初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第901回】エネルギー効率を考えることは、経済基盤をつくることになる。

先日は我が社、社長と直接のやりとり

をさせていただき、とってもパワーを

いただけた1日となりました。

拠り所の源泉はやっぱり良いですね^^


さて、前回からの続きです。

例えば、ほぼ同じ立地条件で、広さや

間取りも同じ50平方メートルの部屋が

あったとします。

片方は賃料が9万円。

もう一つの部屋は10万円。


立地と広さや間取りなどの条件が

同じなら、よほどのことがない限り

9万円の賃料を選びますよね^^


ところが、「エネルギーパス」の

表示を見ると、9万円の部屋の年間

エネルギー消費量は300KWh/㎡

10万円の部屋の年間エネルギー

消費量は100kWh/㎡です。

1kWh/㎡ 30円で年間光熱費と賃料

のコストを計算してみると---


賃料9万円の部屋

(9万×12か月)+(50×300×30)=153万円

賃料10万円の部屋

(10万×12か月)+(50×100×30)=135万円


というように、実は賃料10万円の部屋の方が

年間18万円も、トータルのコストが低く

なります。

このように「エネルギーパス」で、個々の

家の省エネルギー性能が明らかになると、

光熱費の低い家は相対的に高い賃料設定

をすることができます。

逆に光熱費のかかる家は、賃料を下げなければ

借り手がつきません。


そうなんです...


社会の要請でもある再生可能エネルギー

の普及などで、エネルギー需給環境

が急速に変化することが予想される日本

でも、ドイツの「エネルギーパス」の

ような仕組みが近い将来導入される可能性

はかなり高いと思っております。

家のエネルギー効率を高める為には、

建物全体の断熱性能や気密性、省エネ性能

、自然エネルギー利用などを、どのように

組み合わせて最適化させるかを考えて

家づくりをする必要があります。

後付けでこれを行うことはむつかしい

ので注意が必要です。

2世代・3世代にわたって永く住み継がれ

、生活基盤になる「本当にいい家」だから

こそ、エネルギー効率を考えることは、

避けては通れないポイントの一つなのです。
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