敏感期というのは、
「何かをしたい」という運動の敏感期だけでなく、
『秩序の敏感期』というものもあります。
順序や決まりなどに非常に敏感になる時期です。
これは生後数か月からあらわれ始め、
2~3歳頃ピークに達し、徐々に消滅します。
いつもと同じ場所に物がある
いつもと同じ順番に物事が進む
など、小さな子どもは、いつもと同じであることが安心なのです。
少しでも違えば、かんしゃくを起こしたり、ダダコネ、大泣き…
ありませんか?
息子もありました。
いつもと違う道で幼稚園に行く
体を洗う順番が違う
物が違う場所にある
普段は私のやり方に慣れているので、夫に代わってもらったときなど
「お母さんと違うーー」と大泣きでした。
最近、最近入会してくださった2歳の女の子。
先日は、玄関に入ったとたん、
「ちがう!ちがうーー!!行かないーーー!!」と大泣き
お母さんは、
「今日はお仕事。すべり台はいかないと言い聞かせてきたのですが…」
と困り顔。
お話を伺っていると、
お姉ちゃんの幼稚園に送っていった後、
公園へ寄って、すべり台で遊ぶことが最近の習慣になっているとのこと。
お母さんとお話している間も、とぎれることなく、大泣き(叫び?)
ドアにへばりついて、泣きやみそうにもありません。
私は、女の子に、
「〇〇ちゃん、どうしたいの?」と聞いてみました。
すると、今まで泣いていたのがウソのように、ピタっと泣き止みました。
泣いていたはずの涙は???
「すべり台したいの?」と聞くと、
「うん」
「じゃあ、すべり台にいこうか」と言うと、
「うん」
すっかりご機嫌でした。
その日は、他のお子さんはお休みだったので、
私も、女の子とお母さんと一緒に近くの公園に行きました。
お母さんが
「時計の針が、一番下(6)まで来たら、もどろうね」と
約束してから、遊び始めました。
公園で20分くらい遊び、一緒に時計を見て、
女の子も納得してから、お部屋に戻りました。
その後は…
何事もなかったかのように、穏やかに過ごしていました。
まさに、『秩序の敏感期』だなぁと感じた出来事でした。
ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリに関する書籍