モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

息子(小6)の近況・作品

2015年07月07日 | 子育て記録

最近、息子(小6)の卒業アルバムの撮影がありました。
息子も、とうとう小学校最終学年なんだなぁとしみじみ…。

息子が年長のときに始めたこのブログ。
最近は、あまり息子のことを書いていませんが、
ブログを振り返ってみたら、ここに書いてあるだけでもいろいろありました。

学校の先生がおっしゃっていたように、高学年になってから、
息子も周りの子どもたちも落ち着いてきて、
ケンカしていた子どもたちも、今では仲良く遊んでます。
お互い成長するんですね。

少し前に息子が話していたことです。

以前、息子とトラブルになっていた子が、去年よく遊びに来るようになったので、
何かきっかけがあったのか聞いたところ、
4年生のときに、その子から謝ってきたそうです。

息子は、その子といると、どうしても嫌なことをされるから、
できるだけ顔を合わせないように避けることにしたのだそうです。
すると、その子は、ある時、
遊びたいのにどうして遊べないんだろうと考え、
自分が悪かったと気づいて、反省していると言ってきたそうです。

大人から注意されるだけでは分からなくても、
自分で友達との関わり方に気づけるようになったのですね。
距離を置くことも必要なようです。

息子も含めて、周りの子どもたちも成長していますが、
まだまだ未熟な子どもたちです。
あたたかい目で見守りたいと思います。

学校生活では、今年は、委員会の委員長やクラブのクラブ長をやったりして、
がんばっているようです。
小さい頃はマイペースで、みんなと行動するときワンテンポ遅れていた息子が…
成長しているんだなぁと、しみじみしてしまいます。


家では、時間があれば、相変わらず何かを作っていますが、
小さい頃に比べて、作る頻度は減ってきました。
作ったものすべてではないですが、記録しておきます。

名古屋市科学館に行ったときに、息子が買った
60ピース ジグソーパズル 3Dキュウタイパズル 土星儀 -THE SATURN-

他の惑星もありますが、大きさが直径7.6cmで、すべて同じです。

それから、お仕事用の惑星を図鑑を見ながら色塗りしてくれました。
今度から、お仕事には、こちらを使います。


↓城のクラフト。

まだ作っていないものもありますが、お城に行ったときに購入してます。

↓バイク(キットです)


↓最近は、電子工作もやっています。ライトがつく順番を変えています。

↓図書館で借りてきた本。


最近、ハリーポッターの映画がTVで放映され、すっかりはまった息子。
↓魔法の杖作りにもはまってます。

そして、杖の先には、LEDライトをつけていました。
先日、自分で作りたいという友達数人と一緒にわが家で工作していました。
その子たちと「買ったものよりキレイじゃなくても、自分で作ったものっていいよね」
というような話をしていました。

↓こんな絵手紙をくれる小6の息子です。


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息子(小6)のプランター菜園

2015年06月04日 | 子育て記録

久しぶりに息子(小6)の記事です。

毎年、プランターでミニトマトを育てたりすることはしていましたが、
今年は、イチゴに挑戦していました。

自分で、近くの市でイチゴの苗を買ってきて、プランターに植えて、
日当たりを考えたり、鳥に食べられたら網を張ったり、お世話をしていました。





毎日、一つか二つずつ収穫できます。結構立派なものができました。

パプリカにも挑戦中。


↓こちらが、息子が参考にしている本です。
やさいのうえかたそだてかた (かいかたそだてかたずかん4)

息子が幼稚園のときに買った絵本ですが、当時は眺めているだけでした。
今年は、これを参考にしてやってみたいと思ったようです。
写真はありませんが、イラストで植え方などが書いてあって、分かりやすいと言ってます。
ほとんど野菜ですが、イチゴの植え方も載ってます。

今年は、パイナップルにも、つぼみがつきました。

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小5息子との夏休み2(お手伝い編)

2014年09月10日 | 子育て記録

小5息子との夏休み2です。


夏休みに入ってすぐ、息子が
「夏休みのお手伝い、夕食後の洗い物をするね」と宣言しましたが、
宣言したその日だけ、夕食後洗い物をしてくれました。
が、ずーっと忘れていました。私も忘れてました

そして、夏休みも終わりに近づいたころ、朝ごはんを考える宿題を一緒にやりました。
と言っても、朝一緒に作るのは大変なので、夕食時に作りました。

野菜を切ったり、1品だけ作るのはできても、
1食分を段取りよく作るというのは、やったことがなかったので、
どういう順番で作ると速くできるか、途中で片づけをしながらやるといいとか、
そんな話をしながら、今回は一緒に作りました。

高学年になり、平日は時間がないので、
大がかりなものは、なかなかやってもらえませんが、
最近やってくれるお手伝いは…
 毎日の洗濯をたたむ
 食事を運ぶ
 食器を片づける
 水着や体操服を洗う(洗濯機ですが)
 週末靴を洗う
 お風呂掃除をしてお湯を入れる(ごくまれに)
 思いついたときにおかずを作る(ごくまれに)

自分が一人暮らしをしたときに、「生活力」がないことに気づき、
全部やってもらっていたなぁーと。
子どもには、男の子でも女の子でも小さい頃から教えたいと思っていました。

義母(夫の母)は、「男の子でも必要」と思って育てたそうで、
夫は、家事でも私ができなければやってくれるし、
自然に手伝ってくれるので、とても助かります。
息子も一人立ちするころには、自分でできるようになってほしいなと思います。
たぶん、夫がするところを見ているので、
息子も、男でも女でも、その時できる人がすると思っていると思います。


この間、童話館ぶっくくらぶの通信で、スモールさんはおとうさんの本のことが、
しばらく話題になっていました。

会員さんは、読まれたと思いますが、
「女性は家庭で」という「古きよき時代の理想の家族」を押し付けているのでは?
「小さい頃から、こういう価値観を押し付けるのはどうか?」
というような会員さんの意見があり、
そのことについて他の意見も掲載されていました。

女性が社会進出しにくいというのは、現実の問題ではあるのだけど。
(私も、男性社会で仕事をしていたから、わかりますよ。)
この本のスモール家が、わが家と似ているので、
今まで深く考えたことがなかったのですが…


わが家で話し合った結果は、
「お互いができるときにやって、お互い助け合っている絵本なのでは?」
というところで落ち着きました。


息子と話したところ、「この本を読んだからと言って、
女の人が家の仕事をしなければならないとは思わない。
男の人も家の仕事を手伝えばいいと思う。」と言ってました。


ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
モンテッソーリ女史は、働くシングルマザーでした。

女性も、社会で自由に働くべきだと主張しつつも、
家事の重要性も評価しており、男性も女性も家事能力を身につけ自立した生活
をすることが大切だと考えていたそうです。
また、労働する母親を子育ての面からバックアップしようとしていたそうです。

今すぐ社会は変わらないかもしれないけど、
家庭で実践して、実際に子どもに見せていくことを続けていれば、
将来変わっていくのではないでしょうか。
その中で、男性も女性も、助け合うっていう気持ちは必要なのではないかな…。

社会のここが悪い、あそこが悪いと言っていないで、
「今」を生きる子どもを見なさいと
相良先生が、全国大会でおっしゃっていました。

モンテッソーリ教育の「お仕事」は、日常生活に関するものがたくさんあります。
男女関係なく子どもたちは楽しそうにしています。
子どもたちに、男女の役割を伝えているのは、周りにいる大人たちなのですよね。

写真を写し取るように自分に取り込んでいく子どもたちを取り囲む環境。
価値観さえも写し取っていく…

整えなければいけない環境は、
物だけではなく、人も、ですね。

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小5息子との夏休み1(遊び編)

2014年09月04日 | 子育て記録

長い夏休みが終わり、やっと通常生活に戻り、ブログに向かう時間ができました。
いかがお過ごしでしたか?

この夏も、モンテッソーリ全国大会に行ってきました。
アジア大会は、残念ながら見送ったのですが、
また全国大会の感想なども記事にしたいなと思ってます。


このブログを始めたとき、息子は年長さんでしたが、今は、もう5年生!
息子と遊びに行けるのも、あと少しかも…と思うと、
貴重な時間なんだろうな…と思います。
いつまで親と一緒に行動してくれるかな。

時間の見通しを持てるようになるまで(小5息子)
にも書きましたが、今年も夏休みに入る前に計画を立てて、
学校の宿題、計画通り進めていましたよ。


今年も、毎年恒例になったキャンプに行ってきました。
1回目も、雨に降られ…
2回目の2泊3日のキャンプは、ずっと雨…


土砂降りの時もあり、テントから水漏れしないかと心配になりながらも、
小雨のときに外で煮炊きしてくれるお父さんたち。
できるだけ、外に出ずに済むように段取りよく食事の準備をするお母さんたち。

子どもたちも、友達と一緒なら楽しいのでしょうね。
少しくらいの雨なら、外で遊んでました。
みんなモンテ園育ちの一人っ子。年齢が違っても、一緒に遊べます。


息子がどうしても釣をしたいと言って、雨の中、
お父さんと釣ったマスを炭焼きで…


コストコで調達した鮭の半身を豪快にチャンチャン焼き。


竹の先にパンケーキの生地を巻きつけながら、バームクーヘンを焼いたり…
経験豊富な友達家族と一緒で楽しく過ごせました。
雨の中でやることもなく、なにもないねーと言いながら、
お父さんたちがノリで始めたエアーウノ。
息子も一緒に交じって、カードがないのに、盛り上がってました。

家族3人だけだったら、こんなに楽しめなかっただろうなと思いますが、
雨の中、楽しく過ごせました。

さて、キャンプに行く準備中、
雨の予報だったので、着替えに長袖を持って行った方がいいと言ったのですが、
息子は、「絶対いらない」と言い張り、持っていきませんでした。
小さい子なら、親が念のために用意してあげたり…というのもあると思いますが、
キャンプは何度も経験しているのだから、自分で考えさせたいと思いました。

案の定、「寒い…」と言い出しました。
結局、夫の上着を貸してもらっていましたが、
自分で「寒くなるかもしれないから、余分に持っていこう」って考えられるようになるには、
「寒い」「困った」と体感しないと、分からないのかなと思います。

息子が春に行った学校の林間学校は、至れり尽くせり…という感じがしました。
事前に学校内で一人ずつ飯盒でご飯を炊く練習をし、
家でカレーを作る練習が宿題に出され、
持ち物は、すべてリストに書き出してあり、
前日に持っていき、先生に事前チェックをしてもらう…

私たちの子ども時代からは、ありえないよね…
失敗したって、1日のことだし、
焦げて食べれなくても、それも経験だよね…
と小学校のお母さん同士の中でも話題になってました。


確かに野外活動はしたかもしれない。
その活動の中では考えたかもしれない。
でも、できるだけ失敗のないように用意された環境でしかないと思う。
子どもには、与えられた中で考えるだけではなく、
自分で考えて行動できるようになってほしいと思う。
失敗してもそれは自分の経験として、今後に生かされると思う。
マニュアルがなかったら行動できない、
失敗したら立ち直れない、じゃなくて、
自分で考えて、失敗を乗り越えていける人に育ってほしいなと思う。

なんて…エラそうなことを言ってますが、忙しい日々、流されてしまいがち。
時々、立ち止まって、自分の子育てを振り返りたいなと思います。



それから、竹島水族館に行ってきました。
息子が「3年生のときに遠足でいって楽しかったから、また行きたい」とずっと言っていたし、
ちょうど、アシカショーのことが新聞で紹介されていたので、夏休み最後の週に行ってきました。
私も夫も行ったことがなかったのですが、外観だけを見ると、「しょぼい」ので、あまり期待せずに行ったのです。
↓以前の記事を見つけましたので、お時間ある方はどうぞ。
しょぼい水族館が流行る 当たり前の理由
この記事と同じで、しょぼいと思っていましたが、中は、結構面白かったです。
ほんとに小さい地元の水族館。平日なのに、満員の人。
新聞に紹介されていたアシカショーは全部成功したので、「反省」は見れなかったけど、
手作りで魚の紹介が貼ってあるのですが、普通の水族館と違って、面白かったです。


↓その後、竹島の海岸で貝がらをひたすら集めてました。

↓たくさん拾った貝の中で、お仕事に使えそうな貝の一覧を作ってくれました。
絵カードにしようかな。。。



夏休みを楽しく過ごした息子ですが、
9月にあるピアノ発表会の曲の練習は計画通りとはいかず…
焦っているようです
まだ先~~と思っていたのでしょうね。
ピアノの上達しなければ、これからの人生を生きていけないってことはないけれど、
あえて、自分が苦手な難しい曲を、自分で選んだのだから、
このプレッシャーをなんとか乗り越えてほしいなと思います。


おまけ。

祖父母に買ってもらったオオクワガタ。
喜んで世話をしていますが、遊んでいて、「はさまれても痛くなーい!」
と調子に乗って、写真を撮っていたら、
どんどんきつくなって、今度は離れてほしくても離してくれなくなって、
あまりに痛くて大泣き
やっと離してくれた後、指を見たらポツっと穴が開いてました。
オオクワガタ、あなどってはいけません…
お気を付けください


長くなりましたので、続きは次回…


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時間の見通しを持てるようになるまで(小5息子)

2014年07月07日 | 子育て記録

時間を守らない子どもにはたくさんアクセスしていただいたようで、ありがとうございます。
コメントくださった方もいらっしゃいました。

komachiさんからのコメント:
「これから夏休みに入りますが、どうやったら、時間の感覚を身に着けられるのか、とても難しいと感じています。子供は、モンテッソーリの園で育ちました。思う存分時間を使って、お仕事に集中することができていたのに、小学生に上がってからは、5分、45分とかいう細切れの時間割についていけないようです。家でも、とにかくのんびりで、寝る時間までに、やることが終わらないのです。この件について、もう少し詳しくお話しいただけたら嬉しく思います。」


息子も、かなりのんびりマイペースな子です。
しかも早生まれなので、どうしても同じ学年の子と比べると幼い部分もあります。
未だに課題はありますが、時間に対しては、ほとんど心配することがなくなりました。
それについて、わが家の試行錯誤話を書いてみたいと思います。
(超長文になってしまいました。興味のある方はどうぞ。)


低学年の頃は、小学校の授業で、内容によってはものすごく集中するのですが、
授業が終わりなのに夢中になってしまって終われない、終わりたくない、
そのために、次の話を聞いていない、次の準備ができていないとか。
授業中でも他のことに夢中になり、うっかり大事な話を聞き逃すとか、
まあ、いろいろありました。
授業参観でどれだけ冷や汗をかいたか
 入学後「すばらしいお子さんですがどんな幼稚園なのですか」とモンテッソーリ園に
 小学校から問い合わせがあることもあると聞いていましたから、お子さんによって違うと思います。


年長の時の1年に1回の参観日でさえ、
体作りの時間、他の子は体操服に着替えて外に行っているのに、
やりたくないから、一人なかなか着替えず、体操袋を放り投げて遊んでいて、
体作りの時間が終わってしまったという息子でした。
親は声をかけてはいけないので、私は、それを間近で見ながら、じっと耐えていましたよ
1年生になって急には変わらないとは思っても、やっぱりそれでいいわけではないので、
小学校に慣れていくことにも苦労しました。
 息子が行っていたモンテッソーリ園では、一斉体育の時間はありましたが、
 その他に毎日体作りの時間がありました。お仕事が終わらない子はお仕事を続けてもいいけれど、
 それ以外の子は体操服に着替えて外に出て各自運動をします。
 自分の目標を立てるためのカードがあり、鉄棒、縄跳び、うんていなど、細かく段階づけた種目があり、
 クリアするとスタンプを押してもらっていました。


家でも、そんな調子で、とにかくのんびりで、マイペースの子なので、
どうしても「早くしなさい」とか「やりなさい」と言ってしまったことも何度もあります。

その中でも、一番苦労したのは、宿題でしょうか。。。
年齢が上がれば、宿題も多くなりますし、時間もかかります。

宿題がなかなかできない→他のことに影響してしまう→好きなことをする時間もない
さらに、寝る時間に間に合わない…
という感じです。

その中でも2種類のパターンがありました。

【パターン1】
納得するまでやりたい→うまくできない→時間がない→納得できない→欲求不満…
これは、幼児期でもありますね。

【パターン2】
やりたくないことをやらされている→好きなことができない→欲求不満…
→やりたくないからぐずぐずしてしまう→時間がなくなる→欲求不満…
負のスパイラルへ…

このやりたくたいのにやらなければならないというのがやっかいでした。
うまく行かなかった日も、数えきれないほどありました。
子どもができないときがあっても仕方ない、親もうまくできない日もある、
と自分をなぐさめた日も…

そんな中で、参考になればと思う話をまとめてみますね。



◆動機づけ◆

モンテッソーリ園では、自分でやりたいことを決めて終わりも自分で決めていました。
(モンテッソーリ園だけではなく、幼稚園でも保育園でもそうではないでしょうか。)
自分の心から湧き上がってくるやる気、いわゆる「内的動機づけ」です。

その動機づけの部分が、小学校に入ると変わってしまいます。


最初は、ものめずらしいので、張り切ってやっているのですが、
毎日同じことの繰り返しで、だんだん飽きてきてしまうのです。
これは、他の幼稚園の子たちも同様で、
上のお子さんがいらっしゃるお母さんたちが、
「上の子のときもそうだった」「中だるみ」と言っていました。
小学校のカリキュラムについては、まったく素人なので、
母親の視点で書かせていただきますが、
全員同じようにできるようになるまで、カリキュラムが終わるまで同じことを繰り返します。
理解できていない子をフォローしていくことはとてもいいことだと思います。
ただ、理解できている子も同じことをしないといけなくて、
できているから、この宿題は免除、他の発展の宿題ということはないです。
どんどん新しいことをしたいと思っている息子にとっては、
同じことをしないといけないというのは、苦痛だったようです。

それをどうやってやらせるか、というと、アメとムチです。
やってきたら、先生が花丸、シールを貼る。
先生が宿題をやってこないと叱る、ペナルティーで宿題が増える、
丁寧にやってこないとやり直し…罰ですね。
この罰を受けたくないためにやる、外部から強制、いわゆる「外的動機づけ」です。
ただ、こういうものにつられてやる息子ではなかったので、
まず、この違いがあることを理解し、親子で受け入れていくしかなかったですね。

「なんでやらなきゃいけないのか?」と聞かれたときは、
やりたくないことだから、やらなくてもいいとは言えないし、
ある程度できていても、繰り返しやった方が身になることもありますよね。
息子には、「やりたくないこともやらなければならないときがある。
大きくなっても、大人になってもそういう課題はある」と何度も話しました。
【2021.3追記】
今思えば、成長とともに、自分でやりたい道を選べばよいと感じています。


◆やれない理由を考える◆

その動機づけの違いが分かったところで、息子がやれないことは変わりない。
さて、どうしましょう。

どうしてできないのか、息子を観察して、理由を考えました。
 いつも冷静にやってるわけではないですよ。
 焦ってしまうと二人でキーッとなってしまうときもありますが、
 ちゃんと冷静に考える時間を持とうとは思っていました。

理由はさまざま。
1.宿題のレベルが合っていない
宿題は、その子のレベルに合わせてくれるわけではなく一律同じ内容です。
簡単すぎるのか、少し難しいのか、では何をサポートしたらよいのか?を考えました。
簡単すぎるのであれば、丁寧に書くことを目標にしてやってみたら?と声かけしました。

宿題の出し方や評価の仕方が、担任の先生によって全く違います。
あまりにやるのが難しいときは先生に相談したりもしました。
計算カードや九九のタイムが厳しいとか、漢字の書き取りが多すぎるとか。
こんなことを言うのもどうかと思いましたが、
元小学校教諭の友人に聞いたら、相談した方がいいというので、思い切って相談すると、
意外と先生も、目標タイムが厳しすぎましたねとか、
カリキュラムが遅れていて宿題を大目に出してしまっていたのですみません
ということもありました。
先生に話をするときは、文句ではなく、相談してくださいね。

2.体力的な問題
友達と遊んで疲れてできないということもありました。
どうしても疲れているようであれば、習い事を見直してやめたものもあります。
ゆっくり話ができるときに、息子と話し合って決めました。
低学年のうちは、睡眠時間を大事にしたかったので、
その時間を確保するためにどうすればいいかを考えました。
成長期の睡眠は大事ですし、睡眠不足は、イライラします。
また、体調不良の原因にもなります。
年齢があがるにつれて、だんだん体力がついて来て、寝る時が遅くなっても平気になり、
あまり影響なくなってきました。
ちなみに1年の頃の就寝目標は、20時半でしたが、今は、21時半~22時です。

3.悩みがある
大人から見ると、なんだそんなこと、と思うようなことでも、子どもにとっては一大事。
悩みを抱えていると、好きなことならどんどんやれても、
やりたくないことは、一向にはかどりません。
友達の悩みだったり、嫌いな科目があったり…
これは、その子それぞれなので、ひとつずつフォローしていくしかないですよね。
このことに気づかずにせかしてばかりいて、ごめんねというときもありました。


◆どれくらい時間がかかるのか把握する◆

モンテママのたからもの店長Asakoさんのブログ
モンテッソーリ育児日記inアメリカモンテッソーリ小学校 時間割
という記事で紹介してくださった内容を参考に考えました。
(Asakoさん、リンクさせていただきました。)
お仕事の始まりと終わりの時間を書いていくということですが、
そのお仕事にどれくらい時間がかかったかということを自分で知ることになります。
アイアイに通ってくださっている4月生まれの年長さんは、自分で時計を見て、
「帰るまでに全部できるかな?もし早くできたら、次のお仕事やろう」と自分で決めています。
息子は、年長のとき、ここまで時間を見てできていたかは怪しいです。
早生まれだからなのか、個性なのか分かりませんが…。


まず、わが家でも、時間を見ながらできるので、アナログの置き時計を机に置きました。
壁掛け時計はありますが、手元にあればすぐに見れるからと思ったのですが、
自分がやりたいお仕事とは違って、やりたくない宿題だからか、
時計ばかり気にして、気持ちが焦ってしまい、余計にできなくなったり…
プレッシャーになってしまい、それだけではうまくいきませんでした。


それで考えたのは、
宿題にどれくらいの時間がかかるのか?を把握することです。
「わー!たくさんあるー」と漠然と不安に思ってしまって、
「こんなにできないよー」となってしまっているときもあったので、
計算問題1つに何分かかるのか、漢字ノート1行書くのに何分かかるのか
タイマーで計ってみました。
そうすると、最短何分でできる宿題なのか把握できるので、
むやみに不安になったりすることもなく、目標をもってできました。
計ってみると、意外と早かったり、時間がかかることなどが分かりました。
最初から何分以内にやるではなく、現状を把握することがポイントだと思います。

時計の計算の授業は、2年生だったと思いますが、
簡単なたし算なら、1年生でもアナログの時計を見れば分かると思いますよ。
分からなければフォローすればいいですし。
これは、先生に宿題がやりきれない理由を伝えるときに役立ちましたよ。

今までは、自分で考えているよりも思わぬ時間がかかってしまった、
ということもありましたが、今は、だいたい宿題にどれくらいかかるのか
自分で把握してやってます。
特に5年生になってから、自分でできるようになったと感じます。
高学年になったという自覚がそうさせるのもしれませんが、
年齢的にもそういう段階になってきたのだと思います。

4,5年生から興味のある教科が増えてきて、やりがいがでてきたこともあると思います。
4年生の3学期には、学校で2分の1成人式がありましたし、
10歳という年齢は、ひとつの節目なのかなと思います。


◆夏休み・冬休みの計画表を作る◆

1年生の時から、夏休み・冬休みのときは計画表を作りました。
A4の紙にエクセルで簡単な表を作り、縦に日にち、横に予定、宿題
(日誌、漢プリ、算プリ、習字、ポスター、感想文、自由研究など…)
を書き、いつ何をするか、息子に○や枚数を書かせました。
遊びに行く予定が入っていることが分かれば、それまでに終わらせようとか、
プリントや日誌を均等に割り振ったり、これは時間がかかるから3日間で…とか。
1日のうち、どこでやるかも本人に任せました。
途中で予定を変更するのも任せました。
低学年のうちは、日誌やプリントをかなり早めに終わらせていましたが、
4年生の夏休みに、ギリギリの予定を立てていて、
せっかくの誘いを断らなければならなくなったことがありました。
ギリギリの予定で大丈夫?と聞いても、大丈夫と言い切っていましたが、
急な誘いがあることも分かり、悔しかったようで、冬休みは早めに終わらせていました。

平日の宿題は、短い時間でやりきらないといけないので、気持ちも焦るし、大変でしたが、
長期連休は、計画通りこなしていましたよ。

モンテッソーリの子は、「全体から部分」ということの方が慣れているのかな。
全体のうちのどの部分をやっているということや見通しの立て方が分かれば、
自分で決めること、それを実行することは育っているので、
自分でこなしていけるのではないかなと思います。


以前の相良先生の講演会で、
モンテッソーリ園の子は、低学年のうちは掃除ばっかり一生懸命やるとか、
他の子と違うかもしれないけど、高学年になると一気に変わりますよと
お聞きしていたので、不安と期待を胸に成長を待ってました。



こんなマイペースな息子が、先日の2泊3日の林間学校で、
班長を任されたと聞いてびっくりです。
立候補ではなく、同じ班になった子たちに「班長やってくれ」と言われたそうで、
腕時計と目覚まし時計も持って…張り切ってました。
マイペースで、先頭に立って人をまとめるタイプではないと思っていたので、
ちょっと驚きました。
帰ってきたときは「班長って大変。疲れたー」と言ってました。
何でもできる優等生タイプではありませんが、息子なりに成長しているようです。


わが家は一人っ子ですので、体験談としては1つしか書けませんけど、
少しでも参考になれば…と思います。


基本は、子どもを「観察」、問題点を「分析」、「対策」ではないかなと思います。
認知行動療法講習会で、行動を変えようと思ったら、3か月続ければ定着すると聞いています。
ただし、その対策が合っていないようだったら、続けていても仕方がないので、変更は必要です。
相良先生も、100日がんばってとおっしゃっています。
どちらにしても、子どもを変えるではなく、自分の行動を変えることが大事なようです。

いつ花開くかは、子ども次第ですから、できるだけのことをしたなら、
あとは、子どもを信じて待つことでしょうか。
わが家の子育ても、まだまだ続いています。


長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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