奥出雲町の吉川昌治さんが平成20年度の森の名手・名人に選ばれました。
森の名手・名人とは、森や山に関わる生業のうち優れた技をもってその業を究め、他の技術・技能者・生活者達の模範となっている達人たちのことをいいます。
財団法人国土緑化推進機構が毎年全国で100人の名手・名人を選定するものです。
吉川さんは「こけら葺き」といって、神社やお寺古い民家の屋根にみられる薄い板を葺く技術を認められたものです。
吉川さんは現在77歳ですが、北海道から鹿児島までのいろいろな建物の屋根を修理されました。
思い出深いのは北海道のにしん御殿、桂離宮の修理だったそうです。アメリカのフィラデルフィアの日本庭園内の屋根修理にも行かれたそうです。
こけら葺き作業には同じ状態や形のものがないので、常に新たなご苦労があるそうです。
現在は息子さんが跡を継いでおられますが、今後もお元気でご活躍をされることお祈りします。
吉川昌治さん
