さて、先日の続きです。ではいきます。
そもそも、一般的な戸建て住宅に、地盤調査が行われるようになったのは1990年代からです。
まだ20年間程の事です。当初は液状化よりも軟弱地盤の上に家を建てることで、地盤沈下を起こすこと
が問題でした。住宅のつくりも平屋から2階建てが一般的になり、当然のように家の重さも変わります。
地盤の強さにあった、建て方が求められるようになってきたのです。中でも最も大きな問題は「不同沈下」
です。不同に沈下すると家は傾きます。床が傾いた家に暮らすことで、平衡感覚が狂い、めまいや頭痛などの
健康被害にまで及ぶこともあります。
東日本大震災の液状化による家の傾きの被害では、1000分の50の傾きで全壊とされ、1000分の10以上で半壊
とされています。半壊の基準は角度にすると約0.6度弱です。つまり目でみても気づかない人がいるほどの角度で
も暮らすことが出来ない被害であると判断されているのです。
さらに一部の床だけが歪むと、柱や梁にも内部の応力が加わり、強度上の不安も生まれます。不動沈下を起こすことは
あってはならないことなのです。
次回はどんな地盤が危ないかをお送り致します。
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