Radio workshop & everyday.

自灯明法灯明

「自らを灯(ともしび)とし、拠り所として、他を灯とすることなかれ。」

掛け時計が壊れた

2014年01月23日 | 日記
26年前に我が家を新築した時、嫁さんの実家からお祝に貰った掛け時計が
動かなくなってしまった。
これまで覚えているだけで四回程修理している、一番最悪な壊れ方で、もうだめと思った時が有る
居間と座敷の間の鴨居の上にかけている時計が、嫁さんがヒートンに掛けた
積りが上手くかかっていなくて、2米位の所から落下した。
外側の筺体は割れて、文字盤も十時の方向辺りりから割れてしまったが
幸いガラスは割れなかった。
もうだめ、買い換えようかと思ったが、もったいない、何とかしようと言うのが
脳裏をかすめ、破片を拾い集めて接着剤で繋ぎ合せ
破片の隙間のくだけた所は接着剤を詰めて、文字消しのペイントを塗り
修復した。
次は電池を入れ替えた時は動くが、十数分で又止まるので
この時は腰を据えて色々と調べた、この時は電池ケースから基板本体へ行く
電流の流れが、基板本体を電池のプラス側へ接触させて電気的に繋げている
所が接触不良となっていたので直接半田付けを行った。
次は基板のマイナス側のパターンが切れていたので、これも元と先を線材で
半田付けした。
テスターで測ると確かに切れているが、目視では分からなかった。

後は、秒針が何処かで引っ掛かる様な感じに成り、時々止まるので調べて見た
この時は基板と、歯車側に対して本体の筺体とカバーがビスで留めてあり
これを知らずにビスを緩めて取り外したところ、歯車がバランバランに
はじけて、パニック成ってしまった事が有る。
この時は元に戻すのに半日かかった。

そして今回は電池を変えても動かなく成り、流石にもうだめかと思いましたが
治らなくて元々と言った思いで、原因を調べて行った。
この時計は一般的なパルスに依る、ステッピング駆動方式とは違い、同期モーター式だった
先ずは発信しているかどうかを、シンクロスコープで見た


写真での測定値は4.2MHzと表示しているが、これはアバウトな値で、4MHz台の
発振を分周して使って同期モーターを回している様だ。
詳しくは周波数カウンターで測ってはいないので分からない。
先ず発振はOKだ、なのに歯車が回転しない、モーターに該当する磁石の付いた
歯車も動かない。
あれれれ・・・なんだろうな~
歯車が結構汚れている、先ずは清掃、アルコールを吹きかけて掃除?
まてよ、歯車の材質によっては、溶けたり、へなへなに柔らかく成ったら大変
と、Webで時計の歯車の材質を調べる。
MCナイロン、ジュラコン等が有り、アルコールには耐性が有るとある
で、安心してアルコールを吹きかけ、ブラシで清掃する。
今回は、長、短針の関係する歯車と、モーター駆動部と時間、分関係のギア
と時刻合わせ用の傘ギアに留めた。
前回の様にバランバランにバラケたら、元の状態は既に忘れているので
ばらすのは止めた。

元の通りに組み立てて、居間の時刻の八時まで八時間は動いている
今のところ様子見の状態です。

バラす前


左上は同期モーターと減速ギア、中央のギアの束は長短針を動かすギア


同期モーターと減速ギア、これはバラさず掃除のみ

長短針の時刻合わせのギア類を装着したところ。
コメント
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