どんなに難しい仕事でも単純作業、あとは忍耐力かな

今の会社に勤務して１年半経ちました。

今任せられている仕事は、難なくこなせるようになりました。
それは「慣れ」たためで、月日が経つにつれ、誰しも、また
どんな仕事でも遂行できるようになるものだと思います。

１ヶ月、毎日違う業務、例えば私の場合でしたら、中国、四国
九州の各営業所が業務のために使用した債務（請求書）を精査
して支払う、燃料費など各種明細書を作成して本社に報告する、
子会社のＢ/Ｓ、Ｐ/Ｌを子会社の社長に資料と共に作成・渡す、
大きな取引先（1億円以上の売上）へ請求書を作成する、グループ
間での相殺額を出して本社に報告する、特に昔からの取引先
（下請）には特別に早めに支払うために金額を確定させ手続き
を行うなどがあり、その他雑務も色々とあります。

１つの仕事でも「判断」は必要です。
「この会社は、債権もあるから１千万円、支払額から差し
引こう（相殺）」など、数円から１千万円近くの債権債務との
相殺額を決めていくのは、まさに取引振りから条件まで含めた
「判断」です。

一部は手形支払、サイトは９０日、一部は今月末に現金で支払
でもこの仕事に対しての支払いは、翌々月末に現金支払・・・
など、約３００社の支払いを約定と状況にもとづいて捌いて
いきます。

いくらコンピュータの時代でも、機械的には捌けない事象が
あります。

「この会社は作業中にモノを壊したから、その分も差し引いて
・・・」など、差し引いて支払うにしても、それを今月末で
処理するのか、翌々月末の支払い時に行うかなど、ただ単に
「支払い」といいましても、一歩間違えば相手先の資金繰りに
まで影響しますので、慎重かつすばやく判断していかなければ
なりません。

でも、
それでも、私は「単純作業」だと思うのです。

単純作業がいけないことだと言っているのはありません。

どんなに難しそうに見えても、また何度かやってみて
「こりゃ、ややこしいし難しいわ」と思える仕事内容でも
何度も何度も、毎月、毎月やっていると、

「見えてくる」ものがあるんです。

そして、一年も経てば「慣れた仕事＝単純な作業」と化す
ものです。

「判断」も含めて、結論に至るまでの手順や状況や条件に
よって選択が枝分かれしていて、その処理が済むまでに
たとえ百や千もの段階を踏まないといけない業務であっても、

慣れれば、どれもこれも「単純作業」です。
私は、そう思います。

・・・

ですから、俺は（私は）難しい仕事をやっている、高度な
判断を要する頭脳を使った仕事をしていると言っている
人もいますが、実はそんな「やってるぞ！アピールをする人」
こそ、「要点をつかんだら、余裕よ」と内心はそう思って
いながら、さも「やってるぞ！」という表現を表に出す
んですよね。

カッコつけ？難しい仕事をやっているって自慢したいの？かな。


・・・

私の会社でも部署によっては、淡々とモノを積み上げていく
という仕事もあります。

でも、私は「右から左へ運んで、整頓させて積み重ねていく」
その１工程で完結する仕事も、１００工程で完結する仕事も

結局は、
慣れてしまえば、大差の無い「どれも単純作業」だと見て
います。

どの仕事がレベルが高いとか、低いとかは「無い」と思って
います。

それが、社長に渡す財務状況やキャッシュフロー、今後の
見通しを含めた財務分析を作成している者であっても、ようは
「やり方」と「コツ」、そして「慣れ」が分かってくれば
単純作業なんですよね。

・・・

ですから、どんな会社、どんな部署、どんな仕事であっても
仕事は単純作業。
要領さえ掴めば、単純なものなんです。

そう思えるようになって来てから、
私の転職癖は、今のところ出てこなくなりました。

他人の芝は良く見えるもの。

それに、若い人の転職時の文言は、企業分析を徹底して
行い、「御社の○○の製品や技術に魅力を感じ共感を持ちました」
や、「やりがいのある仕事をしたくて、御社を受けました」
みたいな説明や意気込みが多いようですが、

仕事に「やりがい」なんてものを求めるならば、
それは、やりがいを持つのは、結局は「自分自身」ですから
求めるものでなく、自分で頭の中で想像して、納得や妥協も
含めて「自分で作るもの」だと思います。

そして、日々の仕事は「単純作業の連続」なんですから
やりがいを求めるよりも、その場で単純作業に飽きたり、
嫌になったりしない忍耐力を身につけるようにしないと
いつまでも、会社を転々・・・という人生になってしまいます。

転職。それなら、「今の給料が低すぎるし、まともな給料が
欲しかったから（人にとって違いますが手取り２２万～２３万）」
と言った私の友人のほうが変に着飾るより良いと思います。


「どんな仕事でも単純作業」

あとは、仕事に対する自分自身の取り組み姿勢だけです。
それと、理想もほどほどに、あとは地に足を付けて現実を見て
生きるだけですよ。