もうすぐ3歳になるお子さん。
絵カードが好きで、よくやっています。
ひらがなの区別もかなりできるようです。
ある果物や野菜などのカードですが、
絵を見て、分からないものもいくつかあるようです。
お母様には、前回の深津高子先生の講演会のお話などを含めて、
実物を見たり、触ったりする機会を増やすといいですよと
お話させていただきました。
そのお母様からメールをいただきました。
「早速、野菜を色々見せてみました。
一緒に料理してみて全然知らない事に気づきました…
赤や黄色などの色もよく分かってない様です。
庭に畑もあるので明日一緒に収穫してみようかと思います。
最近、寝てる間や一人遊びをしている間に急いで家事をしてましたが
一緒にやる方が子供も私も楽しいですね!
バナナを切るのは好きでこの前初めてやってみましたが楽しそうでした。
ありがとうございました!」
そして、次の日には、
「畑では小さいブロッコリーを手でとって楽しそうでした。」
とのメールもいただきました。
絵カードで、「ブロッコリー」と覚えたとしても、
本物のブロッコリーを自分の手でとって、それをゆでて食べた経験とでは、
同じ「ブロッコリー」でも、その人が持っているイメージが違いますね。
「今はテレビで学んでしまう子が多く、五感による原体験がなく、
イメージから入ってしまう」と深津先生がおっしゃっていましたが、
絵カードでも同じことですね。
絵カードは、語彙を豊かにするという目的もありますが、
まずは、五感で感じることが大事ということです。
絵カードで名前を覚えたり、
切って料理して出されたものだけを食べるよりも、
自分で、実物を見て、切って、料理したら、
すべての五感をフル活動ですよねー!
今でも、私の父が話すのですが、
私が小学生のころ、大学生の従姉が遊びにきて、うちの家庭菜園を見て、
「これって、もしかして、トマト?」と聞いて、驚いたという話。
この従姉は、農家の娘さんでしたから。
「家で何してた!?」と。
その従姉は、「友達は、キャベツが木になっていると思ってたよ」と言ってました。
家庭で意識していないと、「知っていると思ってた」ということにもなりかねませんね。
これは、何十年も前の話ですから、
今は、小学校でプチトマトやピーマンやなすを育てたりもしますが、
小さい頃に初めて体験する感覚とは違う気がします。
小学生のころには、もうすでに、教科書などで学んでますからね。
息子はトマトを青いまま、ちぎってしまったりすることもありましたが、
それはそれで、「トマトは青いとまずい」という経験にもなりますね
お子さんの五感、フル活動させてあげてくださいね
ぜひ、こちらもお読みください。
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マリア・モンテッソーリ
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