半世紀を彷徨う

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海の家でバイト!高校生の夏

2016-08-10 23:00:09 | 日記
印象に残るっていうか、これ以外のバイトはしたことが無い。
どうせ社会人になったら何十年も働くんだから、せいぜいゆっくりしようと思っていた。
たまたま母の実家にいる叔父のつてでこの話をもらい、やってみる事にした。

自分自身客商売には向いていないというあたまがあるから、どうなることやらと思った。
毎朝玉ねぎ刻んで牛肉を焼くことから始まる。これがおれの初料理挑戦だった。
まあそれ以降は専門家に引き継いで、売店に立って売り子やったり、お客さんが来れば注文取ったり。

「暇になった時は泳いできてもいいんだし。」という言葉は実現することも無く、
そこそこお客さんが来たから、そんなにヒマを感じなかったし、
マイナーな海岸だったからお昼にめちゃ混みとかもあまりなかった。

メニューも大体決まった物が出る事から、全ての注文に答えられる在庫量は無かった。
一度だけバナナシェークの注文を受け、厨房に行ったらバナナが無い、買って来いという事になった。
一房買ってきて使用したのは1本だけ。残りのバナナはみんなで食った。

ある日5分くらい遅刻したからだろうか、バケツで海水を汲んで店の中に撒けと言われ、
暑いし疲れるし、頭にくるしで、ちょっと勢いよく撒いちゃったからかな?
飲み物を冷やすケースの下に海水がかかり、ショートして動かなくなっちゃった。
「ありゃーそうですかー、参りましたねー」と言ったが反省はしていなかったな。

店も小規模なので専用のトイレは無い。腹が痛くなったおれは店のトイレットペーパーを一つ
持っていこうとしたら、「バカヤロー!それごと持っていったら不潔だろ!使う分だけ持ってけ!」
こっちはそれどころじゃねえんだじじい、緊急事態なんだよ!とは言えなかった。

海の家を経営している家族はマスターとパンチパーマのおっさん、じいさんが主要メンバー。
パンチのおっさんとじいさんは働いている所を見たことがなかった。うるさいだけで。
時給に換算すると333.333・・・円。ひと夏で10万。いい経験させてもらったよ。

居眠りこいてたじいさんの横で、パンチのおっさんが「おい!」って誰かに言ったら、
じいさんがビクッとして起きたのが最高に面白かった。

バイトで大切な事は、辞め癖を作らない事と、簡単にそのまま就職しないこと。
それも一つの人生なんだろうけどね。


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