退去立会いで・・・寂しい話を聞きました。。。

ご無沙汰しておりました。

毎日が起きてから戦場のようなもので
大変疲れて・・・おります。
ですが、まぁ逃げるが勝ちということも知ってますので
もう少しの間「本当に駄目なのか」「辞めるほかないのか」
を考えながら、いまの職場で仕事を続けてみますね。

・・・

先日、３０歳半ばの男性の方が住んでいた借家の退去立会いに
行ったときのことですが。。。

何も詳細は聞かされずに、退去立会いに行きましたところ、
その入居者の男性はおらず、女性が来られました。

家主様も来ており、３人でお部屋のチャックをしていると、
家主様が「お兄ちゃんは、気の毒だったね」
と、その女性に話しかけていました。

お兄ちゃん？

私は、事情が分からず、家主様に話を聞きますと、
若いのに、入居者の男性は、この夏に亡くなったということでした。

話を聴こうとしますと女性の方が涙目になるので、
とても心苦しかったのですが、事情は知っておかないと
と思い、部屋の中で３人が座り、いったい何があったのか
事情を聞きました。

家主様はガンなどの病気でだと思っていました。

話を聞きますと、

その部屋に住んでいた男性は・・・
転職した２日目に日射病で亡くなったということでした。

転職して２日目！

しんどくても「しんどい」「辞めたい」
なんてことは、３０歳半ばにもなると、勤めて１日や２日では
言えませんよね。。。

しかし、命まで落とすとは。。。

その女性も、泣きながら亡くなった本人が一番驚いていると思うと
おっしゃっていました。

なんせ転職２日目、転職したばかりに・・・
の出来事ですから。

家主様が他の部屋を見ている際に、
「お兄ちゃんって、お兄さんのことですよね？妹さんですか？」
と、その女性に聞きましたら、

その男性の婚約者の方でした。
そして、その男性とは同い年と。

こっちも泣きそうになりました。
だって、男性の方のことを聞く度に泣いていますもん。。。

私も少し自分自身の事情を話しました。
その女性も「同じ境遇なんだ」と思ったのか、
目を丸くして私の話を聞いていました。

そして、その女性は
「お互い頑張りましょうね」
とおっしゃっり、

その時、私のクチからふと出た言葉は、
「私は男だから独りでいいって思ってますけど、
あなたは女性の幸せを求めないといけない、と思いますよ」
「幸せになってください」
でした。

なぜそんな言葉が出たのかは、私自身も分かりませんが、
たぶん、彼氏さんはあの世から絶対に心配しているだろう
から、幸せになる姿を見せて安心させてあげたほうがいいよ
と思ったのかもしれません。

そして・・・
部屋のチェックをしていましたら、階段下の物入から１枚のコインが。
それは「777」と刻印されていました。

そのコインを拾った私は、その女性に
「ラッキーセブンですよ、大事にとっておいたほうがいいですよ」
と言ってお渡ししました。

少しは笑顔を取り戻していたのを見て、私も笑いました。

・・・

そして、
最後に、もう一度お互い頑張りましょうと言ってお別れしました。

・・・

一期一会

でも、そこには何らかのメッセージがある
確かになにか考えさせられるものがあった

出会いというものは、良くも悪くも
「何かがそこにあるから出会うのだ」
ということを、改めて感じた一日でした。

・・・

（幽霊）出てきてくれたらいいのに、
出て来ないんですよね、なんても言ったかな。

しかし、この仕事をしていたら色々な場面に出会います。
これもこの世での学びや経験として私自身が生まれる前に
組んできたカリキュラムなんでしょうかね。

（あと一言）
しかし・・・
神様はホントなんでこの女性に、こんな試練を与えるのか
と本気で思いましたよ。
たとえ、生まれる前に自分で決めてきたこと、お互いで決めて
きたことなのかも知れませんが、（失礼ですが）この女性に
とっては年齢的にも「唯一の、そして何よりも大切な」ものが
この男性と結ばれることだったのではないでしょうか。

寿命は宿命かも知れませんが、それならこの女性がこの世を
生き抜いた暁には、絶対に先立った彼氏さんに逢わせてあげないと
これこそ「神も仏もあったもんじゃない！」ですよ。

と、強く感じました。（自分のことも含めてですけど）