半世紀を彷徨う

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ばあちゃんが叫んだ!「この平八!」

2016-07-09 17:06:50 | 日記
母の実家が千葉県にあり、おれは長期連休がある度に遊びに行っていた。
ある日ばあちゃんが段ボール箱から何かを探している時に、中から飛び出した黒いヤツ。
そう、「G」だ。ばあちゃんは素手で払いのけ、「かー!この平八が!!」

何より出てきたGに動揺していたおれは、ばあちゃんが素手で払いのけた事に驚いた。
冷静になってきて初めて、「Gの事を平八って言うの?」と聞いたらそうだという。
そのばあちゃんももう亡くなってしまったので、なぜだろうと疑問に思っても聞けない。

しかし大した事では無いので忘れてしまっていたが、先日40年経っていきなり思い出した。
ネットで検索するとあっさり見つかった。諸説あるんだろうが、それらしいのを見つけた。

徳川家康の臣下の四天王の一人に、本多平八郎忠勝って人が実在し、
何度戦に出ても傷一つ負わずに帰ってくる。つまり殺そうと思っても殺せない。
しぶとい。そこからGが「平八」と言われるようになったらしいと。なんと不名誉な、理不尽なネーミングだ。

その呼び名を使用する地域もおおよそ神奈川県、千葉県の一部であるそうだ。

じいちゃんの方はいきなり「やあべ。」とおれ、一つ下のいとこへ告げると出かける準備をしている。
何回聞いてもやあべとしか言わないので、ばあちゃんに聞いてみた。
意味は「行こう」「出かけよう」という意味だとか。

そういう特殊な方言は、最近の人に語り継がれる事もなく、だんだん薄まって行きいずれみんな標準語に?
そこまで行かないと思うけど、無くなって行っちゃうのは寂しいもんだ。
おれは平八が出ないようにあちこちに仕掛けてあるよ。

そう言えば墓参り行ってないな。


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