－詐欺容疑－ エビ養殖で架空投資、４万人から６百億円

エビ養殖で架空投資、４万人から６百億円…警視庁捜索へ
7月31日3時4分配信 読売新聞

東京都台東区の投資会社「ワールドオーシャンファーム」（黒岩勇会長）が、フィ
リピンでのエビの養殖事業に投資すれば２倍になるなどと偽って、全国の出資者か
ら多額の現金をだまし取っていた疑いが強まり、警視庁生活経済課は３１日にも、
詐欺容疑で同社本社などの捜索に踏み切る方針を固めた。

同社は２００１年からの約６年間で約４万人の出資者から約６００億円を集めたと
みられ、同課は、このうちエビの養殖に投資したのは一部だけで、大半は出資者へ
の配当に回す自転車操業を続けていたとみて追及する。

調べによると、同社は０１年７月の設立後、大阪や名古屋、福岡などに支社を置
き、全国各地で説明会を実施。「フィリピンに東京ドーム４５０個分の広さの養殖
場がある」と宣伝したうえで、「１口１０万円を出資すれば、１０日ごとに配当が
入り、１年で元本の２倍になる」と勧誘し、出資者から多額の出資金を募っていた。

・・・

ここ1年のあいだで、
近未來通信、ベルル生命医療保障共済会、平成電電（CHOKKA）、そして、今度は
エビの架空投資話での詐欺ですか。。。

しかし、なぜこのような「投資したおカネが１年で２倍になる」などという言葉に
乗せられるのでしょうか。

「自分だけしか知らないお得な情報」というのは、よほどの情報通の方でない限り、
今の情報化社会の中では有り得ないでしょう。

旨い投資話。。。
平成電電は、個人向け投資商品で平成電話パートナーシステムで「予定現金分配率
10％相当」と謳って、投資家を集めたそうですが、１０％といってもかなりの高利
回りです。

近未來通信は、電話中継局のオーナー募集という手法で「月に５０万円は配当があ
る。投資金は３年で回収できます。」なんて言って投資家を集めたそうです。

不労所得の旨い儲け話には、要注意です。
楽して本当に儲ける方法があるのなら、自分が知ったときには、「もう手を出して
も遅い」と謙虚にそう思ったほうがよいと思います。

近未來通信の初期の投資のみで手を引いた投資家はかなり儲けたそうですが、ほん
のごく少数の人だけです。
「本当に儲かった」「儲かった」と宣伝してくれる人を作っただけです。
モニターみたいなものですね。（この方々にしては当時は本当に儲かったので嘘で
はなく真実でしょう）

何でもかんでも自己責任と言われると辛いですが・・・
このような怪しげな商品に手を出すというのは・・

「お金を取り返す」「民事訴訟で取り戻す」
ことがどれだけ大変かは、青森県住宅供給公社横領事件（チリ人妻アニータ）の
回収状況および回収打ち切りの結果を見るとよく分かります。

騙すほう、騙されるほう、どちらも世知辛いです。。。

追加2007.8.8
２ｃｈの管理者　西村博之氏などは唖然とするような開き直り振りを見せています。
今の法制度における「勝訴の後に待っている本当の闘い（損害賠償金の回収）」の
困難さを如実に表していると思います。