レンキン

外国の写真と
それとは関係ないぼそぼそ

はたち

2006年01月10日 | ぼそぼそ
 成人式を迎えた日のことを、あまりよく覚えていない。


成人式には行かなかった。
会社が休みになったので、その当時の彼と遊びに行ったと思う。
習い事の先生と、会社の上司からなぜかポーチを一つづつ貰った。
成人の祝いはポーチが常識なんだろうかと思ったくらいだ。
母からは可愛い形のコートを貰ったが
残念ながら全然似合わず、三回ほどしか着なかった。
友達に着物の写真を見せてもらった。
彼女らしい、地味な振袖だなあと思った事を覚えている。


私が昔思い描いていた二十歳とは、大分違った二十歳だった。
自分が大人になったとは到底思えなかった。




二十歳から何年経っても、二十歳の頃と同じように
今の自分が年相応に成熟していると思えない。
いつも不完全で不十分だ。
成人式を迎えた日のことをよく覚えていないと言ったが
一つだけよく覚えている事がある。
泣いたのだ。
私はいつになったら、ちゃんとした大人になれるのだろうと。



二十歳の自分へ、という手紙を小学校の頃に書いたが
いざ二十歳に読んでみても、あまり参考にはならなかった。
今、泣いていた二十歳の自分へ
なぐさめの手紙を書けたらいいのになと思う。
大事なのは多分、大人になることではなく
大人だと覚悟することなのだ。
小学生よりは学習した私の手紙は
多少なりと参考になるだろうが
地面に埋めておいても、届けたい人には届かない。



でも今の私の手紙は
曖昧で適当ななぐさめ方をして
真面目な二十歳の私の怒りをかうかもしれない。


お題

2006年01月01日 | ぼそぼそ
「来年は戌年かあ、難しいなあ」

年賀状の話をしていると大概こういった台詞に出会う。
皆干支になぞらえた年賀状を作成しようとするのだ。
素晴らしい。
 
 
過去に貰った年賀状を見て、その年が何年だったか
分かる年賀状は便利だ。送るほうもそれなりに
頭を捻って干支を組み込んでいるのが分かる。
反対に何年であろうが飼い犬の写真で送ってくる
うちの社長はちょっと頂けない。
来年は亥年だと思ってしまったじゃないか。

 
とはいえ私の年賀状は毎年
干支に全く関係ないお題で描くので
時節感ゼロだ。
その年によく聞いた音楽の中で、イメージ的に
描きやすいものを描くことにしている。
昨年はDepeche Mode 一昨年は4 HERO
一昨々年はPeter Gabriel その前はXTCか何かだった。
その歌詞には干支関連も新年ぽさも全く無い。
今年はJamiroquaiのマイナーな曲だ。
歌詞の中に

  「長く一緒にいすぎたあなたとは
   今更セックスなんて出来ないわ」

というくだりがあるので、翻訳には特に触れないでほしいと思う。


全くめでたさの無い年賀状で
戌年もよろしくお願いします。