「(人生)先のことは分からない」
私は、彼女が亡くなってからというもの、今この瞬間
だけが現実であり、事実であり、今起こっていること
だけが、実体だと思いながら生きています。
確かに、将来のためであったり、今後の身の振り方を
考えて、今このときよりも、先のことを考えることも
当然あります。
しかし、5年後、実際にどうなのか、どうなっている
のかということは、「分からない」という答えしか
出てきません。
・・・
これから先に、「○○なことをしたい」「○○のよう
になりたい」という目標や希望、夢を持つことは大事
なことです。しかし、今この瞬間、今目の前にある自
分の姿が現実の世界にいる「私」なんですよね。
・・・
この世知辛い世の中で、会社にしてもそう、職場環境
にしてもそう、そして、自分自身の健康に関してもそ
う、「何がどうなるのか」なんて分かりません。
ただただ、「今、この瞬間を生きる(生き抜く)」
それが、まず大切な一歩であり、先はどうなるか分か
りませんが、将来への地盤固めの一歩にもなることだ
と思います。
・・・
そう思いながら、日々生活して、今の仕事をしていま
すが、私が中途入社したときに、今の私のポジション
に居たベテラン社員(50代)が先月末に会社を辞め
ていきました。
2年前くらいでしょうか、そのベテラン社員は部署異
動となり、私が代わりにその席に座ることとなりまし
た。
30年以上、関西や中部方面へも転勤して、経理職
一本で歩んできた人の後任としてやっていけるのだろ
うかという心配や業務量や業務内容(報告書や財務分
析等)から「できるのだろうか」と思いながら業務を
引き継いだという当時の状況を思い出しました。
・・・
今の会社の悪いところは、異動通知が出ると、ほとん
ど実務的な引き継ぎなど無く、やるべき業務を羅列し
た引継書を渡されて、「はい、さようなら」という
流れで終わってしまうことです。
私だけでなく、どの部署のどのポジションの席でも
10日か15日程引き継ぎが行われたら、さようなら
です。
そのような姿を見て、また私もそのように引き継がれ
て、「あなた(前任者)のやってきたことって、こん
な引き継ぎだけで終わるものなの?」と、いつも疑問
に感じてきました。
事務系で言いますと、
「○○の報告書は、△日までに本社□□部に提出する」
「毎月△日までに○○分析をして□□部長に提出」
そして、直近に作成した資料の写しを箇条書きの書面
とセットにしたファイル1冊を渡して終わりです。
補助資料や今手続きをやっている修繕関係の見積や車
両関係の稟議書に添付の資料など、途中の案件のもの
は別にまとめて渡されます。
それが、数年、十数年やってきた前任者から渡される
引き継ぎで、ノウハウやポイントなどは、ほとんど
伝えられません。
まぁ、これは注意が必要,この報告書は多少遅れても
よいが、こっちは絶対に期日までに取りまとめて提出
しないと怒られるなどは、引き継ぎの会話の中から、
読み取ってメモを取ります。
あとは、前任者がパソコン内を整理して、フォルダ別
に分けて、「ここに過去に作成したデータや資料が
あるからね」で終わりです。
そこから、
「どうやってこの資料を作ったのだろう」
「いつまでに各所長に提出をお願いして、どう集計し
て作成するのだろう」
「上司や支店長、そして本社役員にまで行く、この資
料の概要説明の『言い回し方』『通る報告書の書き方』
ってどこがポイントなのだろう」など、残された過去
の資料を見て、あれこれ自己流で探って行き、見栄え
の良い、一目瞭然な、そして読んでいて辻褄が合う文
章や資料を作成していくといった流れです。
「目配り」「気配り」「心配り」と同じで、なにを
どうすれば良いのかを、自分自身の感性の中から、
上手い具合に作り上げていくわけですね。
これが出来ない人は、これも駄目、あれも駄目と、出し
た報告物を突き返されます。
ですので、数値は集計すれば出てきます。その後に、
稟議が通る文章(だから、新車を購入したい等)を書く、
これが「その担当者の能力」となるわけです。
・・・
ですので、あまり「お世話になった」という感覚はあり
ません。もちろん、前任者の大ベテランの社員なので、
丁寧に接しますが、でも「辞めていく人」には変わり
ありません。
冷たい言い方のようですが、
上司から直接依頼されて急ぎ仕事を深夜までやったり、
もっと上の役職者から無理なことを指示されていても、
「自分が言われているわけではない=関知しない・
知らない」だからタッチしない(他人事)という面があ
り、普段は和気藹々として事務所内で会話していても、
いざ「手伝うと自分も帰るのか遅くなる」「自分が言わ
れたことではないので、関わらないようにしよう」とい
う姿に変貌しますので、「辞める」と聞きましても
「・・・あっ、そうですか」で終わりになってしまいます。
私は違いますよ。後輩君には、ノウハウもポイントも話し
ますし一緒に資料作りして、それでも手が足りないときは、
他の社員にも割り振りして、総掛かりで短時間で終わらせ
ます。
せっかく、他にも経理や人事のスタッフがいるのだから
みんなでやってしまえば効率も良いわけですし。
・・・
私は、元々前職まで営業職もしてきた者ですから、
その辺りは「しゃべり」と「ねェねェ、みんなでやろう
よ」ということは言えます。
このベテラン社員の人は・・・
なので、「新卒から働いてきて、辞めるって」
「会社が倒産したわけでもないのに」「こんな田舎街で
50歳も過ぎて仕事なんて無いですよ・・・」と思い
つつも、ご本人が決めたことですので、そこは触れず
に接しました。
会社側は「今更辞めても、行くところあるの?」と勤労
部長も気遣い、今の部署で精神的にキツいのならと
他部署へ異動させてあげていました。
しかし、そこもキツいと言い、ではこっちの部署はと
更に他の部署を用意しようとしていたところ、
「辞めます」と言ってきました。
それならもう終わりですね。
・・・
私は、このブログにも書きましたが、
絶対に自分から「辞める」などとは言いません。
それは、「この部署は辛い」「この部署は嫌だ」と言
えば、配置換えをしてくれる会社だからです。
何でもやっている会社(グループ会社含む)ですので
何かしらの仕事はあります。
医者や看護師、パイロットなどの仕事はありませんけ
どね。
こんな会社を辞めた後に、何が出来るのだろうと思い
ます。
・・・
私自身も20代、30代と転職をしてきた者です。
「夢や希望、将来を思っての転職」「この会社には
思う仕事が無い」というのであれば、それは辞めても
仕方が無いと思います。
20代前半の男性正社員は、「作業療法士」になりたい、
福祉の道を行きたい、作業療法士課程の専門学校にも
合格したと聞いた時は、他部署の人も含めて、みんなで
お祝い(送別会)をしました。
確かに、今の会社ではグループ会社に福祉法人はあり
ますが、作業療法士は専門課程を3年通学して終了
しないと資格自体取れませんからね。
その彼は、専門学校の授業が無い日や時間帯に、作業員
のアルバイトで会社に来ています。
本人は、小銭稼ぎも出来て満足、会社側も作業内容を
知っているので助かる、これぞ「双方良し」ですね。
・・・
人生には、歩んでいく中で必ず「分岐点」「別れ道」
が出てきます。
私もあっちへ行ったり、こっちの道を進んだり、
また後戻りをしたりと歩んできましたが、やはり人
は、いつかは「落ち着く場所」「腰を据える場所」
そして「自分の居場所」をはっきりさせないといけな
い時期という壁にぶつかります。
それは、いつまでもふらふら出来ない、これ以上は
就職や転職も難しくなるという時期、節目にぶつかる
ということです。
「夢追い人」
聞こえは、良いですが、夢を見ているだけでは食って
いけません。
「タイムリミット」があるということです。
それは「いつだ」と明言は出来ませんが、30歳、
35歳くらいの、年齢制限で仕事が減っていくときが
そうだと私は思っています。
それまでは、夢追い人でも良いかと思います。
しかし、いつかは「妥協」「自己の中での納得」が
必要となってきます。
・・・
今回退職して行きましたベテラン社員で私の前任者の
方ですが、「今まで1度も転職したことが無い」
「他の会社や組織の雰囲気を知らない」要は、もっと
厳しい環境で働いている人を知らないのに、安易に
退職して「どうするの」と感じるわけです。
理不尽に怒鳴られる、性格無視の成果のみの世界、
そんな職場が比率でいうと大半の世の中ですよね。
職場の大小は別として、日本全国の職場の中から、
これだけ配慮してもらえる今勤めている会社など極僅か
だと思っています。
転職経験なら、私のほうがベテランです。
職業の経験数もそうです。
銀行、税理士事務所、不動産会社(不動産関連含)
3社。
それに、結構式場、中華料理店、パチンコ店(地元や
岡山)、スーパー、山崎製パンの工場、ビデオレンタ
ル店、プリント基板加工の工場、引っ越しなどの日雇
い等、アルバイト経験も含めると、あれこれやって
きました。
製造業は、「手を止める暇など無い」
接客業は、「客層は色々。お客様に気を使う」
営業職は、「気も使うし、営業ノルマに追われる」
など、
「大変」なのはどこも同じですよね。
それに加えて、「職場の雰囲気」という職場環境や
賃金の高低など色々な要素がからみ合って組織(会社)
というものが存立しています。
・・・
そして人は、出来るだけ「居やすい」「居心地のよい」「仕事
自体も、それほど嫌いではない」という「場所」を
見つけられた時点で、人は転職人生から脱することが
出来るものと思います。
そういう「模索する」という歩みを経験したこともなく、
長年勤めた会社を辞めるというのは、私から見れば、
「(その退職者の)先が見えている」と感じてなりま
せん。自殺行為に等しいとさえ思います。
独立系難関国家資格を取得していて、「私は辞めて
開業します」というのなら話は別です。
何の技も、これと行ってサラリーマン以外で役に立つ
技能も持ち合わせていない中で、ただ単に「辞める」
というのは、もっと早い時期、20代、30代中盤ま
でに経験しておくべきことです。
世の中を、知ら無さ過ぎます。
今居る場所の良さというものは、辞めてみないと分か
らないものなのかも知れませんけどね。
・・・
「愚痴」や「不満」は、私が勤めているような会社で
は、大いに言ったらよいと思います。しかし、「辞める」
という一言を言いますと「あっ、そうですか」と待っ
てましたかのように「さようなら」となります。
そこも一つの分かれ道ですね。
・・・
「人生、先のことなど分からない」
何が起こるか分かりません。災害に合うかも知れない。
事故に巻き込まれるかも知れない。最愛の人を亡くすか
も知れない。いつ、そして次の瞬間で命が絶えるかも
知れない。
世知辛い世の中で、理不尽が当たり前の実社会の中、
今確実に安定している基板を放り投げて、次に更に好条
件の何かが待っているなんて、そんな都合の良い社会で
はないですよね。
・・・
大手企業から来た中途入社の社員(即正社員として採用)
は先々月だったでしょうか、勤めて1周間程度で辞めて
いきました。転職歴の無かった人で40代後半の人。
私は、2年近く契約社員でした。
その後は、昇給昇格も優遇してもらったとは感じていま
すが。
・・・
退職したのち、今まで「ラク」な仕事をしてきたことが、
肌身で分かって良い人生経験になることと思いますが、
世間では、もっともっと厳しく辛い仕事をしている人を
見てきただけに、「この会社の、この待遇、この環境で
この会社を辞めちゃうの?!」と感じてしまいます。
私は、彼女が亡くなってからというもの、今この瞬間
だけが現実であり、事実であり、今起こっていること
だけが、実体だと思いながら生きています。
確かに、将来のためであったり、今後の身の振り方を
考えて、今このときよりも、先のことを考えることも
当然あります。
しかし、5年後、実際にどうなのか、どうなっている
のかということは、「分からない」という答えしか
出てきません。
・・・
これから先に、「○○なことをしたい」「○○のよう
になりたい」という目標や希望、夢を持つことは大事
なことです。しかし、今この瞬間、今目の前にある自
分の姿が現実の世界にいる「私」なんですよね。
・・・
この世知辛い世の中で、会社にしてもそう、職場環境
にしてもそう、そして、自分自身の健康に関してもそ
う、「何がどうなるのか」なんて分かりません。
ただただ、「今、この瞬間を生きる(生き抜く)」
それが、まず大切な一歩であり、先はどうなるか分か
りませんが、将来への地盤固めの一歩にもなることだ
と思います。
・・・
そう思いながら、日々生活して、今の仕事をしていま
すが、私が中途入社したときに、今の私のポジション
に居たベテラン社員(50代)が先月末に会社を辞め
ていきました。
2年前くらいでしょうか、そのベテラン社員は部署異
動となり、私が代わりにその席に座ることとなりまし
た。
30年以上、関西や中部方面へも転勤して、経理職
一本で歩んできた人の後任としてやっていけるのだろ
うかという心配や業務量や業務内容(報告書や財務分
析等)から「できるのだろうか」と思いながら業務を
引き継いだという当時の状況を思い出しました。
・・・
今の会社の悪いところは、異動通知が出ると、ほとん
ど実務的な引き継ぎなど無く、やるべき業務を羅列し
た引継書を渡されて、「はい、さようなら」という
流れで終わってしまうことです。
私だけでなく、どの部署のどのポジションの席でも
10日か15日程引き継ぎが行われたら、さようなら
です。
そのような姿を見て、また私もそのように引き継がれ
て、「あなた(前任者)のやってきたことって、こん
な引き継ぎだけで終わるものなの?」と、いつも疑問
に感じてきました。
事務系で言いますと、
「○○の報告書は、△日までに本社□□部に提出する」
「毎月△日までに○○分析をして□□部長に提出」
そして、直近に作成した資料の写しを箇条書きの書面
とセットにしたファイル1冊を渡して終わりです。
補助資料や今手続きをやっている修繕関係の見積や車
両関係の稟議書に添付の資料など、途中の案件のもの
は別にまとめて渡されます。
それが、数年、十数年やってきた前任者から渡される
引き継ぎで、ノウハウやポイントなどは、ほとんど
伝えられません。
まぁ、これは注意が必要,この報告書は多少遅れても
よいが、こっちは絶対に期日までに取りまとめて提出
しないと怒られるなどは、引き継ぎの会話の中から、
読み取ってメモを取ります。
あとは、前任者がパソコン内を整理して、フォルダ別
に分けて、「ここに過去に作成したデータや資料が
あるからね」で終わりです。
そこから、
「どうやってこの資料を作ったのだろう」
「いつまでに各所長に提出をお願いして、どう集計し
て作成するのだろう」
「上司や支店長、そして本社役員にまで行く、この資
料の概要説明の『言い回し方』『通る報告書の書き方』
ってどこがポイントなのだろう」など、残された過去
の資料を見て、あれこれ自己流で探って行き、見栄え
の良い、一目瞭然な、そして読んでいて辻褄が合う文
章や資料を作成していくといった流れです。
「目配り」「気配り」「心配り」と同じで、なにを
どうすれば良いのかを、自分自身の感性の中から、
上手い具合に作り上げていくわけですね。
これが出来ない人は、これも駄目、あれも駄目と、出し
た報告物を突き返されます。
ですので、数値は集計すれば出てきます。その後に、
稟議が通る文章(だから、新車を購入したい等)を書く、
これが「その担当者の能力」となるわけです。
・・・
ですので、あまり「お世話になった」という感覚はあり
ません。もちろん、前任者の大ベテランの社員なので、
丁寧に接しますが、でも「辞めていく人」には変わり
ありません。
冷たい言い方のようですが、
上司から直接依頼されて急ぎ仕事を深夜までやったり、
もっと上の役職者から無理なことを指示されていても、
「自分が言われているわけではない=関知しない・
知らない」だからタッチしない(他人事)という面があ
り、普段は和気藹々として事務所内で会話していても、
いざ「手伝うと自分も帰るのか遅くなる」「自分が言わ
れたことではないので、関わらないようにしよう」とい
う姿に変貌しますので、「辞める」と聞きましても
「・・・あっ、そうですか」で終わりになってしまいます。
私は違いますよ。後輩君には、ノウハウもポイントも話し
ますし一緒に資料作りして、それでも手が足りないときは、
他の社員にも割り振りして、総掛かりで短時間で終わらせ
ます。
せっかく、他にも経理や人事のスタッフがいるのだから
みんなでやってしまえば効率も良いわけですし。
・・・
私は、元々前職まで営業職もしてきた者ですから、
その辺りは「しゃべり」と「ねェねェ、みんなでやろう
よ」ということは言えます。
このベテラン社員の人は・・・
なので、「新卒から働いてきて、辞めるって」
「会社が倒産したわけでもないのに」「こんな田舎街で
50歳も過ぎて仕事なんて無いですよ・・・」と思い
つつも、ご本人が決めたことですので、そこは触れず
に接しました。
会社側は「今更辞めても、行くところあるの?」と勤労
部長も気遣い、今の部署で精神的にキツいのならと
他部署へ異動させてあげていました。
しかし、そこもキツいと言い、ではこっちの部署はと
更に他の部署を用意しようとしていたところ、
「辞めます」と言ってきました。
それならもう終わりですね。
・・・
私は、このブログにも書きましたが、
絶対に自分から「辞める」などとは言いません。
それは、「この部署は辛い」「この部署は嫌だ」と言
えば、配置換えをしてくれる会社だからです。
何でもやっている会社(グループ会社含む)ですので
何かしらの仕事はあります。
医者や看護師、パイロットなどの仕事はありませんけ
どね。
こんな会社を辞めた後に、何が出来るのだろうと思い
ます。
・・・
私自身も20代、30代と転職をしてきた者です。
「夢や希望、将来を思っての転職」「この会社には
思う仕事が無い」というのであれば、それは辞めても
仕方が無いと思います。
20代前半の男性正社員は、「作業療法士」になりたい、
福祉の道を行きたい、作業療法士課程の専門学校にも
合格したと聞いた時は、他部署の人も含めて、みんなで
お祝い(送別会)をしました。
確かに、今の会社ではグループ会社に福祉法人はあり
ますが、作業療法士は専門課程を3年通学して終了
しないと資格自体取れませんからね。
その彼は、専門学校の授業が無い日や時間帯に、作業員
のアルバイトで会社に来ています。
本人は、小銭稼ぎも出来て満足、会社側も作業内容を
知っているので助かる、これぞ「双方良し」ですね。
・・・
人生には、歩んでいく中で必ず「分岐点」「別れ道」
が出てきます。
私もあっちへ行ったり、こっちの道を進んだり、
また後戻りをしたりと歩んできましたが、やはり人
は、いつかは「落ち着く場所」「腰を据える場所」
そして「自分の居場所」をはっきりさせないといけな
い時期という壁にぶつかります。
それは、いつまでもふらふら出来ない、これ以上は
就職や転職も難しくなるという時期、節目にぶつかる
ということです。
「夢追い人」
聞こえは、良いですが、夢を見ているだけでは食って
いけません。
「タイムリミット」があるということです。
それは「いつだ」と明言は出来ませんが、30歳、
35歳くらいの、年齢制限で仕事が減っていくときが
そうだと私は思っています。
それまでは、夢追い人でも良いかと思います。
しかし、いつかは「妥協」「自己の中での納得」が
必要となってきます。
・・・
今回退職して行きましたベテラン社員で私の前任者の
方ですが、「今まで1度も転職したことが無い」
「他の会社や組織の雰囲気を知らない」要は、もっと
厳しい環境で働いている人を知らないのに、安易に
退職して「どうするの」と感じるわけです。
理不尽に怒鳴られる、性格無視の成果のみの世界、
そんな職場が比率でいうと大半の世の中ですよね。
職場の大小は別として、日本全国の職場の中から、
これだけ配慮してもらえる今勤めている会社など極僅か
だと思っています。
転職経験なら、私のほうがベテランです。
職業の経験数もそうです。
銀行、税理士事務所、不動産会社(不動産関連含)
3社。
それに、結構式場、中華料理店、パチンコ店(地元や
岡山)、スーパー、山崎製パンの工場、ビデオレンタ
ル店、プリント基板加工の工場、引っ越しなどの日雇
い等、アルバイト経験も含めると、あれこれやって
きました。
製造業は、「手を止める暇など無い」
接客業は、「客層は色々。お客様に気を使う」
営業職は、「気も使うし、営業ノルマに追われる」
など、
「大変」なのはどこも同じですよね。
それに加えて、「職場の雰囲気」という職場環境や
賃金の高低など色々な要素がからみ合って組織(会社)
というものが存立しています。
・・・
そして人は、出来るだけ「居やすい」「居心地のよい」「仕事
自体も、それほど嫌いではない」という「場所」を
見つけられた時点で、人は転職人生から脱することが
出来るものと思います。
そういう「模索する」という歩みを経験したこともなく、
長年勤めた会社を辞めるというのは、私から見れば、
「(その退職者の)先が見えている」と感じてなりま
せん。自殺行為に等しいとさえ思います。
独立系難関国家資格を取得していて、「私は辞めて
開業します」というのなら話は別です。
何の技も、これと行ってサラリーマン以外で役に立つ
技能も持ち合わせていない中で、ただ単に「辞める」
というのは、もっと早い時期、20代、30代中盤ま
でに経験しておくべきことです。
世の中を、知ら無さ過ぎます。
今居る場所の良さというものは、辞めてみないと分か
らないものなのかも知れませんけどね。
・・・
「愚痴」や「不満」は、私が勤めているような会社で
は、大いに言ったらよいと思います。しかし、「辞める」
という一言を言いますと「あっ、そうですか」と待っ
てましたかのように「さようなら」となります。
そこも一つの分かれ道ですね。
・・・
「人生、先のことなど分からない」
何が起こるか分かりません。災害に合うかも知れない。
事故に巻き込まれるかも知れない。最愛の人を亡くすか
も知れない。いつ、そして次の瞬間で命が絶えるかも
知れない。
世知辛い世の中で、理不尽が当たり前の実社会の中、
今確実に安定している基板を放り投げて、次に更に好条
件の何かが待っているなんて、そんな都合の良い社会で
はないですよね。
・・・
大手企業から来た中途入社の社員(即正社員として採用)
は先々月だったでしょうか、勤めて1周間程度で辞めて
いきました。転職歴の無かった人で40代後半の人。
私は、2年近く契約社員でした。
その後は、昇給昇格も優遇してもらったとは感じていま
すが。
・・・
退職したのち、今まで「ラク」な仕事をしてきたことが、
肌身で分かって良い人生経験になることと思いますが、
世間では、もっともっと厳しく辛い仕事をしている人を
見てきただけに、「この会社の、この待遇、この環境で
この会社を辞めちゃうの?!」と感じてしまいます。
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