0歳から6歳までの教室
モンテッソーリ子どもの家アイアイです。
昨年はコロナで延期となった
日本モンテッソーリ協会(学会)全国大会が高知で行われました。
今回はzoomで開催でしたが、素晴らしい大会だったと思います。
前回の学会誌は、日本モンテッソーリ協会(学会)HPにてダウンロードできます。
会場でお会いできないことはとても残念でしたが、
同じ思いの方々ががんばっていらっしゃると思えるだけでも、
勇気づけられました。
今回はzoomということで、見逃し配信もあり、
すべての研究発表を見ることができ、ありがたかったです。
今回の大会テーマは、
「子どもとともに育つ~地球の十全さと保たせるために~」
ということで、地球環境について考えさせられる講演がありました。
多くの方に聴いていただきたい内容でした。
参加者しか視聴することができなくて、残念。
つたない私の感想ですが、少しでも参考になればと思います。
石田秀輝先生の講演では、
地球は1個しかないのに、今のままの生活をしていては、
破綻してしまう。
でも、何かを我慢していかなればならないとか、
今ある問題を解決する、という考え方ではなく、
「バックキャスト思考」で考えるということ。
興味ある方は、こちらの著書をおすすめします。
「バックキャスト思考」で行こう! - 持続可能なビジネスと暮らしを創る技術 -
親がいない子どもたちのためにミンダナオ図書館を作られた
松居友さんの講演では、
山の木がなくなってしまっている写真を見て、
先進国に住む私たちの選択で、
知らず知らずのうちに、彼らの大事なものを奪っている。
物を選ぶときに考えなければいけないと思いました。
親がいない子どもたちが、お互い助け合い、誰もが一人じゃないということ。
そして、別々の宗教の子ども達が仲良く暮らしている。
「子どもは私たちの先生」というモンテッソーリの言葉そのままでした。
物質的には恵まれているこの日本で、子ども達は幸せだろうか?
失ってしまっているものがたくさんあるのではと考えさせられる内容でした。
書ききれませんので、ミンダナオ図書館HPをご覧ください。
(↓)ミンダナオの子どもを描いた絵本です。
サンパギータのくびかざり
サダムとせかいいち大きなワニ
AMI国際モンテッソーリトレーニングセンターの大原青子先生の講義では、
3歳で幼稚園に入園するときに、すでに「逸脱」した状態で入ってくる子どもたちがいる。
3~6歳の間に、適切な環境と関わりで取り戻すことはできるのだけれど、
1度目のチャンスを大切にするためにということで、0~3歳に特化したお話でした。
先日、アシスタントコースを修了したので、その復習でもありましたが、
0~3歳の「土台」が大切だと改めて思いを強くしました。
(↓)逸脱についてはこちらを参考に。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
モンテッソーリを知ったのが遅くても大丈夫です。
気づいたときが始め時です。
教具がなくても、普段の関わり方で大きく変わります。
【参考図書】
幼児期には2度チャンスがある
ラ・パーチェの百枝義雄先生のお話では、
ESD、SDGsから平和教育を考えるという内容でした。
世界の問題を他人事とせず、自分事として考えるということ。
知識があるだけでなく、行動に移すこと。
「~がないからできない」ではなく、
今あるもので、できることを考えていく
ということを心に留めたいと思います。
保護者の方向けには、以前のインタビュー記事がオススメ。
おうちでの過ごし方の参考に
シンポジウムでは、
堀田和子先生、福原史子先生、田中昌子先生のお話。
堀田先生のお話では、具体的な実例からコスミック教育にいたるまで。
保護者の方は、堀田先生のご著書も参考になると思います。
子どものサインに気がついて: モンテッソーリ園長の子育てアドバイス
福原先生のお話では、
21世紀型の学びとは、正解を教えるのではなく、思考を育てていくことが大事ということ。
文科省HPより
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)(中教審第228号) 【令和3年4月22日更新】:文部科学省 (mext.go.jp)
田中昌子先生のお話では、
親子の平和が世界の平和につながる親への支援のコツ。
ありのままでいいと子どもに送るメッセージが、平和につながるということ。
深津高子先生のお話では、世界中で様々なモンテッソーリの取り入れ方があるということ。
他にも、モンテッソーリケアで認知症の方が減薬できた報告や
モンテッソーリの考えを取り入れる一般園の報告などもありました。
日本モンテッソーリ協会会長 前之園幸一郎先生の基礎講座では、
「モンテッソーリのコスミック教育における平和と子どもの使命」
についてのお話がありました。
「子どもを通じて、私たちには大きな希望と新しい展望が開けます。
教育を通じて、人類に深い相互理解とより大きな繁栄とより高度な精神をもたらすために、
多分、多くのことを行うことができるでしょう。」
「子どもは、人類にとっての希望であり、明るい約束でもあります。
この胎児を最も効果な宝として養い育てるならば、それは、人類の偉大さへの
向上に貢献することになるでしょう。」モンテッソーリの新刊書
「モンテッソーリは語る―新しい世界を生きる人を育てるために」
1949年 サンレモ講義録 シリーズ最終巻
AMI友の会NIPPON
2年ぶりの全国大会。
各地で頑張っている先生方のお話を聴いて、地方でも頑張ろう!と思いました。
石田先生の「ローカルから外堀を埋める」というお話に、
大きく頷いてしまいました。
「この辺に、モンテッソーリやっているところは、ここしかないですよね?」とよく聞かれますが、
残念ながら、三河は、知立市、岡崎市以外はないようです。
上記の大原先生のおっしゃるように、
0~3歳の「1度目のチャンス」を大切にしていただきたいので、
ご家庭で過ごすお子さんのための子どもの家にしようと思っていますが、
今は、0歳で満席になってしまい、1歳以上は入れない状況です。
そこで、今の教室とは別のお家(庭付き)を改修して子どもの家にすることにしました。
刈谷市内です。午後クラスは、当面今の教室のままです。
このブログでご案内しますので、よろしくお願いします9月からのニド(0歳クラス)募集
参加ご希望の方は、こちらにご参加ください。0歳児ママ・マタニティの方対象です。
ママのためのモンテッソーリ教育勉強会ご案内クラスの詳細・空き状況はこちら。
モンテッソーリ子どもの家アイアイ クラスのご案内Instagramはこちらへ。
モンテッソーリ子どもの家アイアイ(@kodomonoie_aiai)0,1,2歳のお子様向け教材・おもちゃ販売もしています。
Shizu工房
ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリに関する書籍