初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第31回】建物が熟成する

 イメージして下さい。

 木曽ひのきの柱が部屋いっぱいに整然と現れ、ひのきの天井はいい香りを出しています、壁は漆喰壁で調湿性があり
まるで森林浴をしているような空間に包まれた、素材感たっぷりの家。

 自分の親と嫁さん、長男と長女で暮らします。いつも笑顔があり、時には泣き
時には怒り、楽しみながら成長していく過程を柱に刻みながら、今年は10センチ伸びたね~
などの会話がお正月のイベントになっていたり・・・

大自然の中で伸び伸びと成長した子供たちが学校を卒業し、いち社会人として立派に巣立っていく大切な器。

そして、とっても大切な親を看取り、第二にの人生を謳歌した家から送り出す・・・

結婚しアパートに住んでいた長男が一緒に住みたいと話を持ちかけてくれる、部屋も空いているし、
一緒に住もうかという話に・・

家を簡単にリフォームし2階を若世帯の空間にする。孫が生まれ、その孫がおおきくなるにつれ
息子たちが傷をつけた柱に身長の痕跡をなぞるように孫の身長も刻む。

 お盆・お正月には嫁にでた長女が孫を連れて遊びに来る。そこは変わらず森林浴が楽しめる家を
簡単にリフォームしただけなので、他人の家という感覚がなくついつい長居してしまう・・・

 大自然の空間の中、熟成した建物でしっかりと世代の交代を楽しめ、受け継ぎたくなる家・・・

何年たっても変わらない快適な空間・人の成長と共にいい味を出す柱・・・

 これこそ私どもが求めているものです。

 「熟成を楽しむ = 物事の存在意義が時と共により大きくなることを楽しみ続ける様」
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