

すぐに(また行きたいなぁ)って思った楽しい道のりでした。



簡単にですがご紹介した吉野の森林セラピー。

森林浴がしてみたい!!って方は、ぜひぜひ行ってみて下さいね。


深い深い山の自然が、迎え入れてくれます。






森林セラピーができるところは全国にあちこちあるようですので、吉野が遠い方は、インターネットで『森林セラピー』と検索してみて下さいね。



森林セラピーツアー、これにて終了です





昨夜はずいぶんと冷え込みました。

大阪へ出かけていたのですが、帰ってくると風が冷たいっ!!

やはり奈良は2~3度低い気温ですね。

冬場はいつもそうです。



なので日差しがとっても暖かくてありがたいお天気の午後は。

イブちょさん、日向ぼっこタ~~~イム!!






その段差、しんどくない??

何かお祈りしているようにも見えますねぇ~~。




そろそろ木登り、再開しようかなぁ……。




野生の本能がちょっと目覚めかけ。

この日は幹にがしっと掴まるだけで終わりました。


木登りしているイブちょを見ると元気だなぁって嬉しいんですが。

家猫生活が長いから怪我しないか心配もあって。

これをしだすとドキドキなのです。。。。

思わず足元の安全を確認しちゃったりして。

過保護な私です。




花壇でまったりしていたのに、急にがささっ!!


きゃ~~~~!!逃げて~~~!!!!






バッタさんにネコパンチが降ってくる前に、しっかりとひもを引っぱって止めました。

ゼイゼイ。


ネコパンチのリーチは長いので、しっかり離さないとべしっと。

この時期のバッタさんやちょうちょさんは、なんだかもうヨレヨレしているので。

こちらで気をつけてあげないと自衛できそうじゃありませんからね。



いくら離れたところに連れて行っても、イブちょが目指すはバッタさんエリアのみ!!

仕方なくおうちへ連れ帰って散歩終了、ってことが最近多い、秋の午後なのです。



それでは、また次回です~~~


次回からはまた猫旅のつづきです!