平成24年11月18日(日)に、斐伊川流域林業活性化センター主催で、
「顔の見える木材での家づくりツアーin雲南」が開催され、
9名の県民の皆さんが参加されました。
「顔の見える木材での家づくり」とは、皆さんが普段よく見ておられる地元の山の木を使って、
地元の製材所が加工し、地元の工務店による家づくりを行う取り組み、
つまり、木材版地産地消の取り組みのことです。
今回のツアーは、、身近な山の木が住宅になっていく過程の見学を通して、
木や木造住宅の良さを感じてもらい、地域の木材利用をすすめることを目的として
開催されました。
最初に見学したのは、大原森林組合さんの利用間伐の現場です。
チェーンソーによる伐採、スウィングヤーダによる集材、
ハーベスタによる枝払い・玉切りの様子を見学しました。
続いて、マルト製材(有)(雲南市大東町)さんの製材工場を見学しました。
マルト製材さんは、県内でも数少ないJAS認定工場であり、
佐々木社長さんは、品質管理には特に力を入れておられます。
しかしながら、近年工務店から求められる製品精度への要求は
どんどん高まっており、対応していくのが大変とのことでした。
お昼を挟んで午後からは島根県産木材をふんだんに使った、
上代工務店(雲南市大東町)さんが建てられた3棟の住宅を見学しました。
最初の住宅は10月29日に上棟された住宅です。
まだ、梁や柱などの構造がしっかり見えました。
続いては、完成が近づいている住宅。
最後に、一昨年の10月に完成し、すでにお住まいになっている住宅を
見せていただきました。
参加者は9名と若干少なかったのですが、皆さん山のこと、木のこと、住宅のこと、
それぞれ積極的に質問などされており、参加者の関心の高さがうかがえました。
今回のツアーが少しでも「顔の見える木材での家づくり」につながることを期待します。