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「八ッ場ダム」中止反対に、疑問を呈するテレビ現る

2009年09月24日 14時52分17秒 | 国内情報

「八ッ場ダム」中止 「地元」だけの問題か
2009/9/24
<テレビウォッチ>群馬県長野原町の八ッ場ダム。前原誠司国交相を迎えたのは住民らの話し合い拒否だった。

翻弄され続けた住民の気持ちは痛いほど分かる。が、国交省の調査では治水・利水の点で必要性がきわめて低いダムという。それでも完成させる必要があるのか……

スタジオでは、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)が「いきなり難問中の難問に遭遇しましたね。住民にしてみれば、政党と約束したわけでなく国と約束したわけだから妥協は難しい」と。

しかし、前原国交相にしてみれば、ダム事業とのかかわりはいきなり遭遇したわけではなく9年前の『緑のダム構想』に遡る。

国の直轄事業のなかでも膨大な費用と時間をかけ作るダムは、作っているうちに時代にそぐわなくなり、環境を破壊しただけの無用の長物になっているケースも多い。

そこでダムに頼らず森林の保水力で治水能力を高めようというのが『緑のダム構想』。現在、建設中や計画途上にある全国のダムを見直すスタートが八ッ場ダムだ。

群馬県知事が「政権が変わったから今度は必要ないと言われては地元はたまったものではない」と前原国交相に訴えていたが、政権交代でようやくその見直しが可能になったのである。


スーパーモーニングが八ッ場ダムについて、近頃のマスコミにしては、割とまともな事を言っていた。
「長年反対し続けてきた住民をねじ伏せて、とうとう造り始めたダムなのだから、今度は住民の犠牲を無駄にするような事だけはしないで欲しい。」と言う住民の意見なるものは、一見筋が通っているように見えるけれど、
良く考えたらそんな事だけの為に、住民がそこまで強硬に反対するだろうか?
ダム湖に沈められるはずだった所の住民は、
もう古い家を手放して新しい生活が始まっているから、「今さら計画を変えられたらたまらない。」と言って民主党政権のダム建設中止に反対しているとマスコミは言う。

前原大臣は、既に受け取った住民の家や田畑の代金を、政府に返金して、
又古い家にもどれと言っているのだろうか?
建設中止反対に躍起となっている報道でも、そんな話は全然聞かない。
既に移転した住民は、現在住んでいる新しい家に、これからも住み続ければよいだけのはずである。

旧住宅その他に対する保証金を返却する必要が無いのなら、
住民にとってダムを造るのと作らないのとでは、どちらがメリットが大きいだろう?
*ダムを造らなかったら、昔の家のそばに行きたい時には、何時でも行く事ができる。
*その一方ダムを造ったら、古里は水の底に沈められて、二度と訪れる事はできなくなる。

比較してみたら、政府の新方針通りに、ダムを造らない方が好いに決まっていると思えるのに、現地住民はダム建設中止に反対していると、
群馬県知事やその他関係者は言う。
しかし私には、住民の反対理由がどうも分からない。

テレビの放送中、チラッとだけどダム建設中止賛成と言うプラカードを持った住民の姿が映っていた。
住民が皆反対していると言うのは、ダムを造り続けたい者達の、作り話ではないだろうか?と言う疑問も湧いてくる。

ダムを造っても鉄砲水には効力が無いし、水資源も昔ほどの需要が有る訳ではないといった具合に、
ダムを造るメリットがほとんど無い上に、
自然環境を破壊すると言うデメリットが有ると言うのだから、
此処までの過程で投入した税金が勿体ないから、完成させるべきなどと言うのは、
本末転倒もはなはだしいと思う。
もうこれ以上1円もダム建設のために、新たに税金を使うなどもってのほかの事であると思う。
例え此れまでに造ってしまって、もういらなくなった構造物を壊す為に必要な金額と、同じ金額でダムを完成させる事ができるとしても!

此れまで失政によって無駄な税金が、湯水のように蕩尽され続けてきたけれど、
民主党政権は違うのだと言う事を天下に知らしめるためにも、
前原国交相はごり押しに負けないで、頑張ってほしいものである。



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4 コメント

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公平な報道を (隠居老人)
2009-09-24 23:55:26
群馬県は自民党が強い地域で、戦後4人の総理を出しています。
衆議院の小選挙区では、過去ずっと自民党が独占していました。
ところが、前回の総選挙では5つある小選挙区が
民主党3、自民党2という結果になりました。
福田前総理ですらも、まったく冷や汗の勝利でした。
民意は完全に逆転したのです。
マスコミは、地元の民意を公平に報道すべきでしょう。

どうして、ダム中止に賛成する地元の人たちの声を
報道しないのでしょうか?
「八ッ場あしたの会」のウエブサイトを読んでみてください。
県知事の発言よりずっと説得力があると思います。
http://yamba-net.org/
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隠居老人様 (和久希世)
2009-09-25 12:26:45
コメント有難うございます。
「八ッ場あしたの会」のウエブサイトを見せていただきました。
今ダム工事を中止する事に反対する人達の、代弁者に成り下がっている、マスコミの無責任さを改めて見せ付けられたような感じですね。

それに東京電力の水力発電まで、止めねばならないとなると、東電に払う保障料だけでなく、貴重な自然エネルギーまで、うしなう事になるのですから、ダムを推し進めた人達の無責任さも、あきれ返るばかりものですね。

その事を恥じもせず、ごり押ししてきたのは自分たちなのに、今更中止になったら住民がかわいそうだなどと、
重要な事はひた隠しに隠して、もっともらしい理屈を付けて、行政とマスコミの低劣さは、限度を超しているように思えます。
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マスコミ (ejnews)
2009-09-25 17:18:48
マスコミのニュースは事実を伝えている様ですが、現実の極一部の事を報道する事が良くありますね。確かに事実であるには違いないのですが全体から見ると極少数者の意見だったりする訳で、此れは嘘を報道していると非難されないで合法的にプロパガンダを流す方法なのでしょうね。
 アメリカではもっと酷く、悪名の高いルーパート マードックのフォックス ニュース チャンネルはオバマ民主党政権に反対する“ティーバッグ”と呼ばれる保守草の根運動のデモのスポンサーになり(資金を出している訳ですよね)各地で行われた“ティーバッグ”デモをニュースとして報道していました。つまりニュースチャンネルがニュースの主題を造る出していると言う事で如何考えても違法だと思うのですが、其の上、ニュース撮影中にフォックス チャンネルの女性プロデューサーがデモ参加者に『もっと大きな声で気勢を上げて下さ~い!』と支持を与えている所が誰かに撮影されてオンラインニュースや政治パロディー番組で取り上げられているのです。此のフォックスチャンネルはアメリカではケーブル24時間放送局の中で一番人気のある放送局だそうです。こんな状態ですからアメリカ人がブッシュ政権の口車に乗ってアフガニスタンやイラクに対する侵略戦争に賛成するのは不思議な事ではないのです。
 
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ejnews様 (和久希世)
2009-09-25 17:47:30
コメント有難うございます。
今日知った話なのですが、八ッ場ダム建設中止に反対する住民のように、度々マスコミで紹介されていた女性は、建設推進派の町議会議員なのだそうです。
マスコミは町議会議員であることを隠して、1住民であるように装って、
住民はこんなに反対していると、国民に印象付けようとしていたのです。
此れも一種のやらせではないでしょうか。

しかしながら、日米共にでしょうが、強欲な人達には呆れるばかりですね。
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