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同族会社-岡山:林原が会社更生法で事実上の倒産

2011年02月11日 20時59分49秒 | □私の気になる記事
経済総合市況株式産業菓子や冷凍食品、化粧品消える? 
「林原」の会社更生法で高まる不安

J-CASTニュース 2月11日(金)15時12分配信

万一、全国の店頭から菓子や冷凍食品、さらには医薬品や化粧品
などが消えたら、市場がパニックとなるかもしれない。そんな悪夢が
脳裏をよぎる深刻な事態が起きた。

バイオ関連企業の「林原」(本社・岡山市)が会社更生法の適用を東京
地裁に申請したからだ。これは単なる地方の有力企業の倒産とは次元
が異なる。

■甘味料などに使われるトレハロースの世界生産をほぼ独占

林原は甘味料などに使われる糖質「トレハロース」や抗がん剤「インター
フェロン」を量産する世界的なメーカーで、トレハロースの世界生産
をほぼ独占しているのだ。トレハロースの取引先は全国で約7000社、
製品は約2万品目にのぼるうえ、「他の代替がほぼ不可能」というだけに、
食品業界などへの影響が懸念されている。

トレハロースは、同社によると「食品の乾燥や傷みを抑えたり、
うま味を引き出したりするなど数多くの特長をもつ」という。クッキー
など菓子類の甘味料としてだけでなく、冷凍食品の劣化低減、野菜
ジュースの苦味抑制などに役立っている。さらには保水性に優れる
ことから、機能性繊維や医薬品、化粧品などにも素材として幅広く
使われているという。

菓子メーカーでは江崎グリコ、繊維メーカーではシキボウ、化粧品では
常盤薬品工業、富士フイルムなどが林原のトレハロースを使用している。
いずれも「当面の在庫は確保している」としているが、万一、林原の
供給がストップするような事態となれば、各社の生産に影響が出るの
は必至だ。

■美術館、自然科学博物館の運営、恐竜の発掘調査なども展開

地方のバイオ関連企業が、これだけ多分野に波及する素材を独占的に
生産していること自体が驚きだが、これが現実なのだ。林原は1883年に
水飴製造からスタートし、「他社がやらない、他社ではできない独自の
テーマで研究を行う研究開発型企業として歩んできた」(同社)という。

しかし、今回は独自性の強い企業文化が裏目に出たようだ。帝国データ
バンクなどによると、林原はトレハロースやインターフェロンを量産
することで、バイオテクノロジー企業として認知度を高めたが、運輸・
倉庫業、ホテル経営、飲食業など事業の多角化を推進。美術館、自然
科学博物館の運営、恐竜の発掘調査などメセナ活動も展開したため、
「研究開発投資と不動産投資などで、年間売上高を大きく上回る借入金が
経営を圧迫していた」という。

■中国銀行自身の審査態勢が問題となる可能性

 非上場の同族企業である林原は、経営面で外部のチェック機能が働かな
かったため、長年にわたり粉飾決算を続けていたことが判明したほか、
オーナー一族へ違法配当が行われていた疑いも浮上。捜査当局も一連の
不正に関心を示しており、刑事事件に発展する可能性もある。

林原のメインバンクは地元・岡山の中国銀行で、林原が同行の筆頭株主と
なるなど、「両社は持ちつ持たれつの関係」(地元関係者)だった。中国銀行
は、つなぎ融資を林原に行うとしているが、長年にわたる粉飾決算が判明
したことで、中国銀行自身の審査態勢が問題となる可能性もある。中国銀行
以外の取引金融機関は林原への不信感を高めている。林原は「会社更生手続
は事業継続を目的としており、商品の安定供給は確保できると考えている」
としているが、果たして甘味料など素材の供給が順調に進むのか。林原の
再建問題からは目が離せない。

・・・

この記事を見て大変驚きました。
私も岡山県(市内は2年)に住んでいましたが、
「岡山駅の駅前の土地は、ほとんどが『林原』のものだ」
とか、「あの施設もこの建物も、あの空き地も駐車場もみんな『林原』」
と聞いたくらい、超大金持ちで会社や研究所も色々経営・運営して
いる企業だと認識していました。

その辺の有名企業なんてちっぽけなもので、岡山で「林原」って
言ったら知らない人など居ないくらい超有名な同族グループでした。

上記の記事を読みますと、やはり「世界のシェアを取っていた伎
(=稼ぐ技術や特許)」を持っていたんだなぁということを知りました。

「同族企業」

やはり、どんなに大きくなっても、いつまでも経営陣を身内で固める
会社って、代を重ねて最後の最後には、こういう道を辿るのかもしれ
ないなぁとつくづくそう思いました。

「中国銀行」

中国銀行も
岡山、広島、鳥取、島根の4県ではトップの地方第一銀行ですが、
所詮は「銀行の審査」

まずは、「林原に融資する」という考え有りきで
この大組織を見るので、結論はどう財務分析したって「融資する」
という結論になるわけですから、粉飾決算云々なんて考えても
いなかったんじゃないでしょうか。

それよりも「作られた決算書」を見破るなんて銀行員が出来るのかな?
とも思います。

この規模の組織ですと、公認会計士か税理士数人が決算書を作成して
いるもので、ただの社員が決算書を作っているわけではないのです
から、その会計士や税理士のお墨付きの印鑑がある決算書を見て、
「これは本当なのか?」なんて、銀行の審査部だって見極めること
なんて出来ない(そこまで考えない)ものです。

ましてや、「毎年出されてくる超お得意先(融資先)の林原の
決算書を疑う」
なんて、誰も疑いもしなかったんじゃないでしょうか。

まぁ、決算書なんて作成過程に携わっていないと、本当の内情
なんて別表を見たって分かるものではないです。

銀行員は、きんざいと銀行業務検定での試験、そして実務経験が
あるでしょうけど、しかし、会社の経理の実態を暴くなんては
出来るものではないです。
私は、元銀行員ですから特にそう思います。
(写真:23歳のときに受験:試験は私も当時色々と受けました)
自慢じゃないですが・・・1万847名受けた中で全国1位取りました。


「地元最大の同族企業グループ(林原)と一地方で最大の金融機関
(中国銀行)の馴れ合い」が、
この度の惨事を招いたということでしょうね。









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