前回で書いた妊娠しやすい環境で思い出したのが、
西原克成先生の書かれた 「内臓が生みだす心」 (NHKブックス)
この中で
小池善明の『「葉隠」の叡智』(講談社現代新書)によれば、落城には切腹がつきもので、落城前には、いたるところで男女の交合の光景が見られるという例が示されています。また、第二次世界大戦の東京大空襲では、空の炎の色が薄らいだころに靖国神社の境内で異様な光景に遭遇した脚本家の例を示しています。
あたりは薄暮の明るさなのに、潅木の蔭で男と女の交合が激しい動きで行われている。皆、防空頭巾、防空服、もんぺ姿で、性愛の悦楽とはほど遠く、彼らの行為に淫楽さが感じられず、今限りの性の営みの相であることに思い至った。まわりにも卑猥な眼を向ける者もいないとあります。大日本帝国落城寸前の白昼堂々の事実だそうです。性の目標の生殖と切腹や空襲の死は、まさに表裏の関係にあります。(全文抜粋)
動物の生の目標は大きく分けて二つ、 種族保存と個体維持です。
極限状態では子孫を繁栄させるべく種族保存にエネルギーが傾いておかしくはありません。
生と死の狭間を生きる時、どんな精神状態になるか私には想像もつきません。
ただ、自分自身が生き延びることが難しい状況に陥ったとき、子孫に将来を託そうとする行為に走るのは、自然といえば自然かもしれません。
そういえば先日来院された歯科医師からかなり示唆に富むサジェスチョンをいただきました。
今の歯科医師は「歯壊者」だ!という信じられない言葉を歯科医師の口から聞いたのには、かなりショックでした。
この歯科医師、歯科の世界を改革するため東奔西走されています。
お話させてもらうことでとても元気をいただきました。
で、歯壊者のことに戻ります。
れが証拠にこれだけこれだけ歯科医院が乱立している状態で、日本では80歳で20本の歯を残す事ができていません。
日本の80歳以上の残存歯数は4本だそうです。
80歳以上の半数は0本です。
海外での数字を聞くと、この数は恐ろしいほど少ないとのことです。
スエーデンではとっくの昔にこの数値は達成されているそうですし、アメリカでさえ80歳の残存歯数が14本だということです(……だったでしょうか?正確な数字は調べてみたのですが、まだよく分かっていません。宿題にさせてください)。
不妊だけでなく、器質的に問題の無い場合、問題の根は実は単純で、病院などで複雑化しなくてもよくなるものがほとんどだと思いました。
…といいますか、土曜日に前述の歯科医師と話をして再認識させられました。
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