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普通の体形であるにもかかわらず、「太っている」と自己評価している女性の多いこと多いこと…。
「成人病胎児期発症説」でもう一つ考えないといけないのが、低栄養・低体重で出産された子どもは成人病因子をもつ子どもを出産しやすいということ…。
低栄養状態から生まれた低出生体重児が大きくなって妊娠した場合、十分な栄養を取って胎内環境をどんなに良くしても遺伝的な影響が消えずに残り、娘、孫娘、曾孫娘にまで糖尿病などの成人病を発症しやすくなるという研究結果が報告されているようです。
さらに、これらの事実に加えてショッキングな話題が…
先の英国サウサンプトン大学 のバーカー教授のグループや、ニュージーランドのリンギス研究所の研究グループは、次の世代の成人病が世界で最も多発する国は日本だと予想しているということらしい……。
その理由は簡単!
現在、開発途上国でも低出生体重児の発症を出来るだけ少なく しようと努力しています。
フィンランドを除いた全世界の先進工業国のすべてを見渡してみると、新生児の出生体重が低下しているのは日本だけなんです。
世界有数の高齢化社会であるわが国で、 さらに成人病患者であふれるようになる未来が予測される現在の状況は、憂えるべき状態だと言えます。
実際、文部科学省の肥満統計調査によると、最近40年の間に、肥満の小児が飛躍的に増加していることが分かります。
特に小学校高学年に多く、現在全国平均で11%前後の小児が肥満とされています。
肥満は小児においても成人と同じように 高コレステロール血症などの高脂血症、高血圧、糖尿病などの病気を高率に合併します。
また最近は、肥満の中でも高度肥満の小児が増加してきており、中学・高校生では、かつては少なかった2型の糖尿病が多くなっているようです。
「生活習慣病」の素因を持って「小さく産まれた」子供たちが、小学校高学年、中学・高校生 になるにつれ、危険な状態になる可能性を秘めている……。
生まれたときから成人病予備群なんて、とんでもない話ですが、自分のことだけでなくておなかの赤ちゃんのことも含めて考えた食生活を心がけないと……ね。
このことはトランス脂肪酸の話題とともに私の中でもう少し膨らませなければいけないトピックスです。
もう少し調べてみますね。
参考HP:京都市立病院トピックス(2007年2月26日掲載)
◇ 「小さく産んで大きく育てる」は間違い!?
参考文献
◎「胎内で成人病は始まっている」The Best Start in Lifeデイヴィッド・ バーカー、訳:藤井留美、監修・解説:福岡秀興、株式会社ソニー・マガジンズ、2005
◎「成人病は胎内で始まっています」、福岡秀興、OGWave,Kissei、2006
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